初版/1966・4/15
著者/立原えりか
装丁/宇野亜喜良
発行所/新書館
私が中学生の時に友達に勧められて読んだ本
あちらの世界に携えていく本を一冊
とゆうならば
間違いなくこれ。
何百回も読み直したので(赤毛のアンとおなじくらいに
本は砕けて消散しそうです
立原えりかさんは童話作家
けれどこの作品は童話ではない
子供向けには書かれてません
あとがきで女史は
『わたくしはこれまで童話の本しか書いたことがありません~中略~夢見ていたものは、この世のどこにも、ありはしない~それを知ってしまったのです』
中学生だった私もそう感じていました。
子供の頃 大人になったら赤いハイヒールをはいて ヘップバーンのような衣装で街を歩く。
お金はないけれどお人好しでハンサムな青年か
心優しいロマンスグレーの紳士と恋におちて幸せに暮らす
なんてゆう未来など絶対にない
我が家は貧しかったし 生活に余裕は何もなかった
ハンサムな青年も紳士も地元には見当たらない
自転車でトラックの往来する国道を20分も30分も漕いで
お洒落とは言えない中規模スーパーに行くのが一番のイカした買い物
素敵な靴もドレスもそこには売ってない
私も童話から脱皮し始めた少女だったから この本はとても近しく感じたんです
その中でも
『ことわざはお好き?』
という話が好きだった
主人公のアキコの一人称で話は語られる
“あたし(アキコ)ね、弟を3人とも高校へ行かせるわ~学生は貧乏人も金持ちも平等でしょ。数学の問題が、金持ちにだけ解けるなんて話、きいたことないものね”
この一文は今も私の座右の銘かもしれないぐらい印象が強い
そして人は表向きの顔とは違う部分を持っていて
それがたいそう魅力的だということ
キュートなウェイトレスは連続殺人犯で
田舎者の住み込み手伝いアキコはスリのプロで
オールドミス(死語)の女性は億万長者になってしまい‥
やっぱり 大人の女性の童話ですね
あたしも魔女になりたいな
大人の女性にオススメです
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Re:無題
ほんまですね
私もびっくりですよ
あんなおもしろいお話なかなかないですよね?
文章ほとんど覚えていますもん
TAKAKO☆自分で治す秘訣をお伝えします
2020-05-19 02:18:15
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