千葉 中学3年生「誰でもよかった」と供述 通り魔的に襲ったか

11日夕方、千葉市若葉区の路上で近くに住む高橋八生さん（84）が背中を刃物のようなもので刺されその後、死亡した事件では、付近の防犯カメラの映像などから市内に住む中学3年の15歳の男子生徒が12日、殺人の疑いで逮捕されました。

調べに対し容疑を認めているということです。

また、高橋さんとの面識はなかったとみられ「誰でも良かった」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。

警察は、通り魔的に被害者を襲った可能性もあるとみて、事件に至った詳しいいきさつをさらに調べています。

事件現場から100メートルほどの所に住む女性によりますと、11日午後、自宅の玄関先の防犯カメラに、高橋さんとみられる女性と不審な人物の姿が写っていたということで、警察とともに映像を確認したあと提供したということです。

女性によりますと、映像では、事件の発生時刻に近い午後5時すぎ、高橋さんとみられる女性が現場の方向に歩いて行き、その数秒後に後ろをついていく人物が映っていたということです。

また、この3時間ほど前にも同じような服装の人物が歩いているのが写っていたということです。

住民の女性は「まさかこの地域で事件が起きるとは思わず、驚きました」と話していました。

逮捕された男子生徒の父親が12日、報道各社の取材に応じ、「亡くなった方に本当に申し訳ない」と述べました。

その上で、「息子が中学に入ってからは干渉されるのが嫌だったのか、家庭内での会話がほとんどなかった。昨夜8時ごろに仕事から帰宅した際には、ちょうど息子が夕食を食べ終わるころだったが、特に変わった様子は見られなかった」と話していました。

また、男子生徒の祖父も取材に応じ、「孫はいつもと同じような様子で近くで事件が起きたこともけさまで知らなかった」と話していました。

亡くなった高橋さんと面識があるという同じマンションの住民の女性は「夫と息子とともに暮らしていたと思います。静かな人でしたが、買い物に行く時などに会えばあいさつをしていました。事件を知って驚いています」と話していました。

現場近くに住む小学生の子どもがいる30代の母親は「昨夜7時ごろに家に帰ってきたら周辺に規制線が張られていて、雨の中、警察官が夜11時くらいまで地面を照らして調べていました。子どもたちが怖がっていて、学校から休んでも欠席扱いにならないと連絡があったので、休ませています」と話していました。