トランプ氏、薬価引き下げへ大統領令署名 「史上最重要の発表」
【ワシントン=高見浩輔】トランプ米大統領は12日、薬価を大幅に引き下げるための大統領令に署名した。同日のSNS投稿では「59%下がる」と主張した。値下げが実現すれば製薬会社の収益が圧迫される可能性がある。
米国内の価格が海外と比べて割高になっているとして是正を目指す。米通商代表部(USTR)と商務省が海外の価格が不当に抑制されていないか調べ、是正措置をとる。ケネディ厚生長官が薬価について30日以...
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(更新)- 石原純インペリアルカレッジロンドン 講師ひとこと解説
日本でも薬価の引き下げが相次ぎ、結果として日本の製薬会社が収益性の高いアメリカでの開発を目指す事態となっていました。 今度はアメリカが外国との価格差を目にして薬価引き下げを画策する事態になっています。 当然ですが薬の開発は命に関わるもので慎重に行われるため時間と費用がかかります。そのために製薬会社が事業性を認めて開発しない限り患者の不利益になります。 「重大な発表」がまさか薬価引き下げだったとは、驚きでした。過去の重大発表予告は大統領トレーディングカードの発売だったこともあったそうで楽観視していました。研究費もカットですし、薬価もカットとなると今後生命科学業界は非常に厳しいです。
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(更新) - 花村遼アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナーひとこと解説
実行されれば製薬業界への大きなインパクトは避けられませんが、前回と同様に法的対抗措置の検討がなされるように思われます。米国における世界最大の製薬業界の業界団体であるPhRMA(米国製薬工業会)は、価格ではなく価値を基準にした改革が必要と懸念を表明しており、対抗策を水面下で練っているはずです。大統領令への署名の後に、両者の落としどころに向けた「ディール」が始まるのではないかと思われます。
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2025年1月20日(現地時間)にドナルド・トランプ氏が再びアメリカ大統領に就任。政権の行方など最新ニュースや解説を掲載します。