うちの近所にあるボードゲームカフェ、かれこれ3年くらい通ってる。
土日祝と金曜夕方のみ営業で、相席コミュニティが盛んだった。1人で行っても複数人で遊べるのがありがたくて、初心者も常連もいて、たまにクセの強い人が混じってても、それも含めて居心地がよかった。
……アッパー系コミュ障が来るまでは。
そいつが現れたのは、ちょうど1年くらい前。
第一印象は、「よく喋る」「声がやたらデカい」「ずっと何かに怒ってるっぽい」。それに加えて、体格がとにかくデカい。雑居ビルで通路が狭いってのもあるけど、妖怪の「ぬりかべ」みたいな圧迫感。たまに電車で独り言がやたらデカいおじさんいるじゃん?あの雰囲気に近い。
で、実際に同卓してみると──マジでずっと喋ってる。
「うわーこの手札じゃもう負けだよ!ありえん!」
「あ〜それやられたら、もう勝てないじゃん」
「この手札じゃ、ルナの負けだよ!」
「この選択が間違ってたら、桜の木の下に埋めてもらっても構わないよ!」
知らないよ。お前はルナじゃねえし、お前を埋める穴なんか掘れねーよ。
そして誰も拾わないのに、自分で笑ってる。なんなんだよ、こいつ。
しかもその人、営業日にはほぼ毎回、開店から閉店まで来る。半年で来なかったのは数日。
正直、「ここで働いてんのか?」ってくらいの出現頻度。
最初のうちは「クセ強いけどまあ…」って感じだったけど、徐々に常連の顔ぶれが減っていった。初心者も、一度遊んだきりで来なくなる。
裏でちょっと聞いた感じ、「生理的に無理」「一緒に遊ぶと疲れる」「空気が悪くなる」と思った人たちは、何も言わずに去っていったらしい。
店側も、一度だけ最初に来たときに何か注意はしたらしい。でも内容までは分からないし、それ以降はずっとスルー。
まぁ、店の気持ちも分からなくはない。この辺、他に遊べるボドゲカフェがない。多少空気が悪くなっても、競合がいないから近所の客はまた来るし、その人自身は毎回来るから売上にもなる。
だから結局、「相席で一緒になった人たちに押し付ける」形で、静かに放置してるんだと思う。
でも、その結果がこれだ。
空気の読めない爆音アッパー系コミュ障が居座り続けたせいで、相席文化は死んだ。
たまに新しい人が来ても、「あっ……」って空気になる。
今じゃ、知らない人と卓を囲んで笑い合う、あの感じはもうない。
「あっ!◯◯さん!一緒にボードゲームやるの楽しみにしてたんですよ!!やりましょ!やりましょう!!」
……あのテンション、たぶん悪気はないんだろうなって分かってる。
でもこっちは、「あなたと一緒にやると心が削れるんです」って言えない。
もういろいろしんどくなった。
その日は、遊ばずに帰った。
その調子で増田君も来なくなったらみんな喜ぶよ
私も一回行ってみたいんだが、 都内でいいボドゲカフェないかな
この投稿がそのコミュ障に特定されますよーーーーに