良心神の実践とは、そんなに難しいことではありません。私が子供の頃に臨まれた声は、【そなたを社会の底辺に置く。
社会の底辺で「人の心の在り方」について学びなさい】と伝えられました。もしも、どこかの大金持ちの子で何一つ不自由の無い家庭に産まれたならば、おそらく「人の心の在り方」など、何一つ考えもしなかったでしょうね。
人はこの世で無人島に一人住んでいるのならば別ですが、そうでない限り、互いに助け合って集団で暮らしています。自給自足など言われますが、一人で米も野菜も作り、機で衣服を織る。海や川で魚を採る。たいへんな作業になります。農業、漁業、工業、商業と役割が分担されて、その苦役も緩和されるわけです。
その集団の中の分担において、古来より「駕籠に乗る人担ぐ人。そのまた草鞋(わらじ)を作る人」と言います。自分が駕籠(上に立つ者の意)に乗せて貰えるのは、その駕籠を担ぐ人(下に居る者の意)があってのこと。だが、それだけでは無くて、その駕籠を担ぐ人の為にその草鞋(わらじ)を作っている陰の力があるのですよ。そうした意味合いを教えるものです。
いくら、自分は偉いのだと叫んだところで、その自分を担いでくれる人が居なければ孤立無援です。徒歩で行こうとしても、その草鞋(わらじ)を作ってくれる人がいなければ、徒歩でも行けないわけです。そこに誰に対しても「感謝の念」が必要です。その時に出せる言葉が【ありがとう】です。自分に感謝心がないと、素直に「ありがとう」という言葉は出て来ませんね。
私の家のトイレはまだ下水道が来ておらず、水洗化ではなく汲み取り式トイレです。バキュームカーが来ます。最近、その仕事に従事している人を見ると、昔で言う髪の毛を赤く染めた様な若いアンチャン達です。この若さで汚い仕事に頑張るなと【ご苦労様】と声を掛けてあげるのです。すると、とても丁寧な言葉を返してくれます。
人の厭がる仕事、辛い仕事に従事している人達を見ると、【ご苦労様】と私は言うようにしています。底辺の仕事をしているからとバカにする人達は多いようですが、私は反対に大変ですねとねぎらってあげるのが本当だと思います。何故ならば、自分にその仕事をしろと言われたら、逃げる人が大多数でしょう。人の厭がる仕事をする方は、立派なのです。
昔は3Kと呼ばれる「きつい・汚い・危険」の職場だらけでした。その職場が今日の日本の繁栄を支えたのです。だが、今は九九のかけ算も分数計算も出来ない大学生がいます。今やインドでは小学生が二桁九九の暗算が出来るのです。この日本は何時のまにか教育の在り方すら間違えたようです。
私は「社会の底辺」を歩いて来たので、皆さんとは少し価値観が違っているのかも知れません。寒空に工事の為に立っているガードマンさんにも、ご苦労様ですと言います。だって、ご苦労だからです。
些細なミスでも事故でも事件でもいいのですが、こちらが謝っていても、そうしたチョットのことにガミガミ言う方があります。何か文句を言って怒らないと損したように思っておられる方があります。私はそうした時、こちらが謝られた時、【お互い様ですから】と言います。何時、どこで自分がその立場になるのか解りません。それで人を攻撃など出来ません。
以前、某市役所に用事に行くと車を止める場所がなくて、見ると新聞記者専用の駐車スペースがたくさん空いていました。そこで、私が車に乗ったままで、一人が市役所に書類を届けに行きました。すると、そこにやって来た某大新聞社の記者が、ここは新聞記者専用だと怒鳴って来ます。私は申し訳ないですと謝って車を動かしましたが、私の車を追って私の勤め先までやって来て、土下座して謝れと言います。
そうでなかったならば、新聞記事に市役所の新聞社の車以外止めてはいけない場所に車を止めたと書いて攻撃する脅します。そんな程度のことを報道する大新聞社などありません。私の上司が出て来て、そんなことで土下座しろは無茶苦茶だと言ったところ、新聞社を敵に回す気かとさらに脅します。私は上司を止めて、土下座して謝ってあげました。私はそんなことでプライドが傷つくようなブライドなどありません。それで、満足して帰って行きました。
すると、その方の前世が見えて来ました。昔はどこかの大藩の家老の御曹司。藩の街中で馬を走らせて人を殺しています。だが、家老の息子で不問。この暴力的な性格は前世からかと見ていました。神様が見せてくださったのです。
それから少し経って、この新聞記者はその大新聞社を退職されました。大新聞社に採用される素質の方ではなかったのですが、重役の縁故で特別採用されたそうで、暴力記者として有名で本社ではなくて地方をグルグル回し、その新聞社でも持てあましていた人だったようです。
些細なことならば【お互い様】という心を持っていれば、和は保たれるのです。相手の立場に立って見る。それが「寛容」の心を育てるのです。

にほんブログ村この内容がよければ、応援のクリックをお願いします。