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海にある境界線、領海ってなに? EEZってなに?(9月号から)

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 日本は四方を海で囲まれた島国だから、国境は陸上になく、海上にある。どこまでも続く広い海でも目に見えない境界線があるのだ。最近、日本周辺の海に中国軍の船が入ってきて関係がピリピリしているように、その境界は争いのもとになりかねない。海の境界線とは、どのようなものだろう。 

■「海の憲法」にもとづく

 日本は、周辺の海で新鮮な魚介類をとったり、海底の資源を掘り出したりしている。世界どこでも同じようにできるわけではなく、国際ルールがある。海の資源の権利が及ぶ範囲を決めた「国連海洋法条約」で、「海の憲法」と呼ばれる。これが、世界の海にある境界のもとになる。

★キーワード 国連海洋法条約

 1994年に発効した海に関するルールを定めた条約。領海の範囲などのほか、海岸から水深約200メートルまでの、傾斜の緩やかな海底「大陸棚」の定義、公海での航行の自由などを定めている。168カ国・地域が参加しているが、アメリカは参加していない。

■ルールの範囲で沿岸国が決める

 国連海洋法条約では海を、領海、排他的経済水域(EEZ)、公海の三つの区域に分けている。また、排他的経済水域のうち領海に接している範囲を接続水域としている。図をみてほしい。具体的には、図に書いてある幅を超えない範囲で沿岸の国が決める。それぞれの区域はどんなものだろうか。

領海って?

 海岸線に接し、その国の主権が及ぶ範囲。その上空や海底もふくむ。ただし、平和や安全を害さないなら外国船も通れる。

排他的経済水域(EEZ)って?

 領海の外側に沿岸国が設定できる範囲で、漁業や石油、天然ガスなどの資源を利用する権利をもつことができる。外国船は勝手に漁や採掘をしてはいけない。

公海って?

 どこの国のものでもない海。ほかの国の利益に配慮しながら、自由に漁業や海洋調査ができる。

接続水域って?

 不法な入国や密輸などを取り締まるため、領海の外側に設定できる範囲。沿岸国は取り締まりはできるが、警告にとどまり、逮捕はできない。

*狭い海域では領海やEEZが重なるので沿岸の国同士で話し合って境界を決める。日本海や東シナ海などがそうだけど、簡単にはいかない。

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