アオカナヘビの飼育 | 明治大学 植物保護研究部のブログ

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明治大学理科部連合会に所属する「植物保護研究部」
通称『植保』のブログです。
植物をはじめとした生物全般および鉱物に関する記事を書いています。

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本記事では、タイトル通り「アオカナヘビ」の飼育について解説したいと思います。


アオカナヘビとは……


ズバリ青い(緑)カナヘビです!!


奄美大島、徳之島、沖縄島などに分布しています。

ご存じでしたかっ!?
トカラ列島(小宝島)以南のカナヘビって緑色になるんですよ!

これにはトカラ海峡による生物地理的な境界線「渡瀬ライン」が関係しているのですが……


って長くなりそうなので省略~


さっそくですが、私の飼育方法を紹介したいと思います。



飼育ケースを上から見た写真です。

底面が45×30(cm)の衣装ケースを使っています。
観察に適さないと不評の衣装ケースですが、私、ケースには拘らない派なのです。

ちなみに、ガラス水槽と比べても、そこまでコストパフォーマンスは良くありません。
単に衣装ケースで飼育してみたかっただけです。若干通気が良い気もしますが。


中には

・シェルターx2
・登り用の枝
・エサ皿
・水入れ
・床材として園芸用の土
・敷き藁(潜ります、生息場所の再現)

が入っています。


現在、♀3で飼育していますが、
後輩にワンペアを譲る前には、同じケースで♂1♀4を飼育していました。

多頭飼いですわ。

おかげさまで、尾っぽの自切事故が多発し、完全尾の個体は♀1が残るのみという惨事になりました。
再生尾は3か月ほどでも、かなり伸びてくるのですが、
完全尾のまま飼育したいという方は、多くても2~3匹で飼育するよう。

縄張り争いをするため、雄は1匹、雌複数匹にしてください。

また、慣れさせたい場合には多頭飼いは禁物です。
一匹が逃げると、他の個体も逃げ出す習性があり、一匹だけ慣らしていっても、すぐにリセットされます。



ケース側面から見た写真です。

アオカナヘビは、木や草に登る習性があるので、ある程度の高低差を用意するといいでしょう。
立体活動をする、とも言います。

また、アオカナヘビは尻尾を突っ張ることで、高い壁を乗り越えることが出来ます。
ケースの蓋を開けて管理する場合、脱走を防ぐため、縦に長いものを使用するとよいでしょう。

後輩は贅沢にEXO TERRAの縦長ケージを用いて、中に細い枝などをかけています。
そうすると、尻尾を使って枝にぶら下がる様子を観察出来るので、見てみたいという方はお試しあれ。



夏に差し掛かると、体色も気持ち鮮やかになってきます。

日本で一番緑色なカナヘビの座こそ「サキシマカナヘビ」に譲りますが、本種も(特に♀は)惚れ惚れするような緑色であります。


エサとして

・ヨーロッパイエコオロギ
・レッドローチ
・ミルワーム
・自宅付近で採集してきたカマキリやイモムシ、クモ

を与えています。


ミルワームばかり与えていると、体色がくすんできますので、たま~のおやつ程度に与えましょう。
産卵期には、良いエネルギー源になるみたいですが、それでも過剰に与えることは避けるべきです。

給餌間隔にはバラツキを設けて、週2~月4のペースで一度に多量(※)のエサをケースに投入しています。
※1日で食いきれない分以上

うまく逃げおおせたエサを、カナヘビが探し回る姿を観察できますし、
エサを与えない期間を作ることで、自然に近い状態となり体が丈夫になるのです(たぶん)



脱皮中の個体です。

脱皮には日光浴が重要で、バスキングしてあげないとスムーズに脱ぐことが出来ません。
逆にライトで照らしてやると、みるみる脱げていって面白いです。

バスキングライトは必須と言ってもいいでしょう。
脱皮のサポートに、軽く霧吹きをかけてやってもいいと思います。

紫外線については、ちゃんとした紫外線ランプを使用することをおススメします。

ビタミンD合成に必要とされるUVBは、ガラスを透過しないので、窓際で日光浴をさせる場合には、窓ガラスを開けてやる必要がありますし、蚊やハエが家に入ってきます。(高層マンションは別)

外に置くにしても、猫なんかの悪戯が心配です。

最低でも、週1回、2~3時間ほど紫外線を当ててやりましょう。



雄と雌が揃っていると交尾をします。

屋内飼育ですが関東でも2月から交尾を始めていました。
クーリングは17℃くらいでも十分みたいです。

写真のように雄が雌に激しく噛みついて体を固定させます。



しばしば雌の出血を伴う行為ですが、脱皮すれば傷跡は消えてしまいます。

交尾の様子を撮影した動画がありますので、是非ご覧ください↓



雄が激しく噛みつくので、雌が尻尾を振って抵抗していますね。
痛そうです。




どうですか!♀4による素晴らしき繁殖力!!※卵です

一度に2個ずつ産卵し、3月から8月の間に4~5回のクールを繰り返します。

えーと、雌が4匹いると……

となるのでワンペアを後輩に託した訳なのです。

卵は水分を吸って、2倍ほどの大きさまで成長します

だいたい40日前後で孵化するらしいのですが、3月に産んだ卵が6月に孵化するなど、温度を管理していないとかなりの偏差が出てくるみたいです。

成長の段階に必要な温度を有効積算温度と言ったりします。
気温の高い夏場には早めに孵化するでしょう。



写真は生まれたばかりの赤ちゃんです!

あまり手を恐れずに、じっとしてくれています。
感動ッ!!


この頃から手に慣らしていくことで、手乗りにすることも可能です。

慣らすためには、手の上で日光浴をさせたり、エサを与えてみてください。





幼体の給餌間隔は1日1回。

生まれて1日たった個体に、まずはミルワームの体液を舐めさせることで餌付かせます。
その後はイエコオロギSサイズなどを与えています。

お腹の具合を見て、適切な大きさのエサを与えましょう。




飼育容器は100円ショップのタッパーです。
3つで105円とリーズナブル!

もちろん蓋には空気穴を開けてあげましょう。
+ドライバーなどを使うといいですよ。中が蒸さないように適度に穴を開けてください。

底にはキッチンペーパーを敷いています。
カナヘビが潜ったり、衝撃緩衝材の役割があります。湿度保持にも……。

これは汚れたらすぐに取り換えます。

また、1日2回、霧吹きで水を与えています。
タッパーの壁面に水滴が残るように吹きかけると、小さな舌で、てちてち舐めてくれます。

やはり、生物を飼育するからには繁殖させて、可愛い赤ちゃんを見たいですよね。
本記事をそのような方々の参考にしていただければ幸いです。



ばいちゃ!





byきんぐ
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