俳優、北大路欣也(82)が11日、今年7月27日で閉館する映画館「さよなら丸の内TOEI」プロジェクトの一環で上映された「仁義なき戦い 広島死闘篇」(深作欣二監督)の舞台あいさつに登壇した。
1973年に公開された人気シリーズ第2弾。当時29歳だった北大路は1作目を仕事先の沖縄の映画館で鑑賞後、深作監督らに2作目出演を直訴したという。だが、クランクイン10日前に主演予定の千葉真一さん自身の役柄の入れ替えを訴え、そのまま受け入れられたエピソードを明かし「今なら無礼なことできませんよ」と苦笑い。10日後に深作監督から「交代は正解だった」と告げられ「良かった…」と胸をなでおろしたという。
広島ロケ前には方々に「ちゃんと正しい〝ごあいさつ〟をしましたね」と懐かしんだ北大路。来年にはデビュー70周年を迎え「もう少し頑張って先輩を追いかけていきたい」と締めくくった。