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前回は、東京都で2025年4月、全国初となるカスタマーハラスメント防止条例が施行されたことを受けて、医療現場のカスタマーハラスメント(以下「カスハラ」)に対する損害賠償請求の訴訟事例を紹介しました(関連記事:カスハラ訴訟、患者への損害賠償請求は割に合う?)。患者を相手取った訴訟では実損害の証明が難しく、「費用倒れ」になることもあるのが実情です。
一方で、カスハラが刑事事件にまで発展したパターンもあります。そこで今回は、刑事事件の訴訟事例を取り上げます。