ベッセント米財務長官、債務上限巡る特別措置は8月に枯渇も
Daniel Flatley、Gregory Korte
更新日時
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議会休会前の7月半ばまでに債務上限の引き上げか適用停止求める
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1月初めに36.1兆ドルの債務上限復活、財務省は特別措置で対応
ベッセント米財務長官は、連邦債務が法定上限を上回らないようにするための特別措置について、8月に使い果たす可能性があると議員らに伝えた。
ベッセント氏はジョンソン下院議長に宛てた書簡で、「4月の納税シーズンにおける収入を精査したところでは、連邦政府の現金と特別措置が、議会が休会を予定している8月に枯渇する可能性が十分にある」と記した。
ベッセント氏は議会に対し、「米国の十分な信頼と信用を守るため、予定されている休会前の7月半ばまでに債務上限を引き上げるか、適用を停止」するよう求めた。
長官のこうした見通しは、5兆ドルの債務上限引き上げを盛り込んだ税制・歳出関連パッケージ法案で共和党が早急に合意するよう圧力をかけるものだ。
ベッセント氏は以前、同法案について7月4日までに議会を通過させるべきだと述べていたが、スーン上院院内総務は、そうした期限はあくまで理想的な目標にすぎないと述べていた。
米連邦債務は1月初めに36兆1000億ドル(約5200兆円)の法定上限の適用が再開された。財務省は特別措置を用いて連邦政府の債務不履行を回避してきた。ベッセント氏が示した新たな見通しは、特別措置と財務省の現金残高が底を突く時期に関して同省がまとめた最新の見積もりを反映している。
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原題:Bessent Warns Debt Limit Measures Could Run Out in August (1) (抜粋)
(背景などを追加して更新します)
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