第4話 催眠系寝取り系屑男と快楽墜ち女の子たちへの制裁

ー 夜遅く、とある公園 ー


夜の21時を過ぎたとある公園。

一人の男が息を切らせながら、その公園に逃げ込んでいた。


その男は、自分の身を潜める場所を見つけると、そこに慌てて隠れた。

身を潜めながらがちがちと歯の根を鳴らして、恐怖で身を震わせているのは、全ての元凶となった、でっぷりと良く肥えた、悪臭を放つ豚の様な中年の男だ。


男は、いわゆる引きニートで、もうすぐ50歳になるのに部屋に長年にわたり引き篭もっていて、日々の生活は親のすねを囓っていた。


当然、彼女も出来ず絵に描いたような引きニート男は、次第に、『世の中が悪い』とか『女たちが俺のことを見る目が無い』と捻くれている上に歪んだ思考回路を持つようになった。


ある日、何時もみたいに部屋でスマホを弄っている中で、ひょんな事からとあるサイトから手に入れた『催眠アプリ』。

内容は、『お前の恵まれない人生を逆転させてやる』とあった。


半信半疑だった引きニート男は、とある学校に乗り込んで気に入った女の子たちを『催眠アプリ』で好き放題、欲望の限りを尽くた。


引きニート男に目を付けられた娘たちは、何れも学年でも指折りの美少女だ。

それも、各々が異なる方向性の魅力を備え、同じ学校の男子たちを惹きつけて止まなかった美貌の持ち主だ。


更に、この『催眠アプリ』は女の子だけでなく、自分を取り押さえようとする教師や男子生徒たちを従わせることも出来た。


それを知った引きニート男は、趣向を変えて催眠状態にした女の子たちを彼氏や彼女たちに好意を抱いている男子たちの前で、性行為を見せつけることにした。


女の子たちの彼氏や好意を抱いている男子たちも『催眠アプリ』で動きを封じられて何も出来ずじまいだった。


極めつけは、催眠を解除した女の子を快楽墜ちさせて、自分が勝ち誇ったように男子たちに見せつけていたのだ。


これにより、引きニート男は本気で今いる学校だけでなく、『この世の王になれる』とまで息巻いていたのだ、ほんの数時間前までは・・・。


今、引きニート男は公園の中で身を潜める場所で、死の恐怖にただ怯えている。


引きニート男がこうなったのは、数時間前まで女の子たち相手に好き放題していた時、一人の『男』が現れたからだ。


『そいつ』は、身体全体を黒いマントで身を包んでいて、どんな体格かは分からない。

また、顔は黒いフードで顔を覆いかぶさっているため、顔も分からなかった。

ただ、男は背中に日本刀らしき物を背負っている。

見るからに、男が『その筋のヤバい奴』なのは理解出来た。

更に、『男』の両方の紅い瞳が輝いていた。


『男』は、躊躇いもなく行動に出た。

それは、催眠アプリで快楽墜ちした女の子たちに対しての制裁だった。


「ひぎぃっ!!」


「へぶらぁ!!」


「ごぱぁっ!!」


女の子らしからぬ豚のような悲鳴をあげ、次々と『男』の拳で顔面を砕かれ、倒れた彼女たちは僅かに体が痙攣しているあたり、一応は生きてはいた・・・。


だが、彼女たちが立ち上がるのは不可能な状態だった。


加えて、各々が異なる方向性の魅力を備え、学校の男子たちを惹きつけて止まなかった美貌は、『男』の拳による痛烈な一撃で完全に崩壊しており、仮に外科手術を用いたところで、元に戻るのは絶望的といっていい有様となっていた。


その光景を目の当たりにした学校の教師たちや生徒たちも言葉を失った・・・。


そして、それは元凶である引きニート男も同じだった。


「ち、ちょっと、あり得ないだろうお前!!な、何で・・・何で操られただけの娘たちを、こ、こんな・・・!?」

「こんな馬鹿なことがあってたまるかっ!!お前、マトモじゃあないぞっ!!」


ただでさえ豚のような顔をひきつらせた引きニート男の顔は、更に醜くなった上に現実逃避するかのように喚きちらすが、それで今起きている事態が何か変わる訳でもない。


ここで、引きニート男は催眠アプリで『男』に催眠を掛けて従わせようとした。


だが、『男』には一切効かず、『男』の強烈な蹴りが引きニート男の腹に打ち込まれ、引きニート男は無様にも床に転びながらのた打ち回った。


床に転びながらのた打ち回りながら、引きニート男は喚いた。

「くそっ、催眠だぞ催眠っ!!何で効かねえんだよおおおおっ!!」


その時、周囲にいた生徒の一人が言った。

「もしかして、アイツは都市伝説で囁かれている『NTRキラーサムライ』じゃあないか!?」

その一言で、他の教師や生徒たちも言い出した。

「確か、寝取った男だけでなく、寝取られた女も容赦なく裁く奴とか・・・。」

「あの男が、『NTRキラーサムライ』ならば、あの豚男はお終いだな・・・。」


その話聞いて、引きニート男は思い出した。

ネット界隈でも話題になっている男で、この頃から、世間ではある『都市伝説』が囁かれるようになっていた。

寝取った男たちや寝取られた女たちに対して、容赦なく抹殺する『男』がいると。

性別は男、年齢不詳、出身国不明、剣術、格闘技、魔法、変装に長けている『男』がいるということ。


そして、その男の名は『NTRキラーサムライ』だということを・・・。


相手が誰かというのに気付いた中、ゆっくり自分へ向けて歩みを進めて来るサムライに向け藁にも縋る心境で引きニート男は、もう一度スマホをかざして催眠音波を浴びせては見たが、頼りにしていた催眠アプリは、やはり、効果を発揮してくれなかった。


それどころか、サムライが発している肌を刺すようなピリピリとした、凄まじい怒気や殺意が更に膨れ上がっていくばかりで完全に逆効果となっていた。


ここで、引きニート男は愚行を選択した。


あろうことか、学校にいた教師や生徒たちを催眠アプリで操り『肉壁』として、サムライにぶつけて来たのだ。


だが、引きニート男のした愚行は無駄に終わっていくのだった・・・。


戦闘能力に差がありすぎて、いくら数を集めたところで僅かな時間稼ぎが関の山だった。

結果、学校中のあちこちにサムライによって叩きのめされた教師や生徒たちが倒れていった。


とは言え、サムライは手加減をしているのか、教師や生徒たちは負傷していたが、操られているのを考慮していたのか、動けないようにされているだけだった・・・。


肉の壁はもはや尽きた。


催眠アプリを使い、乗り込んだ学校でこの世の春を謳歌している所に現れた、世間でも噂になっている『NTRキラーサムライ』。


調子に乗りに乗っていた男は、催眠アプリでサムライを従わせようとスマホを掲げたが効果がない。


ただ、その時はまだ、引きニート男は焦っていなかった。

この学校にも、催眠が効かなかったというか、効果が薄かった男たちがいたからだ。


引きニート男に目を付けられた女の子たちの彼氏や幼馴染たちだ。


引きニート男が快楽墜ちさせた女の子の彼氏や幼馴染たちを催眠で寝度ってやった時と同じように、対処すればいいと高を括っていた。



だが、結果は引きニート男の思惑とは真逆で、快楽墜ちした女の子たちを容赦なく制裁して、手駒としてけしかけた教師や生徒たちは、全員が戦闘不能にされていた。


何が起きたのか飲み込めず、「はぁ!?」、「ええ!!」、と呆然としていたところに、産まれて初めて向けられる、圧倒的強者サムライからの本気の怒気と殺意。



―― あれ!?これって、ひょっとしなくても、次は俺の番かっ!! ――


このままでは確実に殺される、と状況に理解が追いついた時、生存本能に突き動かされ、気が付けば聞き苦しい悲鳴を上げながら校内中を、やがて、校外へと飛び出し逃げ惑っていた。


その途中で、容赦なく制裁された女の子たちや戦闘不能程度で気絶させられた教師や生徒たちを思い出して、引きニート男は恐怖で失禁し、脱糞しながら、頭の中の思考回路はぐちゃぐちゃとなっていた。


あまり運動は得意ではなかったのだが、火事場の馬鹿力というもので、なけなしの体力を振り絞り引きニート男は逃げ続けていた。


―― やばい、やばいっ!!このまま追いつかれたら絶対に殺されるっ!! ――


NTRやBSSに対して異常なまでの敵意と殺意を見せる『男』だとは知ってはいたが・・・。

まさか、ここまで容赦しないと思いながら、引きニート男は涙や涎をだらだらと零しつつ、心底悔いた。


今更ながら、こんな馬鹿な事をするんじゃなかったと引きニート男は思うが、もう遅い・・・。


このまま、この場を切り抜ける事が出来たところで、引きニート男にはもう明るい未来はない。

それでも、死にたくない一心で、逃げ続けてきたのだが、最早男の体力も限界だった。


そうして現在、公園の身を潜めることが出来る場所に追い詰められていたのだった。


もう、本当に後がない。


そのまま、這いつくばりながら身を潜めてやり過ごそうとしたが、叶わなかった。

引きニート男が身を潜めていた滑り台に組み込まれていたトンネルの中に身を潜めていたが、滑り台と一緒にトンネルの天井が吹き飛ばされて破壊された。


追い詰められた引きニート男は、ただ助かる為だけに、固く口止めされていた事の経緯をぶちまけながら、サムライに必死で命乞いを始めた。


「ま、待ってくれっ!!俺は嵌められたんだ!!この催眠アプリは、とあるサイトから送られてきたんだよっ!!『お前の恵まれない人生を逆転させてやる』って、だ、だからゆ、許し――――!!」


身を起こしかけた引きニート男が全てを言い切る前に、サムライは、そのでっぷりと脂肪をもてあました腹へ、凄まじいスピードで踏み込み、繰り出された左右の硬化された拳が、連続でめり込んでいた。


腹だけでなく、顔、両手、両足も硬化した拳だけでなく蹴りも含めて打ち込み続け、引きニート男はサンドバッグと化していた。


30分も経たずに、引きニート男は虫の息状態になっていた。

地面に倒れた引きニート男に、サムライは言った。

「被害者面するな・・・。現実逃避し続けていたお前が選択した結果だ・・・。」


そして、意外にも引きニート男に止めを刺さなかったサムライは、引きニート男のスマホを拾って、その場を去った・・・。


ー 数時間後、とある海外にある組織のアジト内 ー


数時間後、とある組織のアジト内は、正に『地獄絵図』だった・・・。

組織のメンバーと見られる連中の殆どは、息絶えていた。


ある者は、頭を刀で真っ二つにかち割られて絶命していた。

ある者は、風魔法による『ウインドウカッター』で肉片と化していた。

ある者は、腹の真ん中を撃ち抜かれて、大きな風穴を作って絶命していた。


そして、連中を容赦なく抹殺したサムライが、最後の標的にしたのは組織のリーダーの男だった。


「ゆ、許してくれっ!!金も好きなだけ払うっ!!何なら、女も―――――!!」


リーダーの男が言い終わる前に、サムライは言った。

「必要無い・・・、死ねっ!!」


そう言って、サムライは日本刀でリーダーの身体全体を上から下へと一刀両断にして、真っ二つにした・・・。


ー 数ヶ月後、とある山中 ー


とある山中に、『何か』に怯えながら細々と自給自足している者がいた。

あの催眠アプリでし放題だった『元』引きニート男だった。


あの後、匿名で警察やインターポール(国際警察機構)に通報がされて、今回の事件が公になった。


その後の救助、事情聴取、現場検証などから、全ての発端は海外のとある組織が開発した『催眠アプリ』が原因であることが判明した。


引きニート男に催眠アプリを送った組織は、引きニート男を使って試験やデータ収集した後に、本格的に売り捌いて儲けるつもりだったらしい。


『らしい』と言うのは、組織のメンバー全員が惨殺されている上に、催眠アプリのデータも殆どが破壊されていた為に再現は不可能だった。


今回の事件、組織のメンバー(開発関係者)以外は、死者はいなかった。

結果、被害者である女の子たちや、彼女を奪われた彼氏や幼馴染たちの恨みの矛先は、引きニート男に向けられた。


中には、サムライを恨む被害者の女の子もいたが、女の子たちは途中までは催眠アプリが原因とは言え、それ以降は引きニート男に快楽墜ちする選択をしたことや、何よりもあの『NTRキラーサムライ』に今度こそ殺されたいのかと周囲に諭されて断念していた。


一方、サムライに拳を打ち込まれた女の子たちの怪我は、やはり、外科手術でも治すことは不可能だった。


更に、被害者の女の子たちが元カレや元幼馴染とよりを戻したかについては、被害者の内、約6割は女の子たちの顔の怪我に関係なく、彼氏や幼馴染よりも引きニート男を選択したために破局となった。


破局した女の子たちも、元カレや元幼馴染もかなりの心の傷を負ってしまった・・・。


引きニート男は、家族を巻き込む形で被害者たちへの多額な損害賠償を支払うことになった。


その後、家族や親族から絶縁された引きニート男は、被害者たちだけでなく、例の催眠アプリを開発した組織の残党(アプリ開発に関わっていなかった連中)からの復讐を恐れて、各地を転々としながら、現在、とある山中で生活していた。


そんな『元』引きニート男を木の上から見ていたサムライは皮肉を込めて言った。

「自給自足しながらの細々とした生活のお陰で、ダイエットが出来るようになったな・・・。」


確かに、『元』引きニート男は自給自足の細々とした生活のお陰で、ぼってりしていた体型は普通の体型になっていた。


だが・・・。


「まぁ、お前の人生も、後少しで幕を下ろすけどな・・・。」


そう言ったサムライは、ある方向に視線を向けた。


視線を向けた方向から、複数の人影が見えた。

どうやら、例の組織の残党集団みたいだった。


サムライは、『元』引きニート男に再び振り返ることなく、その場を立ち去っていった。


サムライがその場を立ち去った数十秒後、山中に『元』引きニート男の悲鳴と絶叫が響いた・・・。



_______________________


こんにちは🎶🙌


本日、お休みだったので、本日も投稿しました🎶m(_ _)m

※次回の投稿予定は、今のところは未定です。


今回は、容赦なく、とことんNTRキラーサムライに暴れて貰いました😁


最後、『元』引きニートの末路は、お察しで・・・🎶😏ニヤリ

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