「うぇ……うっ……ゲホッ……はぁ……はぁ………」
噎せ返り、苦しむ声。
「……ああぁぁ………」
恍惚。
艶やかな声音は、女性のもの。
藍色のマットが敷かれたテント内。
薄暗闇の中、絡み合う女と男達。
横銅の受け皿から燻される香から紫煙と共に、鼻腔に纏わりつく程の甘い芳香がこの空間に漂い泳ぐ。
それは気分を高揚させるためのモノなのか、はたまた汗の饐えた臭いを紛らわすためのモノなのか……
そんな事など、まるで些事。
今ここにいる者達にとっては………
粘膜同士が擦れ合い、普段ならば聴覚を不快にする粘質な音が広がる。
だが情欲に燃え滾る彼等にとって、これほど心地よい音はないだろう。
肌と肌が擦れると同時に、男達に囲まれた白い裸体が快感に喘ぎ、妖艶に踊り、歌う。
美しく煌めく金色の髪……それは雷曜日の月光ですら、霞む。
汗の粒が舞う様は、真珠が生まれ、零れおちているかのようだった。
「ああぁ……い……いいの………もっと……私を………躍らせて………」
真紅の瞳が、快感に熱く濡れる。
先程まで銜えさせられていた、狂暴なる雄の象徴を舌で愛しく撫でる。
脳髄を痛いほど刺激する芳香……青臭い、絶頂の証。
鈴口から垂れる残滓を丁寧に舐め取り、ソレを舌で転がし、じっくりと味を堪能。
「んあぁぁぁ………」
舌が痺れる程に濃厚なソレをゆっくり飲み込むと、全身に恍惚感がじわりと広がってゆく。
脳天から爪先まで、歓喜の熱が一気に駆け巡る。
身体から汗が一斉に噴き出すかのように、毛穴の一つ一つから熱気を発すると、男達はその香りに魅かれ更に快楽を求めてくるのだ。
幾度も幾度も絶頂に到達し、女の狂喜と男の狂気に包まれし空間。
この場だけ、異なる世界に変貌してしまったかのような……現実味の無い感覚。
それがまた更に、肉欲の深みへと誘ってくれている。
今はただ、この女を貪るだけで良い。
男達の粗暴な扱いと無慈悲な欲望が女を支配し、弄ぶ。
「うっ……ナ……ナリー……マ……!!」
女の……ナリーマの柔肉を蹂躙していた男が呻くように名を呼ぶと、快感の限界に達した肉棒が大きく震え、同時に胎内に向って遺伝子の塊を渦巻くように放つ。
「だめ……そんな………あああ………熱い……」
拒絶の言葉とは裏腹に、ナリーマの柔肉は男の肉棒にしっかりと吸いつき蠕動しており、精の放出を補助していた。
どくん、どくん、と生命の脈動を膣内に刻まれるたびに、白い裸体は快感に踊る。
全て放出しきった男根が引き抜かれると、今度はまた違う男がその赤く充血した秘裂に、張りつめた己が分身を差し込む。
「ああっ……! こ……壊れ……る………」
ナリーマの妖艶な肉体が、ほんのりと赤く火照る。
腰を両手でしっかりと掴まれ、ただひたすらに快楽を追及するために女の柔肉を擦り上げる男。
男根が抜ける直前まで勢い良く引き抜き、そして一気に最奥まで押し込み、子宮を揺さぶる。
「あぁぁううぅぅ…………」
男の腰と、ナリーマの尻がぶつかり合い、ぱんぱんと乾いた音が響き渡る。
身体が揺さぶられ、豊満がゆえに少し垂れた乳房が振り子のように揺れ、囲む男達に存在を誇示した。
掴まれていた腰から身体を捻られ、ナリーマは敷かれた藍色のカーペットに背中から倒される。
瞬間、双房に男達が喰らい付いた。
「んあっ……」
房の頂点である桃色の突起が舌で、歯で、唇で嬲られる。
吸いつき、転がし、そして喘ぎ……。
燃え盛る情欲の炎は、決して消えぬ篝火。
歓喜の声を放つ、その口に愛撫を心待ちにした猛る雄の象徴が近付く。
ナリーマは待ち望んでいたかのようにソレを自ら咥え、舌と唇をもって口淫に励む。
永遠と続くかのような、妖艶な宴。
ナリーマと言う御馳走を平らげるため、男達は飢えに飢えた獣となり、乱暴に、そして汚らわしく喰らい付く。
欲望の炎に焦がされた男達の前に、ただただ喘ぐ事しか、出来なかった。
―― 数時間前 ――
決して陽の届かぬ濃霧に包まれた地帯。
噎せ返るような緑の息吹。
乾くことの知らない土は常にぬかるんでおり、ぬちゃぬちゃと粘質で不快な足音を生む。
「……はぁ………」
溜息。
ここはカダーバの浮沼、アズーフ島監視哨。
この一帯を管理する不滅隊員、ナリーマ。
背もたれのついた小さな椅子に腰掛け、雑誌を読みながらの溜息。
それは言うまでも無く、暇を持て余しているから漏れたものであった。
最近は、公務に励む傭兵が減った。
相変わらず皇国には人が溢れ返っているそうだが、それは友人や恋人同士の待ち合わせに使われているだけであり、目的があって皇国に滞在している訳ではなかった。
最近はアルザダールのほうにばっかり傭兵達は行ってしまい、たまに来る公務も魔滅隊との戯ればかり。
青の治験のように、冒険者・傭兵達とつきっきりで行う公務が増えてくれないものかと、思う。
もう「社長からの送呈品」という男も少ない。
ナジャ社長自体はこちらを気遣って、なるべくこちらに慰安の男を派遣しようとしてくれているらしいが、当の本人達が他の事に熱中していて、なかなか首を縦に振ってくれないそうな。
『やっぱり今の旬はリリゼットだよなwwww』
たまに公務に来る男達の言葉に、かくりと肩を落としたものだ。
蛇の印を刻み込んだ男達も、いまや青色の装束ではなく、赤と黒の派手なカザクとタイツに身を包んでいた。
人の心とは移ろいやすいものなんだなぁ、と改めて実感させられる。
「あのー」
不意に聞こえた声に、雑誌に釘付けだった視線を上げる。
見ると、ヒュームやエルヴァーンの男達のパーティ。
「あ、アサルトの承認を頂けますか?」
初々しい物言いと態度。
まだ傭兵となって日が浅いようだった。
胸につけた階級章を見ると、青銅で出来たフナ一匹のもの。
二等傭兵……。
ナリーマは不気味に、そして妖艶に微笑んだ。
ナリーマの内部を蹂躙する男が獣のような唸り声を上げ出す。
凌辱の仕上げを行うべく、柔肉を犯す肉棒を鋼のように硬く、そして血液を奔流させて更なる膨張を始めた。
「あああ……だ……ダメ………」
咥えていた男根を一旦離し、懇願の声を放つ。
「もう……中に………出しちゃ……ダメ………」
狂ってしまいそうなまでの快感に陶酔しながら言うものの、その脚はしっかりと男に巻きついており、ぐいぐいと腰を押しつける。
肉体と意思の相反が、ナリーマの被虐心を更に煽り、焦がしていた。
身体全体が、熱く燃えている。
これこそ、ツバサ
ナリーマはそう感じていた。
この全てを焼き焦がし、何もかも吹き飛ばしてくれそうな快感こそがツバサ。
私をまた自由に、また解放してしてくれるツバサなのだと。
「ぐっ!!」
男が弓なりに身体を反らし、全てを解き放つ。
「あふっ………!」
最後の強烈な一突きと共に、灼熱の溶岩のように熱く滾った子種を撒き散らされる。
柔肉を拡張するかのように暴れ回りながら、子宮へと送り込むべく、止め処なく放出していた。
「あああぁぁ………!!」
思わず瞳を閉じ、熱い雄の奔流に気を集中させる。
体内の奥底深くで、絶頂を迎えて射精を行う男根が震えるたびに、愛しい。
胸に、体内に広がる充実感。
群がる男達の股間には、まだまだ静まらぬ怒張した雄の象徴が、まだかまだかと期待に震えている。
ナリーマはソレを見つめ、美味そうに喉を鳴らした。
宴はまだ、終わらない………。
どれくらいの時間が経過したのだろうか。
ナリーマが気がついた時には既に男達の姿は無く、焚いていた香も切れていた。
身体中に塗れ、濃厚な匂いの染み付いた、雄の精は喉の奥にもその味を残している。
まだまだ脳内は、熱い篝火が灯されていた。
「ああっ……ひどい人……達………」
熱持った吐息と共に、己の秘部へと手を持ってゆく。
擦り切られるのでは無いかと思うくらい、最硬の男根で膣内を行き来され、あまつさえ幾人もの子種を子宮に放たれた。
「はああぁ……」
内部に指を差し込むと、絡み付くほどの濃厚な精が充満していた。
ごぽっ、と音を立て、ドロドロとした白濁な粘液が溢れ出す。
何億……いや何兆の精子が私の体内で泳ぎ回っているのだろう……と、ナリーマは指で弄び遊びながら考える。
指に纏わりついた精の塊を見つめ、顔に塗りたくってその香りに酔い痴れる。
「なんて………素敵な……ああっ………芳醇な………濃厚な……」
ああっ、と満足気な溜息。
白濁に塗れたナリーマは、快感の篝火に焼かれ、未だ陶酔感が醒めぬ。
己の秘口から溢れる、男達の粘液を指で掬っては舐め取り、その官能な味を堪能していた………。
――― 港町マウラ
海岸側の雑貨屋の隣の一室。
玄関の扉の隣には『ヴァナナ通信社』と書かれた、看板。
今日もまたそこには消えぬ明かりが灯り、中からは時に怒鳴り声から笑い声まで様々だ。
次刊の発行に向けて仕事に勤しむ、各々。
いつも通り原稿を手掛けるナダとジューン。
スケジュール管理、本文の修正、そしてみんなへの差し入れや休憩を支持する、メトト。
そんな中、アルーアだけがただ一人、険しい表情。
うーん、と唸りながら一つの紙を見つめていた。
初めは気に留める様子もなかった皆であったが、流石に様子がおかしいのか、思わず三人の視線がアルーアに集中した。
「アルーアさん、如何なさいましたの?」
メトトが仕事の手を休め、問いかける。
「ああ、ごめ。ちょっと、ね……」
「どうしたんですか?」
メトトに続き、ジューンがアルーアに問いかける。
アルーアは再度唸ると、
「みんな、ちょっとこっちに来てくれるかしら?」
と、皆に集まるよう呼びかけた。
「これのことなんだけど……読者からの投稿ね」
アルーアの後ろに回った三人。
メトトにも見えるよう、紙を受け取ったジューンはその場にしゃがみ込む。
こんにちわ♪ ヴァナナ通信、毎号楽しみにさせてもらってます☆
今回投稿させてもらったのは、実は
私のエッチな体験(キャッ☆)をぜひ聞いてもらおうと思いまして……(*ノノ)
私、皇国の不滅隊で働いてるんですけど、この前傭兵さん達にっ……あのっ
襲われちゃったんです(/ω\*)
不滅隊ってすっごく戒律が厳しくて、なんというか
いろいろとたまっちゃうんですよねぇ(・x・)
だからちょこっと傭兵さん達をからかっちゃおうと、エッチな気分になるお香を嗅がせたら
なんだか効きすぎちゃってみたいで、そのまま襲われちゃったんですっ(>_<)
傭兵さん達ったら、私以上にたまってたのかな?(○´ω`○)
何人もの男性に、いっぱいいっぱいエッチされちゃったんです……でも、すっごくきもちよくって
私も嫌がらないで楽しんじゃったんです……エッチな女の子だよ私ったら(TωT)
カダーバなんて誰もこないようなトコに配属されちゃったもんだから、好き放題やられちゃいました……
あう~(/ω\)
でも、また襲われちゃいたいな……(//∇//)キャッ
なーんて考えちゃうエッチな私でごめんなさい☆☆
もしカダーバにきたら、私を探してね♪
カワイイ子から渋いオジサマまで、エッチな人なら誰でも大歓迎しちゃうから……(*ノωノ)
PN:成魔
「………」
「………」
「ニャー、とってもエロい女の子だニャー」
ナダが尻尾を立てて興奮する。
それに反し、ジューンとメトトは口を真一文字にさせて、静観する。
「ア、アルーアさん……こ、これって……」
ジューンが不安気な様子で、尋ねる。
「た、多分ね。創刊号で連載した、あの人でしょ」
鼻息荒くして食い入るように紙を見つめる、ナダ。
「これは読者投稿のページに載せるにはもったいないですニャ。『不滅隊のホンネ』って言うコラムでいきましょうニャ!」
「いいえ、そんな特集の項目を設けてしまったら、毎月この御方からの手紙が送られてきませんと穴が開いてしまいますわよ」
意気込むナダを、消沈させるメトトの言葉。
「んー……これを掲載させることによって、この投稿者の成魔氏が投稿職人になってくれる事を祈ってみる?」
アルーアは腕を組みながら、三人を一瞥する。
「そうですね、せっかく投稿して頂いたわけですし」
「無下になさるつもりはございませんわ。読者からの投稿は誌を愛する何よりの表れですものね」
アルーア、ジューン、メトトの言葉にナダは喜び、飛び跳ねた。
PN:成魔の投稿からその後……
読者達からPN:成魔の詳細についての問い合わせが殺到したが、その正体を掴めた者は誰一人として居なかったと言う。
当の投稿者本人はと言うと……
PN:成魔を探しにきた男性を好きな時に物色しているそうな。
そしてPN:成魔氏はヴァナナ通信に毎号欠かさず投稿を送る職人として、読者達の間で有名な人物となったのだった。
戻る
メニューへ戻る
動画 アダルト動画 ライブチャット