絵の具に「みどり色」がなく「ビリジアン」という色になっているのはナゼ?
絵の具には、「みどり」色がないのをご存じですか。みどり色のように見える絵の具のチューブには、「ビリジアン」という色の表記が。一体なぜ、みどりではなくビリジアンなのか、その理由に迫ります。
トリビア① ビリジアンとみどりは別の色
絵の具に入っているビリジアンは、そもそもみどりとは別の色。
なぜ絵の具にはみどりではなくビリジアンが入るのかというと、ビリジアンは色を混ぜて作ることができない色だからです。
ビリジアンは、自然の鉱物から採った色。
とても繊細な色をしているので、ほかの色と混ぜても作りだすことができない色です。
絵の具は、色と色を混ぜ合わせて新たな色を作って使う画材。みどり色は、ビリジアンにレモン色を混ぜると作ることができるので、絵の具にはみどりではなくビリジアンが使われるようになっています。
トリビア② 混ぜて作れない8色がある
絵の具のセットには、ビリジアンのように混ぜて作れない色や、作るのが難しい色が優先して入っています。
小学校で一般的に使われる12色の絵の具セットを見てみると、ビリジアンをはじめ、「しろ」「あか」「あお」など8色が混ぜて作れない色。そして、「くろ」「ちゃいろ」など混ぜて作るのが難しい4色が入っています。
色が作れるかどうかという基準で選ばれているため、セットの色はおよそ60年前から変わっていません。
身近な色が入っていないように感じるのは、混ぜて作れる色だったから。みどり色以外にも、桃色は赤+白で、紫は赤+青を混ぜれば作ることができるため、セットには入っていません。
トリビア③ 様々な色を作れるビリジアン
ビリジアンとほかの色を混ぜると、様々な色を作り出すことができます。そのため、絵の具としてはとても使い勝手のよい色。
例えば、若葉色はビリジアンにレモン・白・黒を混ぜたもの。
苔色は、ビリジアンにレモン・きいろ・朱色を混ぜると作れます。
みどりの代わりに絵の具に入っているビリジアン。色を混ぜ合わせて使う絵の具だからこそ、使われている色なんですね。
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