2023年1月10日発行

ダイヤモンド社

 

 

中心にあるマザーツリーを実生や若木が囲み、さまざまな色や重さを持つさまざまな種類の菌糸がそれらを幾重にもつなぎ、強靭で複雑なネットワークを形成している。

 

 

森林の木々がつながりをもって、お互いに助け合って生きている。

 

すんなり受け入れられる考えではないでしょうか。

 

カナダ・ブリティッシュコロンビア州で生まれ、代々林業を営んできた家で育った筆者にとっても、それはごく自然の感覚でした。

 

しかし、筆者が木材業界で職を得た当時、カナダ森林局は市場価値のある木を植林し、その生育を妨げると思われていたほかの木をみな切ってしまうという政策を取っていました。

 

傷ついた森林に心を痛めた筆者は、現状を変えようと大学に戻って研究を始めます。

 

たどり着いたのは、木が菌根菌をとおして互いにつながり、養分を分け合うことまでしているという発見でした。

 

それは、筆者が論文を発表したネイチャー誌で、「ウッド・ワイド・ウェブ」と呼ばれます。

 

 

 

 

権威者からの圧力などの困難に立ち向かいながら、結果を積み上げていった彼女の活動は、冒険に満ち、ワクワクしながら読みました。

 

 

一つの生態系には、健康、生産性、美、生命力がみなぎっている。きれいな空気、きれいな水、肥沃な土壌。森はそうやって自らを癒すようにできているのだ。そして森の導きに従えば、私たちはそれを手助けすることができる。

 

 

 

これは、彼女自身と家族の物語でもあり、語られる言葉には自然に対する畏敬の念があふれています。


 

 

映画みたいだなと思いながら読んでいたら、訳者あとがきによると、詳細は未定ながら映画化が決まっているそうです。

 

 

 

 

 

 

本書を片手に樹齢2100年超の大楠がある神社へ

(500ページ超で片手で持つには重い)

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 
 

あとでパンフレットを読んだら、

一周すると1年寿命が延びるとか

 

 

知らずに半周で戻ってきてしまった。

 

 

7、8分歩いたところに古くからある温泉

 

 
1200年以上の昔に噴き出したと言われ

江戸時代には徳川家康も湯治に訪れたらしい

 

 

 

広々とした休憩所が気持ちいい

 

 

 

 

ブロ友さんの記事にもありましたが

今年はシラスが豊漁だそうで

 

 
命をたくさんいただきまして

 

 

浜は祭りのようだけど

海の中では何万の

鰯のとむらい

するだろう。

 

(金子みすゞ『大漁』より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございます。

AD

コメント(12)