私はベルーシに抱きかかえられ、ベッドへと移された。
空虚な瞳に私の姿が映っている。
懐かしくも寂しげなその眼は、かつて冒険者の頃にしていたものだ。
「大抵の男達は、こう思うはずなんだ」
たどたどしい口調で、ベルーシは語りだす。
「この豊満な乳房を……好きなようにしてやりたいってね」
服の上から乳房を撫で回し、弄ぶ。
「んっ……」
上着を脱がされ、乳房を露にされる。
ベルーシの指先が乳首をこねくり回し、時折弾いて刺激を与えてくる。
「この女の乳首はどんな色なのだろう……旦那と子供に吸われすぎて、黒ずんでいるのだろうか」
尖った桃色の乳首を捻り、そして口付ける。
「はああっ……」
舌で転がされ、唾液を染み込まされる。
吸われる度に胸が切なくなるような感覚が、快感の証。
「子供を産んでいる割には、きれいな乳首だと……男は喜ぶんだ」
「や、やだ……やめて、そんなこと言うの……」
ベルーシの熱のこもった声に、脳内で映像が想像されてしまう。
脳内でも、自分を犯そうとしているのはベルーシだったが。
「敏感な反応に思わず顔がにやけるだろうね。そしてそのまま下のほうも」
ブレーに手を潜り込ませ、そのまま下着の内部へと滑り込ませる。
「んあっ……」
秘裂を指でなぞり、粘液の感触を楽しむかのように動き回っていた。
「濡れていることに下卑た喜びで心は満ち、今度は一つの疑問も確かめようとする」
ベルーシがブレーから手を引き抜くと、今度はそれを脱がそうと手に掛ける。
「下の毛も、髪の毛同様に赤毛なのかってね」
下着ごと一気におろされ、一糸纏わぬ裸体にされてしまった。
「いや……何だか恥ずかしいわ」
思わず両手で顔を隠す。
両脚を持ち、無理やり開かせるとそこに顔を沈め、濡れそぼったソコへと口を付ける。
「あうっ………あっ……あんん……」
貪るように舌は蠢き、這い回り、粘質な音を部屋に響かせる。
静寂な空間に響く卑猥な音が、聴覚を刺激し、更なる快感の深みへと誘う。
「ああっ……イイ……! ベルーシ……もっと、もっとして……」
「旦那の名前を絶叫するなんて、妬かせるね」
ベルーシは底意地悪そうな目で私を見つめる。
「あんっ……ま、まださっきの続き、してるの……?」
私がそう問いかけると、一瞬考え込んだかのような表情を見せたが、再び愛撫を開始した。
ぴちゃっ……ぴちゃっ……ぢゅるっ、ぢゅっ……と言う音と私の嬌声のみがしばらく続く。
敏感な突起も舌で転がされ、身体全体が脱力し、痺れるような快感に包まれる。
ベルーシからの快楽に、されるがまま身を任せた。
「んんっ……!」
刺激が変わり、波紋のように広がる感覚。
私の内部にベルーシの指が侵入し、抜き差ししていた。
「中が吸いついてくる……まるで抜かないでと懇願するみたいに。そんなに気持ちいいのかと、男は興奮するね」
「ベ、ベルーシ……お願い…もう言わないで……」
泣きそうな声でベルーシに懇願する。
普通に、愛してほしい。
いつもみたいに優しく、情熱的に……
「………」
しばし静止する。
「……ごめん、ちょっと悪乗りしすぎたよ」
ふっ、とベルーシの顔からサディステックな表情が消える。
「でもね、ジール……本当に、男はこんなものだよ」
「あんっ」
指が抜かれ、思わず声を出す。
ギシッ……とベッドが軋み、ベルーシが私の体を割って入る。
直立した逞しい分身が目に飛び込む。
「男の同僚……と会話になると、やっぱり奥さんの話にもなるからね……」
頬に優しい口付け。
歓喜に唇を震わせ、ベルーシの舌の侵入を待ち焦がれる。
柔らかい舌同士の滑らかな踊りは、とても妖艶で、とても素敵だ。
「そういうエッチな話が好きな同僚がいるからね。よく君の事を聞かれるよ」
唾液の粘糸が唇を繋ぐ。
「……なんて?」
「あんな可愛らしい奥さんを自由に出来て、羨ましいって」
腕を滑り込ませ、ベルーシのモノへと手を伸ばす。
「うっ……」
軽く握ると、ビクビクと震えて大きく反応した。
「正直、そういうことを言われると苛立ちを感じたよ……僕の奥さんを汚さないでくれってね」
先端の鈴口から先走る粘液が溢れてきた。
今度はベルーシのモノから卑猥な音が発生する。
「なるべく考えないようにはしてるけど……やっぱり、同僚の人の頭の中で君は犯されてるんだろうなって」
私の手はベルーシの粘液に塗れ、その分身の全体に心地よい滑りを与えていた。
お互いに少しずつ、呼吸が荒くなっていくのが解る。
「さっき言ったように……そ、想像されて……いるのかも、しれない」
切なそうに顰める眉。
射精が近い。
熱く硬く張りつめたベルーシの分身を扱く手にも、力が入る。
「はっ……くっ……だ、だから……みんな……こういうふうに……くあっ!」
ベルーシの甘い吐息と共に、熱く猛った男根が弾ける。
ドクン、ドクンと手に脈動を伝えながら、絶頂の証である精液を私の体に降り掛ける。
「……はぁぁっ……」
快感に身を震わせ、強張った肉体が和らぐ。
恥丘の上で暴れまわった男根は元気に跳ねまわり、乳房まで精液を撒き散らしていた。
脱力し、少し縮んだベルーシのモノは、何だか可愛らしく見える。
「いっぱい出たわねぇ」
「本当だよ……ジールとしてるとよく思う……そのうちミイラにされちゃうんじゃないかって」
手にこびり付いた精の感触を楽しみ、強烈なオスの香りに子宮が疼く。
身体中に放たれたベルーシの精を手で伸ばし、皮膚に浸透させるように塗りこむ。
「いい匂い……体にかけられた時って、こうするのが凄く興奮するわ……」
丁寧に丁寧に塗りたくり、ベルーシの匂いをマーキングさせる。
鈴口から垂れた精を指ですくい取り、それを自分の内部へと塗りこむ。
「ああっ……んん……」
自分の指を奥へ奥へと差し込み、愛する男からの受精を祈りながら指をくねらせる。
その様子をじっくりと見つめていたベルーシは、また呼吸を荒げる。
男根はまた熱く硬く張りつめ、天に向かって直立していた。
「ジール……それ、すっごくエッチでイイよ……」
興奮ですっかり硬化した男根が、入口に宛がわれる。
「ごめん、もう我慢できない」
今度は私が悪戯っぽく微笑む番だ。
「だめ……」
宛がわれた熱いベルーシの分身を手で制する。
「えっ……どうして……」
私の中に入りたくて仕方がないのか、まるで子供のような物言いをする。
体勢を直し、熱く硬くそそり立つモノに、顔を近付け、上目でベルーシを見つめた。
……興奮で息が荒く、長い耳は少し垂れ下がっているのが妙に間抜けで可愛らしい。
「私にも、させてよ……」
返答を待つ前に、ベルーシの男根を銜えこんだ。
「はぅっ……! ジ、ジール……!」
頭を前後左右に揺らし、口の中で震えるモノに刺激を与える。
よく思うのだが、口で行う行為……愛撫は、愛し合う者同士の中で最も素敵な一時だと感じる。
相手を喜ばせるため……快感を感じてもらうためだけに行う事。
ベルーシが私に対して優しく舌で、指で愛撫し、時に激しく吸い上げたりしてくれるたびに軽い絶頂感を覚える。
そんな私の様子を見てベルーシが満足するように、私もまたベルーシを射精に導く事に喜びを感じる。
舌の先端を使い、亀頭のエラや鈴口へと丹念に唾液を塗りつけるのはマーキングみたいな感覚。
コレは、私のものなのだから……と。
愛しい男のモノを自分のものにしている独占的な欲望が情欲となり、この身を焦がし、そして溶かす。
口の中で脈打ち、命の律動を感じさせてくれる。
「んんっ……ジ、ジール……もういいよ」
ベルーシの両手が私の頭を掴み、男根から離す。
つつーっと粘糸が一本。
「……飲みたかったのに……」
私が不満気に呟くと、ベルーシが微笑んだ。
「ジール……何回も射精させられちゃうと、君の中に放つ前に僕がバテちゃうよ」
「出しても出してもすぐ復活するクセに……最後にはいつも私がバテてるじゃない」
このエロヴァーンっ、と呟く。
「言ったなぁ」
子供同士の言い合いのような、間の抜けたやりとり。
思わず笑ってしまう。
「じゃあ、お望み通りエロヴァーンでいかせてもらうよ」
ベルーシはベッドから離れ、タンスの一番下の引き出しに手をかける。
しばらく物色すると、
「これを使っちゃおうかな」
「そ、それは……!」
ショーツの外側に向かって生えた男根のシルエット。
内側にも同じようなものが取り付けられている。
昔、リリンさんがベルーシと一緒に私を抱いた時に使ったやつだ。
「片方だけでも取り外して使えるようになってるのが便利だね」
外側に付いたモノを捻って取り外す。
「ま、まだ持ってたの……?」
「そりゃあね」
ベルーシがシルエットに手を添えると、ウネウネと蠢きだす。
「さすがモルボルのツル。溶かさない限りにはまだまだ動き回るか」
さぞ楽しそうな様子で呟いている。
そのまま一旦寝室から出ていき、しばらくして台所のほうから水の音が聞こえた。
「あ、洗ってるのね……」
几帳面と言うか何というか……と、半ば呆れてしまう。
寝室に戻ってきたベルーシ。
その手には男根状で内部に、小さく切られたモルボルのツルが入った、オモチャ。
ベッドに腰掛け、寝っ転がった私の胸元に早速そのオモチャを当てる。
ウネウネと動いて、非常に淫猥だ。
「ほら……舐めてあげなよ」
リアルな見た目、形のソレは更に蠢き、まるで愛撫されるのを待ち望んでいるかのようだった。
「…………」
ベルーシの瞳が、いつもの加虐的な炎で燃えている。
ぐいっ、と口元に持ってこられ、恐る恐る銜えこんだ。
「んんっ」
硬さはないものの、活動を始めたツルが熱を持ったのか、そのオモチャは本物のように熱い。
口の中を蹂躙するかのように暴れまわり、動き回る。
「ふふっ、喜んでるみたいだよ……ほら、手に持って銜えてあげなよ」
オモチャに手を添えるように促され、言われた通りにする。
ベルーシは私の脚を開かせ、秘裂に指をなぞらせる。
熱く潤ったそこからは更に潤滑液を滴らせ、ベルーシを待ち望んでいる。
「すごい……さっきより濡れてるよ。興奮しちゃってるのかな?」
耳元で意地悪そうに呟くと、そのまま耳を甘噛みしてくる。
「んんっ……んむ……」
寒気のようにゾクゾクとした快感が身体を震わせる。
「すっかり耳が垂れ下がっちゃって……ふふっ、可愛いなぁ……ジールは」
自分だってそうだったくせに、と言う言葉が胸に浮かぶ。
「んぁっ……んんっ」
ベルーシの指が侵入してくると、私の中の柔肉が離すまいときつく締め付ける。
蜜が溢れる程に濡れそぼったソコは、実に滑らか。
指は締め付けているにも関わらず右往左往し、様々な箇所を刺激する。
「この辺りだよね……ジールの好きなところ」
「んんっ!!」
入口から少し先の、お腹側をぐりぐりと押し回る。
「ふふっ……」
「ぷはっ……!」
手を添えて銜えていたオモチャをベルーシが奪う。
「はぁっ……はぁっ……」
すると、不意に私の内部から指を引き抜いた。
「あっ……」
与えられていた快感が喪失し、憂いの目でベルーシを見つめる。
だが同時に胸の鼓動も早まるのは、次に行われる事への期待……そう、指が抜かれたと言うことは……
「ベルーシィ………」
入れてくれる、と言うことだ。
甘えた声で、ベルーシの猛った男根をさする。
熱くて硬くて、とても素敵だ。
「ダメだよ、まずはこっち……」
「えっ……?」
情欲の熱で麻痺した思考の中、ベルーシの言葉の意味を理解することが出来なかった。
ふと、股間に違和感を感じ視線を移す。
「イ、イヤ……やめて……!」
私の秘口に添えられた、男根のシルエット。
さきまで銜えてたオモチャだった。
「あ……あうっ!」
オモチャの先端で敏感な突起を擦る。
更に秘裂を行き来し、みるみるうちにそのオモチャは私の濃厚な蜜に塗れていった。
「ふふふ、愛撫されちゃってるね」
オモチャを動かすベルーシの声は興奮で熱がこめられている。
「あん……はん……ん、んはぁ……」
「ほーら、入っちゃうよ?」
快感に喘ぐ私を更に乱れさせるべく、ベルーシは膣口に狙いを定め、オモチャを押し込んできた。
「あっ……あああっ……!」
内部の肉壁を掻き分け、男根のシルエットのオモチャは実にあっさりと入ってきた。
オモチャは内部の締め付けに反応し、グネグネと蠢き始める。
「いや……あっ……ああっ!」
乱れる私を見て、ベルーシの瞳に再び加虐の炎が宿る。
そのオモチャをグイグイと動かし、捻り、様々な箇所を刺激してくる。
そして前後に動かし、時に激しく、時に緩やかに攻める。
「ジール……気持ちいいんだね?」
「だ、だってこれはベルーシが……あんっ! う、動かして……るから……!」
その答えに、ベルーシは更に奥へとオモチャを進める。
「ああっ!! お、奥まで……入れないで……!」
「ジールの中、よく濡れてるよ。簡単に入っていっちゃう」
ゆっくりとゆっくりと、少しずつオモチャを挿入してくるベルーシ。
内部でオモチャが暴れまわる感触に悶える私を見て、とても楽しそうだった。
すると、不意にオモチャから手を離す。
「あんっ……んんっ」
締め付けに反応して動きまわるというそのオモチャは、ウネウネと芋虫のように蠢きながら徐々に抜けてゆく。
ぬぽっ……と言う、粘質で卑猥な音と共に、そのオモチャは独りでに抜けた。
「すごいね、中の締め付けで押し返しちゃうだなんて」
オモチャを手に取り、粘液に塗れたソレを見せつけてくる。
「も、もう……やめて……ベルーシ……オモチャじゃなくて、あなたのが欲しいの……」
「ふふっ、それじゃああげちゃおうかな」
求めに対して、渇望した言葉が返ってくる。
だが……
「こっちに……ね」
いつもと違う感触に身を跳ねさせる。
「えっ! そ、そこは……!」
オモチャが再びベルーシの手に握られ、ソレの先端は私の小さな窄みへと狙いが定められていた。
「お尻のほうまでヌルヌルだから、楽に入ると思うよ」
「だ、だめ……あっ、あうっ!」
押し広げられるような、息苦しい感覚が込み上げてくる。
「ほら、オモチャが入っていくよ」
「ベ、ベルーシ……く、苦しいわ……!」
直腸内へと侵入してくるソレが、締め付けられたことによってまた蠢きだす。
「はっ、はううっ……! うあっ、あっ……! お、お腹が……!」
まるで暴れまわるツルを口から飲み込んで、腹で暴れているような感覚。
狭い直腸内を開拓するかのように暴れまわり、蠢く。
「はふっ、んうっ……! はぁっ、あううっ……!」
お尻が、熱い。
拡張の痛みに伴う、鋭い快感が身を包む。
ベルーシが欲望の炎が燃え上がった瞳で、私を見つめる。
「ジール……苦しむその顔も、きれいだよ……」
動物の愛情表現のように、私の頬を舌で舐める。
「すごいそそる……」
そう言い終えるとベルーシは、手に持ったオモチャを動かしだす。
「んああっ……」
痛い。
でも、気持ちいい。
熱い。
でも、心地いい。
オモチャのエラが引っ掛かりながら、戻ってきては、また奥へと押し込まれてゆく。
「んっ、くんっ、んっ、んんっ……!」
ゾクゾクとした寒気に似た感触……これは明確な快感だった。
男根と同じ形のオモチャが引き抜かれる時に、快感はもの凄く強くなり、腹に響く。
「また君の蜜が溢れだしてきたよ、ジール。お尻、気持ちいいかい……?」
「あっ、あっ……あっ……あっ……」
口から洩れる嬌声もくぐもった声から、次第に甘さを帯びてきた。
「ふふっ、気持ちいいんだね……」
「あっ……くぅん……」
四肢から力を奪う、甘い快感。
「お尻で感じちゃうなんて……エッチだなぁジールは」
「そ、そんなこと、言わないで……」
以前に後ろの穴でした時は、前の穴にも埋め込まれており、それに乗じて甘い快感が生まれたのだと思っていた。
だが、こうして後ろの穴だけで攻められると、また少し違う快感が身を包む。
押し込まれる時が少し苦しいが、引き抜かれる時の感触が堪らなく良い。
尻尾の先まで総毛立つかのような、寒気に似た快感。
「はぁ……あっ……あん……」
熱い吐息が漏れ、四肢が震える。
「あんっ……!」
身体全体を弓なりに反らせる。
弱めの絶頂感が駆け巡り、心地よかった。
「はぁ……ん……」
絶頂の快感が引き始め、次第に冷静さを取り戻してくる。
ベルーシの手から離れたそのオモチャは、蠢きながら徐々に抜けていった。
広がってしまった菊門に、喪失感をもの凄く感じた。
ぽっかりと穴があいてしまったかのように、胸が痛む。
そんな空虚な様子の私を見ているベルーシは、今も加虐の炎に欲望を焦がせている。
「ベルーシ………ひどいわ……」
思わず腕で顔を隠す。
よりによってお尻だけでイかされるなんて。
恥辱と、己の痴態に胸が苦しい。
「ごめんジール、ちょっとやりすぎた」
「ひどいわ……」
泣きそうな声で、呟く。
こんなオモチャだけで致されるなんて、悲しすぎた。
ベルーシの肌の温もりが恋しくて仕方がないのに。
「ごめんよ……君の嫌がる姿も可愛くて、つい……」
反省の声音。
腕をずらし、ベルーシの顔を見つめる。
いつもの見慣れた、少し空虚な瞳に無表情。
申し訳なさそうに耳が垂れ、困ったような八の字の眉。
「……ベルーシ……」
顔を隠していた腕を下げ、ベルーシの顔を直視する。
「んっ……」
瞳を半分閉じ、唇を突き出す。
ベルーシの顔がぱっと明るくなる。
「ごめんね、ジール」
そう言うと私の唇に、ベルーシの唇が重なる。
ちゅっ、と柔らかい感触に胸が躍る。
どうにもベルーシには甘いなぁ……と、思わず自分に呆れる。
「あん」
ベルーシの口付けが頬に移り、子供が親に甘えるかのように幾度も口付けしてくる。
身体に馴染んだ手の平の感触が乳房を這う。
「あぁー……」
ぴりぴりとした静電気のような、優しい快感。
触れ合うことによって感じる、この甘い快感。
やっぱりベルーシはこうでなくちゃ……と、快感の旋律から確信を得る。
腹部を優しく撫で回し、臍を指で軽くつつく。
「やん、くすぐったいわ」
思わず身を捩じらせて、笑ってしまう。
「ジール……」
耳元で熱い吐息を感じるとゾクゾクしてしまう。
腹部を徘徊する手が、ゆっくりと下へ下へと降りてゆく。
スライドしていくかのように降りて、柔らかい芝生を通り過ぎてゆく。
秘部に指がたどり着くと、潤滑液に塗れたソコを隈なく這う。
「ああっ……」
ベルーシの指が秘唇をまさぐり、入口を焦らすかのように躍らせる。
まるで渇くことの知らぬ泉……内部から、沢山蜜が溢れ出てくる。
「ジール……僕もう、さっきから我慢の限界なんだけど……」
見ると、ベルーシのモノはぎっちりと張りつめて微動だにしない。
先端の鈴口からは一滴の雫が漏れていた。
「うん……きて、ベルーシ……」
両脚の間に割り込み、膝の裏へと腕を差し込む。
「いくよ」
「お願い……」
入口に熱いモノが当てられ、ベルーシは一気に腰を押し込む。
「あっ、ああっ!」
待ちわびた愛する男の熱棒が、肉壁を開拓し奥へと進んでくる。
頭の中でぱちんと、何かが小さく弾けた。
「ジールの中……すごく熱い」
最奥まで到達したベルーシが、艶っぽい声で呟く。
しばらく繋がったまま、静止する。
「はあぁ……」
熱く脈打つ感触が、内部で響いている。
ベルーシが、私と交わるためだけに怒張している。
二人で一つになるためだけに、今こうしている。
あたかも最初から一つだったかのような一体感を感じ、安らぎに似た感情が胸に広がった。
「動くよ……」
その囁きと同時に、遠慮がちに緩やかに、動き始めた。
「はあぁう……」
興奮で肥大した亀頭のエラが、内部の至るところを擦る。
「すごい……おっきい……ベルーシの…………」
ベルーシのモノを離したくない一心なのか、私の内部はうねり蠢き、吸い付き絡み付く。
肉体が無意識で、愛する男からの肉欲を望んでいるのだ。
「ああ……ジール……」
快感による甘い旋律。
ベルーシもまた、私との交わりによって高い快感を得ている。
二人で共通の感覚を得られると言うのは、とても素敵なことだ。
膝の裏に差し込んだ両腕を抜くと、そのまま圧し掛かってくる。
身体を密着させ、抱きしめてくれた。
「ベルー……んん……あむ……」
甘い囁きに答えようと口を開いたが、すぐに唇を塞がれた。
「んっ……あん……んん………」
興奮でお互いの鼻息が荒く、そしてくすぐったい。
背中に回された腕の捕縛が外れると、今度は両方の乳房に手が添えられる。
男を誘惑するための豊かな双房。
ツンと尖った乳首を優しくこねられ、胸が切なくなる。
優しく優しく……丁寧に、壊れものを扱うような、本当に優しいベルーシの愛撫。
瞳を閉じながら何度も何度も口付けし、首筋に舌を這わせる。
熱い吐息が間近に感じられ、ゾクリとさせてくれる。
内部に感じる鋼鉄のように硬い男根はとても熱く、膣内が火傷させられてしまいそうだ。
ドクン、ドクンと血液が脈打つ感触が生命の証。
ベルーシがかつて言っていた、恐怖。
全てが夢だとしたら……と言うものとは別の恐怖を、私は時折感じた。
もしこうやって彼に……ベルーシに抱かれているのが自分でなかったら。
もし私とベルーシが出会う事無く、別の女がこの優しい愛撫に喘いでいたとしたら……
……それは、とてつもない恐怖だった。
そして、憎悪だった。
お互い無言の一時が続いた。
ただひたすらに交わり、二人の吐息のみが部屋を包む。
「はぁ……んん……くっ……ああっ」
ベルーシも頬を染め、快感に身を委ねている。
「あぁん……はあぁっ……あんん……」
与えられる愛と快感に溺れ、脳内がとても熱い。
唇が触れ合うたびに痺れるような甘さが舌に残る。
抱きしめあい、底なし沼のような性の深みへと二人で沈んでゆく。
「くぁっ……!」
不意にベルーシが身震いする。
同時に内部での男根がすさまじい硬度へと変化し、膣内を跳ね回った。
「あんっ……」
脈動が強くなり、じわりと内部に浸透してゆく感触。
精を放ったのだ。
「はぁ……はぁ……ご、ごめん。我慢出来なくて……」
「うふふ……中でいっぱい出てる……」
私に子を宿させるために、ベルーシが射精してくれた。
私で気持ちよくなってくれたから、射精してくれた……
そう思うと、絶頂とはまた違った満足感が胸に広がり、満たされてゆく。
まるで呼吸をするかのように、当り前の如く膣内で射精するというのが堪らなく官能的に感じた。
「ジ、ジール……!」
ベルーシが体勢を変え、私の膝の裏へと腕を差し込む。
そのまま引き上げるようにして体を起こさせて、座位へと移った。
「ああん……!」
そして繋がったままの状態で私の脚を取って体を回し、背面にさせる。
「あっ……!」
そのままゆっくりと立ち上がり、まるで子供に尿をさせているかのような姿勢で持ち上げられた。
「んああっ……!!」
重力が加わったせいか、ベルーシの男根が子宮を貫くかのような衝撃が広がる。
爪先から脳天に至るまで快感の電流が駆け巡り、弾け飛びそうだ。
「ベ、ベルーシ……! すご、すぎ……! は、激しい……!!」
持ち上げられて性交するだなんて、凄すぎる。
鏡台に映った二人の痴態に、快楽の波が尽きない。
ついさっき、ベルーシの睾丸で作られてあった精子が、管を通って私の膣内へと撒き散らされたのだ。
そして子宮内へと進入し、卵子目掛けて泳ぎだす……
先程行った事は、そういう行為なのだと胸で呟く。
子宮にまで響く衝撃が思考を吹き飛ばしそうだった。
「も……もうダメ……」
意識が甘い快感に飲まれる。
「んあっ! あっ! す、すごぉい! 気持ちイイよぉ……!!」
もう幾らでも乱れていい。
この愛する男になら、壊されてもいい。
「ベルーシ……! もっと……もっといっぱいしてぇ! ふにゃ……あああっ!!」
「いいよ……もっといっぱいあげるよ……!」
身体を更に強く揺さぶり、痺れるような快感を与えてくれる。
舌をだらしなく垂らし、耳はへにょりと寝て、涙まで流している。
「も、もうダメぇ……! い、イク……イっちゃうよぉ……!!」
強烈な絶頂の兆しが歓喜と共に訪れ、解放を待ち望んでいる。
「一緒にイこう、ジール……! 僕ももう……!」
先ほどとは打って変わり、呼吸を荒げて叫ぶようなベルーシ。
二人の気持ちを高めるために、決して軽くはないだろう私を持っている。
身体を上下に揺さぶられる度に頭の中で快感の花火が弾け、全身を痺れさせる。
「あっ……! きてぇ!! あなたの愛……全部ちょうだぁい!」
「ジ、ジール……!! 愛してる……!」
感情からの言葉が口から飛び出す。
燃えに燃える二人の行為は発情した動物以上のものと言えた。
「で、出る……! 出すよ! ジール!!」
申告と同時にベルーシの男根は弾け、暴れまわり、全てを放った。
「んあっ……ああああぁっ!!」
その衝撃で、張りつめた絶頂の弦が弾け飛び、快感が一気に突き抜ける。
頭の中が真っ白になり、ただただ身体全体に走った強烈な快感に酔いしれた。
天国の境地にいる。
大袈裟かもしれないが、まさにそんな気分だった。
そしてそのまま、ゆっくりと溶けるように意識は沈んでいった。
どれくらい気を失っていたのだろう。
短いような長いような、不透明な感覚しかない。
胸に広がる満足感が心地いい。
ベッドに寝かされた私の頭を撫でる手。
ベルーシだ。
ベルーシは私が起きた事に気が付くが、何一つ言葉を発しない。
それは私も同じで、ただお互いにじっと見つめあう。
私はベルーシに抱きつく。
そしてベルーシも私の肩に腕を回す。
「ベルーシ……」
その胸に顔を埋める。
「愛してるわよ……」
「………」
ベルーシは私の言葉に優しく微笑んで答える。
「珍しいね。君からその言葉を言ってくれるなんて」
「いいじゃない……たまには私だって甘えたいの」
心臓の鼓動が、耳から頭に響く。
「こうやって……二人で愛し合えるのって、とても素敵だわ」
「うん……僕もそう思う」
「でも、ベルーシの昔言ってた『幸せすぎて不安になる』って言うのは、少し解った気がするの」
「どうして?」
「不意に、この幸福な生活が崩れるんじゃないかって……そんなことは無いだろうに、時折考えちゃうわ」
「うん……それはよく解るよ」
私の言葉に耳を傾けてくれる、ベルーシ。
「……ヒュームの諺に、こうあるわ。『夫婦の皺の数は、長年付き添った証』って」
「うん」
「私はミスラだから歳を重ねても皺が出来ないわ。だからアナタと共に過ごした年月に対する証がないの」
ベルーシの顔を見上げる。
「だから時折不安になるの……これから先、アナタは皺を刻んでいくのに私には刻まれないことが」
私の言葉に真剣な眼差しの、ベルーシ。
「そう、それは全部私の夢だから。だから、アナタと過ごした年月の証が得られないんじゃないかって……」
「バカなこと言うんじゃないよ、ジール」
空虚な瞳に、私の姿が見える。
「僕も昔、今の君に似たような事を口にしたことがあったよね。でも君はそんな事はないと僕を励ましてくれた」
久しぶりに見る真剣な眼差しのベルーシに、視線が釘付けになる。
「嬉しかったよ……そして、愛しかったよ。僕の心の奥底の不安を一瞬で拭い去ってくれた、ジールが」
「アナタを愛してるんだから、当然じゃない」
「だからこそ、僕も君を愛してる。永遠に」
胸の奥に、ベルーシの言葉が刺さる。
「アルタナの経典にこうある。永遠の愛を誓い合った者達は来世でもまた結ばれる、てね」
私を抱きよせ、耳元で呟く。
「それに、君と僕が共に生きた証はフィーじゃないか。僕達の愛の証がまた来世に繋がっていってるじゃないか」
「二人の肉体がいつか朽ちようとも、魂は結ばれたままだ。いつまでも」
愛してる、永遠に……
そうだ。
かつてベルーシが私に不安を打ち明けた時、小さく呟いたのは、この言葉だったんだ。
「私も……ベルーシのこと、愛してる……永遠に」
――――――――――――
暖かい日差しが窓から差し込む。
端から見える魔光花は頭を垂らし、休んでいるかのようだ。
外からは子供たちの遊ぶ声が遠くから聞こえてくる。
オニオンスープの香りはちょっと遅めの昼食を取る、近所のミスラの人。
私は窓際のソファーに腰掛け、編み物をしながら物想いにふける。
変わらぬ日々。
変わらぬ日常。
変わらぬ生活。
いや、今は少し環境が変わっていた。
それは……
「ただいまー」
玄関のドアが開くと共に、フィーの声。
そしてそのフィーを肩車するベルーシ。
今日はせっかくの休日だったが、私を気遣ってフィーと遊んできてくれたのだ。
降ろして、と言わんばかりにベルーシの頭を叩く。
要求に応じてフィーを下ろすと、一目散に私の傍にやってきた。
「むふふふー」
隣に腰掛け、私のお腹へと耳を当てる。
楽しそうに尻尾をぱたぱた揺らせるその様子は無邪気だ。
「……なんも聞こえないよー」
「フィー、まだ赤ちゃんは小さいから音は聞こえないわよ」
少しだけ膨らんだ腹部を撫でながら、フィーをたしなめる。
「ちぇーっ」
残念そうに口を尖らせるフィー。
そんな様子を見て、ベルーシは楽しそうに笑う。
「もう少しお腹の中の赤ちゃんが大きくなったら、聞こえるようになるよ」
フィーの頭を撫で、優しく語る。
「わたしのときも、こうだったの??」
「そうだよ」
ふーん、と納得したような言葉を返事をしつつも、首を傾げている。
私はベルーシの二人目の子を身籠った。
母方の遺伝子のほうが強いので、産まれてくる子供はまたミスラの子だろう……
一人目……フィーの時は、できるまでにかなり時間が掛ったが、今度の子はすぐに妊娠した。
嬉しかった。
またベルーシとの愛の証が、できたことが。
これから先、またベルーシの子を身籠ることがあるかもしれないし、無いかもしれない。
だが何があろうと、
私とベルーシの愛は、永遠に続く。
例え、死が二人を分かつ事があっても………
また来世で、逢える……
永遠の愛を誓った、私達なのだから。
- fin -
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