記述日:2025年05月08日
前回は、方法が四つあることを紹介し、その中でも缶ホルダーに氷を入れる方法を解説しました。今回はその応用編で、氷の代わりにペルチェ式冷却器を使います。
前もって言っておくと、効果/重さでいったら、氷の方がパフォーマンスがいいのは自明です、しかし、氷はどこの登山口でも手に入るわけではない、コンビニがない山麓の方が多い。また、2時間くらいで溶けてしまうという制約があります。電気を使うペルチェ式ならそうした制約がなく、5時間でもいけます。
ペルチェ素子を使った冷却器といってもいろいろあり、専用の缶クーラーといった商品もありますが、これは主に車載用で400gと重い上に高価です(4500円-6000円)。ここでは替わりにより簡便なドルチェ式・スマホ用クーラーを用います。これだと60g程度と軽いですし、値段もアマゾンで1500-2000円と安いです。効果はほとんど変わりません。
問題は消費電力です。あまりこれが大きいと大容量のモバイルバッテリーを必要としますし、かといって冷却力が低くては何んにもなりません。スマホクーラーは大体5v2A対応で、5w-15wまでの消費電力の商品があるようです。そこでまずは記載上5wとなっている商品を試してみました。
この場合だと、理論値で容量10000mAhのバッテリー(160g-200g)で五時間は動作するはずです。
方法としてはほとんど何の加工もいりません。今回はダイソーの350ml用の缶ホルダーを用い、それにセリアの直径75mmのステンレス小皿をかぶせ、冷却されるべき平面を作る。そして、これにスマホクーラーを乗っければ、しっかりと磁気で吸着します。あとはこのままペットボトル袋に入れて、排気口を露出した状態で縛るだけ。
その実験結果なんですが、商品が届いてusbをつないだ瞬間、あ、これは効果あるなと確信しました。ほんの五秒くらいで零度くらいまで下がって冷却面がとても冷たいのです。これで効果ないわけがない。
あとは消費電力ですね。今回はダイソーのモバイルバッテリー(10000mAh, 5v2a, 240g, 1000円)を使用しましたが、満充電から4時間半動作しました。額面容量より実容量はやや少ないことを考えると、まずまずです。公称どおり消費電力は5wでまちがいないようです。また、山行時間が5時間だからといって必ずしも5時間動作させる必要はなく、2時間動作させてから切っても、あとは缶ホルダーの能力で充分冷たく保てると思います。この場合必要なのは5000mAhで、バッテリーも100gとそう重くはなりません。
最後に実験では、ビールを缶ホルダーだけに入れておいた場合と、ペルチェで冷やした場合と体感で冷たさを比べたのですが、前者はまだ冷たかったものの、だいぶぬるくなっていたのに対し、ベルチェ式で冷やした方はキンキンというか、入れたときよりも更にギンギンに冷えてました。つまり、超小型冷蔵庫のような感じですね。ですから、この方法は大変有効だと言えます。