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世にも悲しい物語
Aさんは約20年前に大阪市東淀川区の文化住宅に越してきた。
家賃は築年数に比べると決して安いとは言えなかったが、
阪急の駅から徒歩3分足らずという近さが気に入って
長く住み続けていた。
家主は複数のアパートを所有し、女性ながら
民生委員も務める地元の名士のようである。
当初から住居の修理などは家主に連絡すると、知り合いの
大工らしき人物がやってきて対処していたそうだ。
Aさんの職業は針灸師で、知人の治療院を手伝いながら、
決して裕福ではないけれど、家賃は一度も滞納せず
平穏な暮らしを続けていた。ところがである。
家賃は築年数に比べると決して安いとは言えなかったが、
阪急の駅から徒歩3分足らずという近さが気に入って
長く住み続けていた。
家主は複数のアパートを所有し、女性ながら
民生委員も務める地元の名士のようである。
当初から住居の修理などは家主に連絡すると、知り合いの
大工らしき人物がやってきて対処していたそうだ。
Aさんの職業は針灸師で、知人の治療院を手伝いながら、
決して裕福ではないけれど、家賃は一度も滞納せず
平穏な暮らしを続けていた。ところがである。
2008年の正月明けに、近所でマンション建設が始まったのだが、
家主はAさんの隣室をその建設会社の現場事務所として貸したのだ。
連日、不特定多数の職人や業者が頻繁に出入りし、
静かだった環境が一変してしまった。
職業がら夜勤の多いAさんは眠りを妨げられ、
少し静かにしてくれるよう隣室に注意しに行くが、
「わしらは今日来たとこやから分からんがな。何か文句あるんか」
と恐い目で睨まれる始末。あまり何度も注意すれば、かえって
嫌がらせを受けかねないので、Aさんはそれ以上強く言えなかった。
家主はAさんの隣室をその建設会社の現場事務所として貸したのだ。
連日、不特定多数の職人や業者が頻繁に出入りし、
静かだった環境が一変してしまった。
職業がら夜勤の多いAさんは眠りを妨げられ、
少し静かにしてくれるよう隣室に注意しに行くが、
「わしらは今日来たとこやから分からんがな。何か文句あるんか」
と恐い目で睨まれる始末。あまり何度も注意すれば、かえって
嫌がらせを受けかねないので、Aさんはそれ以上強く言えなかった。
「マンションが完成するまでの辛抱だ」と、Aさんは諦めることにした。
家主に騒音を報告しても、「責任者に電話で注意しておいたから」と
通り一遍の答えしか返ってこなかったからである。
しかし春が過ぎ、初夏になる頃には、さすがに不眠から体調を崩し、
Aさんは仕事を休みがちになってしまった。
そして、6月のある日のことである。
平成20年6月上旬、Aさんのトイレの天井から何やら水の様な物が
ポトポト落ちる様になった。
天井には照明器具があって漏電による火災の恐れがあるので、
Aさんは家主に連絡し、早急な対処を求めた。
しかし脳天気な家主は、1週間以上もそのまま放置したのである。
後に判明したのだが、Aさんの部屋の上階はY新聞販売店の寮として
契約しており、その従業員が料金滞納で水道を止められたまま、
かなりの長期間にわたってトイレを使用し続けていたとの事。つまり、
家主に騒音を報告しても、「責任者に電話で注意しておいたから」と
通り一遍の答えしか返ってこなかったからである。
しかし春が過ぎ、初夏になる頃には、さすがに不眠から体調を崩し、
Aさんは仕事を休みがちになってしまった。
そして、6月のある日のことである。
平成20年6月上旬、Aさんのトイレの天井から何やら水の様な物が
ポトポト落ちる様になった。
天井には照明器具があって漏電による火災の恐れがあるので、
Aさんは家主に連絡し、早急な対処を求めた。
しかし脳天気な家主は、1週間以上もそのまま放置したのである。
後に判明したのだが、Aさんの部屋の上階はY新聞販売店の寮として
契約しており、その従業員が料金滞納で水道を止められたまま、
かなりの長期間にわたってトイレを使用し続けていたとの事。つまり、
Aさんの頭上に落ちていたのは、
大便の山を通り抜けてきた尿だった!
ようやくその月の下旬になって、Aさんの部屋のトイレの天井と壁を
張り替える事になったが、改修が終わるまでの仮住まいを
Y新聞側と交渉したのも何とAさん自身だった。
まっとうな家主なら、「これからトイレの改修工事もあるし、
工事が済んでもしばらくは臭うでしょうから、せめて休む間だけでも
どこか別の空いてる部屋で過ごして下さい」くらいの提案はするはずだが、
どうやらAさんは全く人間扱いされていなかった様である。
隣室の騒音に加えて頭に糞尿をかけられた精神的苦痛から、Aさんは
すっかり体調を崩し収入が激減して生活が苦しくなったため、やむなく
家賃を8月から滞納するようになってしまった。
すると明けて2009年正月、家主からAさんに
大便の山を通り抜けてきた尿だった!
ようやくその月の下旬になって、Aさんの部屋のトイレの天井と壁を
張り替える事になったが、改修が終わるまでの仮住まいを
Y新聞側と交渉したのも何とAさん自身だった。
まっとうな家主なら、「これからトイレの改修工事もあるし、
工事が済んでもしばらくは臭うでしょうから、せめて休む間だけでも
どこか別の空いてる部屋で過ごして下さい」くらいの提案はするはずだが、
どうやらAさんは全く人間扱いされていなかった様である。
隣室の騒音に加えて頭に糞尿をかけられた精神的苦痛から、Aさんは
すっかり体調を崩し収入が激減して生活が苦しくなったため、やむなく
家賃を8月から滞納するようになってしまった。
すると明けて2009年正月、家主からAさんに
「建物明け渡し請求」の訴状が届いた。
Aさんにはもちろん弁護士を雇う経済的余裕はない。
弱った身体でただ一人、裁判に備えなければならなかった。
胃痛や下痢などに悩まされながら、Aさんは口頭弁論期日に
裁判所へ何度も出頭した。
そして、転居費用として充分とは言えなかったが、Aさんは和解に応じた。
強欲な家主は、預けてある敷金の全額すら返してくれなかったが、Aさんの
「新しい環境で早く生活を立て直さねば」という一心からである。
2009年6月12日に結審し、明け渡しは7月末と決まった。
この日を1日でも遅れると、転居費用は出なくなる。
酷暑の中、Aさんは部屋探しと転居の準備に動き回った。
そして7月下旬のことである。
Aさんにはもちろん弁護士を雇う経済的余裕はない。
弱った身体でただ一人、裁判に備えなければならなかった。
胃痛や下痢などに悩まされながら、Aさんは口頭弁論期日に
裁判所へ何度も出頭した。
そして、転居費用として充分とは言えなかったが、Aさんは和解に応じた。
強欲な家主は、預けてある敷金の全額すら返してくれなかったが、Aさんの
「新しい環境で早く生活を立て直さねば」という一心からである。
2009年6月12日に結審し、明け渡しは7月末と決まった。
この日を1日でも遅れると、転居費用は出なくなる。
酷暑の中、Aさんは部屋探しと転居の準備に動き回った。
そして7月下旬のことである。
引っ越しの際、隣室(建築事務所とは反対側の部屋)との壁際に置いてあった
本箱の、最下段の書籍等が全て腐敗しているのに気付いて、Aさんは大変驚いた。
(写真1及び2)
本箱の、最下段の書籍等が全て腐敗しているのに気付いて、Aさんは大変驚いた。
(写真1及び2)
そして本箱を動かすため部屋の隅に体重をかけたところ、
床が10センチ程も沈み込んだという。
(写真3)
実は2007年の秋口に、隣室のトイレの水がAさんの部屋の方へ
流れてきた事があり、「今度は縁の下にでも流れてるのかな。
それなら隣室の住人が何とかするだろう」と、Aさんは今回の件でも
まさか2階のトイレの臭いとは思わなかったそうである。
腐敗したのは、今では入手し難い貴重な書籍や、針灸師のAさんが
何十年にもわたって残した治療記録だった。
何とか7月末の期日までに転居し終えたAさんは、無理が祟ったせいか
しばらくの入院を余儀なくされた。
そして秋にようやく体力が少し回復して、Aさんは家主と書籍や文献の
補償について話し合おうとしたのだが・・・。
Aさんが電話すると、家主は「アパートの管理は仲介業者に全て
任せているので、そちらと交渉するように」と一蹴されてしまった。
仲介業者とは入居時以来会った事はないのだが、仕方なくAさんは電話連絡して、
「床が沈んだのは、2007年秋口の隣室の水回り事故の修理が不十分だったのでは」
と指摘すると、「それは関係ない。床が沈んだのは居住者の責任だ。うちの大工も
そう言っている」との返事。Aさんが「では、その大工さんの名前を教えて下さい」
と頼んでも、「教える必要はない!」と拒否するばかり。
任せているので、そちらと交渉するように」と一蹴されてしまった。
仲介業者とは入居時以来会った事はないのだが、仕方なくAさんは電話連絡して、
「床が沈んだのは、2007年秋口の隣室の水回り事故の修理が不十分だったのでは」
と指摘すると、「それは関係ない。床が沈んだのは居住者の責任だ。うちの大工も
そう言っている」との返事。Aさんが「では、その大工さんの名前を教えて下さい」
と頼んでも、「教える必要はない!」と拒否するばかり。
そこでAさんが「居住者は床下の管理までしなければならないのですか」と訊ねると、
「そやから居住者の責任やと言うてるやろ。
何べん同じ事を言わすねん。なめとったらあかんぞ!」
と、仲介業者はヤクザ口調で恫喝したという。
Aさんは怖くなって泣き寝入りせざるをえなかった。
善人だと思っていた相手から人間扱いすらされず、あげくのはてに恫喝まで
されたショックでAさんは激しい人間不信に陥り、今も苦しんでいるそうだ。
この、無責任でごうつくばりの家主の名は、
大阪市東淀川区下新庄5丁目の
城島(シロシマ)紀代子・勉である。
そしてその仲介業者は、東淀川区の淡路で何十年も営業している
ひまわりホーム代表の石川洋一である。
ところで、この人物は2010年夏に以下の様な事件でニュースになった。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴☆∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
◎不動産経営者、刺され重傷…逃げた男 転落死
31日午後6時5分頃、大阪市東淀川区淡路5にある不動産賃貸業者の事務
「そやから居住者の責任やと言うてるやろ。
何べん同じ事を言わすねん。なめとったらあかんぞ!」
と、仲介業者はヤクザ口調で恫喝したという。
Aさんは怖くなって泣き寝入りせざるをえなかった。
善人だと思っていた相手から人間扱いすらされず、あげくのはてに恫喝まで
されたショックでAさんは激しい人間不信に陥り、今も苦しんでいるそうだ。
この、無責任でごうつくばりの家主の名は、
大阪市東淀川区下新庄5丁目の
城島(シロシマ)紀代子・勉である。
そしてその仲介業者は、東淀川区の淡路で何十年も営業している
ひまわりホーム代表の石川洋一である。
ところで、この人物は2010年夏に以下の様な事件でニュースになった。
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◎不動産経営者、刺され重傷…逃げた男 転落死
31日午後6時5分頃、大阪市東淀川区淡路5にある不動産賃貸業者の事務
所前路上で、経営者の石川洋一さん(53)が、事務所を訪れた40~50歳
くらいの男に背中など4か所を包丁で刺された。
男は自転車で逃げ、約600メートル東の9階建てマンションに逃げ込み、
階段を駆け上がった。犯行を目撃した会社員(43)が追跡し、階段を上って
いたところ、男が上階から転落、搬送先の病院で死亡が確認された。
石川さんは重傷。東淀川署は、男を容疑者死亡のまま
殺人未遂容疑で書類送検する方針。
発表によると、石川さんは「男は同区内のアパートを貸している人物で、
事務所前で滞納家賃の話をしていて刺された」と話しているといい、
同署が身元確認を進めている。マンション屋上には、片方の靴が落ちており、
くらいの男に背中など4か所を包丁で刺された。
男は自転車で逃げ、約600メートル東の9階建てマンションに逃げ込み、
階段を駆け上がった。犯行を目撃した会社員(43)が追跡し、階段を上って
いたところ、男が上階から転落、搬送先の病院で死亡が確認された。
石川さんは重傷。東淀川署は、男を容疑者死亡のまま
殺人未遂容疑で書類送検する方針。
発表によると、石川さんは「男は同区内のアパートを貸している人物で、
事務所前で滞納家賃の話をしていて刺された」と話しているといい、
同署が身元確認を進めている。マンション屋上には、片方の靴が落ちており、
同署は、男が逃走中、屋上から誤って転落したか自殺したとみている。
(2010年8月1日 読売新聞)
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴☆∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
相手が死んでしまったので真相は闇の中だが、賃借人が絶望してヤケを起こし、
犯行に及んだとすれば、この店子にもさぞや親切な対応をしていたのであろう。
石川氏の包丁傷は案外すぐに回復し、今も同所で仲介業を続けているそうだ。
http://www.geocities.jp/himawari_home1ban/
(2010年8月1日 読売新聞)
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴☆∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
相手が死んでしまったので真相は闇の中だが、賃借人が絶望してヤケを起こし、
犯行に及んだとすれば、この店子にもさぞや親切な対応をしていたのであろう。
石川氏の包丁傷は案外すぐに回復し、今も同所で仲介業を続けているそうだ。
http://www.geocities.jp/himawari_home1ban/
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