この日の一日ほど、時間を長く感じた事は無かった。
居間の窓から顔を出す。
陽はすっかりと沈み、夜空には満開の星。
火曜日の赤い月が蠱惑的に彩り、心を高ぶらせてくれる。
魔光花に灯る淡い光から、しんしんと煌く花粉が舞い落ちる。
――今頃は、フィーもこの夜空を眺めているのだろう。
娘の事を思うとより一層、今の己の心境に背徳性が増す。
今から私は、フィーの母親と言う仮面を脱ぐ。
ごく一般的の夫婦では当たり前の事なのだろうが、私にとっては初めての経験。
ベルーシに抱かれ、淫らな欲望を曝け出す。
お互いの情欲の炎で焼き合い、焦がれ合い、そして溶け合う。
「はぁ………」
気だるい、溜息にも似た吐息が漏れた。
「どうしたんだい?」
ベルーシが心配そうに後ろから声を掛けてきた。
同時に身体を摺り寄せ、包み込むようにして抱きしめてくる。
吐息が耳に当たり、ぞくりとした寒気のような感覚が身に走る。
「なんでもない……ただ、久しぶりなせいか、ちょっと緊張しちゃって」
後ろから回されていたベルーシの腕を取り、自分の胸元へと当てる。
「ほら、聞こえるでしょ?」
高ぶりと共に早まる己の心臓の鼓動を、感じさせる。
同時に、密着したベルーシの身体からも、心臓の鼓動が聞こえた。
「ベルーシも、久しぶりで緊張してるの?」
私からの問いかけに、ベルーシはくすくすと笑う。
「僕の場合、興奮しているからだよ」
「バカ……」
照れくさそうに、答える。
「懐かしいね。よくこうやってふざけあってる時に、君にバカって言われてた」
「そう、ね……あの頃はもっと口も悪くて乱暴だったわ」
「そうそう。なのに、ベッドでは甘え上手でね……精気をたっぷり搾り取られてたね」
「バカ、人を夢魔みたいに言わないでよ」
二人でくすくすと笑いあう。
「それじゃ……そろそろ、ベッドに行こうか?」
「……ええ……」
ベルーシが私の方に向き直り、額に軽く口付けをする。
「ジール、その前に一つお願いがあるのだけど、良いかな」
「なあに?」
「……やっぱりちょっと、きついわ。それにちょっと恥ずかしいし……」
寝室の外から、ベルーシに言葉を掛ける。
ゆっくりと、影から姿を見せる。
「おおっ」
と、ベルーシから感嘆の声。
「おおっ、てねアンタ……。一回この姿見てるでしょうに」
「いや、やっぱり綺麗だなって意味で、感心したんだよ」
「……本当?」
ベルーシをちらと見る。
うんうんと大きく頷いて答える。
私が今、着ている服。
ベルーシが結婚式のために作ってくれた、オパーラインドレス一式。
当然コサージュもつけ、式当日とまったく同じ服装。
あの頃はピッタリのサイズだったのだが、今はちょっと胸とお尻がきつい。
「ジール」
ベッドに腰掛けたベルーシが隣を叩いて、私を呼ぶ。
それに応じ、ゆっくりと歩み寄り腰掛ける。
正面の鏡台に見える己の姿に、思わず赤面した。
そんな私の様子を楽しそうに見つめる、ベルーシ。
「すごく可愛いよ」
その一言に、更に顔を赤らめる。
「な、なんで今更こんな服装を見たいの?」
背中に感じる、照れからのこそばゆさをこらえる。
「ジールがその姿になったのって、一回しかないからね……もう一度よく見たいなって思ったんだよ」
花嫁衣裳姿の私を見て、満足そうなベルーシの様子。
でも唐突にこんな事を言うだなんてちょっと不自然な感じもした。
「もしかして、リリンさんに入れ知恵された?」
ふと、頭によぎった思考を口にした。
「ばれちゃったか」
今度はベルーシが照れ臭そうに頭を掻く。
思わず噴出してしまった。
「バカねえ」
「いや、でもジールのその姿をまた見たいと思っていたのは、僕の本心だよ?」
そう言うと腰掛けていたベッドから立ち、天井に吊られたランプの火を消す。
壁に設置されているキャンドル置きには、魔光花の花弁が何枚か置かれており、淡い光を放っていた。
そして再び、隣に腰掛ける。
「ジール……」
ベルーシの手が肩に回り、身を寄せられる。
肌に触れられた瞬間、ピリっと弱い電流が流れたかのように感じ、身体を震わせた。
顎に指を添えられ、軽く持ち上げられると、そのまま口付けされる。
「はふっ……」
思わず熱い吐息が漏れる。
ベルーシの舌が私の口内に潜り込もうと蠢くと、それを歓迎するように唇を開く。
「ん……んっ」
昼間のものとは違い、お互いに相手の舌を、唾液を絡めあう。
粘膜同士のニチャニチャとした粘質な音が聴覚を強く刺激し、身体の芯から熱くしてくれる。
ベルーシの手が肩から離れ、私の後頭部を掴んで逃がさないように固定してくる。
「はっ……あっ……あん………」
息の止まるような濃厚な口付け。
頭の中が熱く、ズキズキとした痛み。
懐かしいベルーシの舌の感触に酔いしれてしまう。
「ぷはっ……」
ベルーシが顔を引き、口付けの時間が終わる。
いつものように、名残惜しそうな舌同士に粘糸が引かれあう。
両肩に手を添え、ゆっくりと私を後ろへと倒す。
そしてベルーシが私の上を覆った。
じっと、お互いを見つめあう。
「ジール……頬が赤いよ。それに、耳も寝てる」
そういうベルーシの頬だって、赤い。
おまけに呼吸まで荒くなっており、とても興奮していることが伝わってくる。
「ふふっ、可愛いよ」
恥ずかしくないのか、この男はっ、と思わず胸のうちで呟く。
寝転んだ私のうなじへと手を回し、もぞもぞと何かをしている。
少しずつ少しずつ下りてゆくと、背中の中心辺りで止まった。
ドレスの腋の部分に両の親指を差し込むと、ゆっくりと下ろす。
すると首元のケープの部分を残したまま、服だけが脱げていった。
「きゃっ」
少し窮屈だった胸が解放され、ベルーシの前に躍り出た。
桃色の突起が興奮でピンと硬く尖り、指で擦られる。
「あっ、あんん……!」
弾かれたかのように体が跳ねる。
全身を駆け巡る快感が懐かしい。
ベルーシが少し私の身体を降り、乳房のところに顔を来させた。
「んー、ジールの香りが懐かしい」
そういうと、ベルーシは両房に顔を埋める。
そしてそのまま、桃色の尖った先端に口付けし、舌で転がし始めた。
「ひゃぁん」
快感の甘い電流。
ころころと転がされては、突付かれ、時には押し込まれたり。
一連の流れを終えると今度は吸い付かれる。
「あ……あっ……」
ベルーシの一吸いごとに胸が切なく、熱くなってくる。
「フィーにおっぱいあげてた時も、こんなふうに感じてたのかな?」
攻めを続けながら、聞いてくる。
「そ、そんなことあるわけ……ああんっ、な、ないじゃない……」
「本当かなぁ? ジールはエッチな奥さんだからねえ」
「べ、ベルーシには……んっ……敵わない、わよ」
赤ん坊以上に、乳房に必死に吸い付く夫の姿は何処か可愛らしい。
思わず、フィーにしたようにベルーシの頭をそっと撫でた。
「ジール……」
熱の籠もった声で名前を呼ばれる。
頭の芯が痺れるかのように熱くなる。
ベルーシの手が乳房から離れると、服の上から滑るかのように私の身体を降りてゆく。
びくんっ
身体が一際大きく跳ねた。
ベルーシの指が、既に濡れそぼった秘所に辿り着いたから。
ねぶるかのようになぞり、旋回している。
「すごいよ、思いっきり濡れてる」
「だ、だって……あっ…!」
黒いハイレグと、その下に着けている下着がグチュグチュに濡れている。
内部からベルーシを迎え入れるための粘液が溢れて止まらない。
ベルーシがハイレグに指をかけると、私は腰を浮かせて脱がせやすいようにした。
「脱がすよ……」
下着ごとゆっくりと下ろされてゆき、尻尾も動かして引き抜く。
途中、ブーツに引っかかったため、先に両足のブーツを外され、それからハイレグと下着を脱がされた。
腰のスカート状の部分も取り外され、私は大事な部分だけ露出している状態にされてしまった。
ベルーシの呼吸が先ほどよりも荒くなっている。
とても、興奮しているんだ……。
「ジール……今の君の姿、すっごいそそるよ……」
熱の籠もった声に、更に身を火照らせてしまう。
「やだ……恥ずかしいじゃない……」
思わず顔を背けた私の頬に、口付けする。
「味合わせてもらうよ」
両脚を掴まれ、広げられた。
そして、熱くうねっているそこへとベルーシの顔が辿り着いた。
「ひぁっ……! あっ、はぁんんっ!!」
舌が秘裂をなぞった瞬間、強い快感が脳天まで貫く。
「ジール……」
ベルーシが私の秘部を熱心に舐め、吸い付いてくる。
その舌が隈なく全体を愛撫し、敏感な突起にも唾液がふんだんに塗りこまれる。
「あっ……! あっ……! はあっ!」
分泌された潤滑液が溢れ、吸い付かれると信じられないくらいの卑猥な音がする。
「だ、ダメ……吸われると、おかしくなりそう……!!」
勃起した突起に吸い付かれ、舌で転がしては歯で優しく、優しく、甘噛む。
「はうっ……! そんな……! あっ、あああっ!!」
まるで陸地にあげられた魚の如く、ベッドの上で暴れまわった。
この快感。
懐かしく、いとおしい。
身体に、頭に、血管に、電流のようなものが常に流れ続ける。
熱く、甘く、切ない感覚が胸一杯に広がる。
発情しきっているこの身体に、この快感は甘美すぎた。
徐々に徐々に強まっていく快感で身体が弾け飛びそうだ。
ベルーシの口が敏感な突起に狙いを定め、吸い付きながら秘裂内へと指を挿入してくる。
「んあっ!! んあっ!! あっ! はああんっ!!」
身体全体に力が入り、ベルーシの指を強く締め付ける。
最後の一押し、と言わんばかりに指の腹で、膣内の腹側の部分を擦りあげてきた。
「んあああっ………!!」
大きな衝撃にも似た何かが、内部全体を打ち付けて、弾けて砕けた。
数年ぶりの、性の絶頂。
身体全体の痙攣が止まらず、涙と涎が垂れていた。
ベルーシが涙を指で拭ってくれ、涎は舐めとってくれた。
「はぁぅぅ………」
絶頂と共にベルーシの攻めが止まり、四肢が情けない声と共に脱力する。
「ベルーシィ……」
んっ、と己の唇を突き出すと、そこに唇を重ねてくれた。
唇同士のねぶりあい。
「んっ……んんっ………」
お互いの愛の確認。
思わずベルーシの頭に手を添える。
唇が離れると、にっこりと微笑んでくれた。
「気持ちよかった?」
問いに恥ずかしがらずに頷く。
「……うん……良すぎて、すぐイっちゃった……」
その言葉に、満足気な様子のベルーシ。
「それは良かった、オクサマからの最高の誉め言葉だね」
「ねぇ……ベルーシのも、させてよぉ……」
ズボンを突き破りそうなくらいに張り詰めた場所に、手を添える。
手のひら全体で、撫で上げるとベルーシが身体を弾かせた。
「うっ……」
「すごい……鉄みたい……」
竿を握り、脈動する感触を楽しむ。
「ちょ、ちょっと待ってね」
ベルーシが己のズボンに手をかける。
だが、私はそれを止めさせた。
「私が、脱がしたいの……」
自分でも信じられないくらい、淫蕩に浸かっている。
私は身体を起こし、ベルーシの上になるとゆっくりとズボンを脱がせていく。
タイツ状の下着が破れそうなくらいに硬くなっている。
「ジールからしてくれるなんて、嬉しいな」
「うふふっ、夫婦平等じゃないと」
この熱い空気に酔っている。
二人とも、とっぷりと。
下着を下ろそうとするが、ベルーシのモノが引っかかり、止まってしまう。
少しタイツを伸ばしておろすと、大きく猛った男根が姿を見せた。
今度は服の上からでは無く、生の感触を確かめる。
「すごく熱い……」
思わず声に出してしまった。
ドクンドクンと血が流れていて、まるでここだけ別の生き物のよう。
根元を握り、二三、上下に扱く。
「くうっ……」
ベルーシの艶やかな声と共に、先端の鈴口からトロリと透明の粘液が一筋垂れる。
それを舌ですくい上げる。
「はうっ」
快感に呻くベルーシの声が耳に、舌には懐かしい味を感じた。
舌が痺れるような塩辛さが、オスの味。
堪らなくなり、ベルーシの先端に吸い付いた。
「くっ、……ああっ……」
顔を上下に動かし、口をすぼめて一心に吸い付く。
粘膜の舌触りが、懐かしい。
こうやってベルーシの男根を何度も何度も、口にした。
上目でベルーシを見つめると、快感に喘ぎ、熱い吐息を漏らしていた。
亀頭の縁全体を丁寧に舐め、鈴口に舌を押し付ける。
「ああっ……き、気持ちいいよ、ジール………たまらないよ……」
ベルーシが私の頭を優しく撫でる。
ゾクゾクとした快感。
「あっ……ごめん……も、もう、出ちゃいそうだ……」
私からの快感に呻き、うわの空のように呟く。
「うん、いいよ……ベルーシの……飲ませてちょうだい……」
陰嚢に手を添え、優しく揉む。
「う、うわっ……」
ベルーシが身体を弾かせる。
「いっぱい出してぇ……」
陰嚢を揉み、中にある精巣を刺激する。
揉めばいっぱい出るかもしれない、なんて馬鹿げた考えから行っている行為だったが、ベルーシに快感を与えていたようだった。
口内でベルーシのモノが苦しそうに震える。
眼を強く閉じ、歯を食いしばって快感に呻く様が何ともセクシーだ。
「ああっ、出る……っ!」
一瞬大きく身体を震わせ、弾かれたかのように腰を浮かせる。
「んっ……!」
熱を持った濃厚な粘液が口内に溢れたと同時に、青臭い男の香りが鼻を突き抜ける。
「あっ……くっ、う、ああっ……」
ベルーシが二度、三度と身体を弾かせる度に口の中一杯に精が広がってゆく。
零してしまわないように懸命に飲み込み続けるが、喉に絡み付いて、うまく飲めない。
「……はぁー………」
精の放出が止まり、安堵の吐息が聞こえた。
「……ぷふぅっ」
濃厚な精をなんとか飲み干し、私も一息つく。
「すごいね、ジール……たっぷり出たのに、本当に全部飲んじゃったんだ?」
「ええ……すっごく濃かったから喉に引っかかって大変だったわよ、もう……」
舌を蠢かせ、口の中に残った味を堪能する。
記憶にある限りでは、ここまで噎せ返る程強烈な香りがしたことが無かった。
精の味と香りに酔いしれ、私の身体の奥底深く……子宮が、疼いている。
「ジール………それじゃあそろそろ……二人目を作り始めようか?」
ベルーシの男根は射精したばかりと言うのに、衰える所か更に硬く張り詰めていた。
素敵だわ、と胸中で夫を称える。
腰を掴まれると、引き寄せられ、ベルーシのモノが入るべきそこへと狙いが定められる。
自ら脚を大きく開き、そしてベルーシの腰に脚を絡め回す。
「いくよ」
私からの返事を待たず、逞しい男根を挿入してきた。
「はあぁ……っ!」
内部が充分に濡れているから楽に納められると思っていたが、予想は外れた。
興奮で張り詰めたベルーシのモノは、太く大きく、まるで膣内をえぐるかのように突き進んでくる。
「あんん……! すごっ……ベルーシの大きい……!」
最奥まで突き進み、ベルーシの太さに膣が馴染んでいくと、前後にゆっくりと動き始めてきた。
「ジールのナカ、すごく狭いよ……とてもここからフィーが出てきたとは思えないね」
体内からの圧迫感。
一突きごとに、膣内が押し広げられ、拡張されていく。
ベルーシのモノに馴染むよう、一つに溶け合うかのように自分の内部が蠢いている。
「くぅ……久しぶりのジールのナカ……最高だよ」
「あん……っ、ベルーシのも……素敵よ……」
体勢を変えさせ、ベルーシが横になって私の片足を持ち上げ、後ろから突いてくる。
先ほどと、当たるところが変わり快感が少し変わる。
気持ちイイことに、変わりはないが。
正面の鏡台に映る二人の姿が、一層快感を強くする。
花嫁衣裳を半脱ぎにされ、まるで犯されているかのようだ。
なのに、白濁した粘液が突き刺さった肉棒に絡み、より潤滑に動けるように助けている。
あんなに大きいモノが、全部入ってる……と思うと、とても淫らな感覚が精神を蝕む。
「ベルーシィ……はんっ……気持ち、イイ……んんっ」
じわじわと身体全体に広がってゆく熱が、四肢を痺れさせる。
横向きになって解放された尻尾が、喜びに震え、ピンと立つ。
「ナカが吸い付いて、僕のを放さないよ……そんなに中に欲しいのかい?」
ベルーシの舌が私の頬を這い、加虐の炎を宿した瞳で見つめてくる。
ずくんっ
ベルーシの、その淫らな瞳で見つめられると、堪らなくなってくる。
「そろそろ出すよ………どこに欲しいか、ちゃんと言ってごらん」
突きが、奥の方へと集中する。
ベルーシの絶頂の兆し。
奥へ奥へと突き上げて、まるで私を串刺しにでもしたいんじゃないかと思うくらいに、子宮口に押し付けてくる。
胎内が揺さぶられ、痛みにも似た快感が、とても心地よい。
「な、中に……中に出してぇ……」
懇願するかのように呟くと、ベルーシは更に腰の打ちつけを速める。
「いいよ、中に出してあげるよ……ちゃんと受け止めるんだよ?」
「はああ……! ぜ、全部……私の中に出してぇ……!」
興奮したベルーシの呼吸が荒くなる。
「あああああ……は……激しすぎ……!!」
「はあっ……はぁっ……はぁっ……!」
呼吸を荒げ、本能の赴くままに私の内部を貪る。
最奥にぶつかる振動が脳天まで突き抜けてくる。
「で、出る……中に出すよ、ジール……!!」
「き、きてぇっ……! 思いっきり出して……!」
ベッドの軋む音が大きくなり、スプリングが壊れるんじゃないかと思うほど激しく揺れる。
下腹部から貫くかのような振動に世界が回り、壊れてゆく。
「ううっ!!!」
呻き声と共にベルーシの身体が強張り、一際大きく突き上げる。
鋼鉄のように硬い男根が、膣内で跳ね回りながら、熱い子種を撒き散らした。
「あんっ……んぁぁ………」
ドクン、ドクンと脈打つたびに暖かい感触が腹中に広がってゆく。
数年ぶりの、膣内射精。
二人の愛の結晶のために、生命の源を放ってくれている。
自分の体内でビクビクと震えるベルーシの分身が、堪らなく愛しい。
絶頂とはまた違った満足感、充実感が体中に広がってゆく。
二度目の射精だと言うのに精の勢いは衰えず、大量に子宮に流れ込み、泳ぎ回っている。
「くぅぅ……っ]
身体全体を震わせると、力尽きたかのように崩れて、圧し掛かってきた。
「ごめんね、ジールのナカ、気持ち良すぎてすぐ出ちゃったよ……」
ベルーシは呼吸を荒くしながら、耳元で囁くと、胸が熱くなるのを感じた。
背中に腕を回し、愛する夫を強く抱きしめる。
懐かしい肌と汗の香り。
身体の奥底からの欲望、その疼きが止まらない。
もっともっと、ベルーシを欲している。
「ベルーシィ……もっと……もっと、して……」
そう懇願し、ベルーシの首筋に唇を当て、吸い付く。
「ジール……」
私の期待に答える熱い声。
体内に収められたベルーシの分身は、素敵なことに今も尚、熱く硬く張り詰めている。
昔から感じていたが、本当にベルーシの性欲は凄いと思う。
幼い頃に起こった出来事からの、擬似的な不能の反動なのだろうか。
それとも私を悦ばせるべく、奉仕的なものなのか。
考えたところで解るものでもない。
しかし、私はその凄いと感じる性欲を、激しい愛情として受け止めている。
熱く迸る精をその身に受け、染み込む夫の体液に喜悦する。
お互いに貪欲なのかも知れない。
「ジール」
私の脚を持ち、お互いが繋がったまま向きを変えさせられる。
「あぁん……」
男根のエラが膣内を掻き混ぜる感触に悶える。
獣同士の交配のように、ベルーシに背中を向けた体位になった。
そしてそのまま静止し、天に向かって垂直に立つ私の尻尾を凝視していた。
「尻尾がピンピンになってる……」
優しく手を添えられ、上下に撫でられる。
「あううっ……」
ゾクゾクとして寒気にも似た、痺れるような快感。
根元に手を添え、お尻と尻尾の境を指で撫でてくる。
「ひゃんっ」
「お尻が震えてるよ? ふふっ、まるで盛ったメス猫って感じだね……」
ベルーシの男根が膣内で反り返ろうとしてるのか、グイグイと上の肉壁を擦りあげて内部を歪ませる。
「んにゃっ……」
思わず、情けない声が漏れる。
その様子を楽しそうに見つめるベルーシ。
「可愛いよ……僕のジール……」
加虐なる瞳が熱く濡れ、お尻を両手で撫で回し、感触をじっくり楽しんでいる。
「べ、ベルーシィ……」
「何だい?」
尚もお尻への愛撫を続けるベルーシに、懇願の声を送る。
「お……お願い……動いて……、早く動いて……」
私の言葉に微笑んだが、その微笑みは優しいものではなかった。
「自分から動いてみなよ、ジール……このままの体勢で」
え? と、思わず聞き返す。
「で、でも……この体位じゃ……動き辛いわ……」
「ふふっ、じゃあ抜いちゃおうか?」
そう言うとベルーシはゆっくりと腰を引いてゆく。
押し広げられた膣内から徐々に男根が抜けていき、収まりきった内部の充実感が失われていく。
「やっ……! ぬ、抜かないで……そんな意地悪しないでぇ……!」
「ほら、もうちょっとで抜けるよ」
泣きそうな声で懇願するものの、ベルーシは聞いてくれない。
先端の部分だけが挿入された状態になると、腰の動きが止まった。
「ん……っ」
ベッドに着いた手と膝に力を込め、身体全体を動かす。
抜けかかっていたベルーシの男根を再び根元まで埋め込む。
「そうそう……可愛いよ、ジール……」
身体中を駆け巡る快感の電流に、身を任せたい。
だが動きを止めると抜かれてしまう。
膣内の肉壁が擦りあげられるたびに、脱力しそうになるが、懸命に身体を前後に動かす。
「んっ……んっ……ふんん……!」
瞳を閉じ、一心不乱に動く。
己の内部の粘液が、ベルーシに絡みつく音が耳に響く。
グチュッ、ヌチュッ、グチュッ、と。
時折エラが引っかからずに、つるりと滑るのは、膣内に放たれた精液が滑らせているからだ。
他人の分泌液が体内に放たれる……改めて、交配の官能さを感じる。
「っ……もういいよ、ジール……よく頑張ったね」
ベルーシは私の頭を撫でながら上体を前に傾けると、おもむろに両手で乳房を掴む。
「あんっ」
高ぶりきって、痛い程に張り詰めた両房の突起をこねられると、足の爪先までビンと電流が走る。
「本来は赤ちゃんのためにあるものだけど……」
ベルーシの手が、肌に触れるだけで気持ちいい。
「今は、僕だけのものだね」
豊満な乳房を玩具の如く弄ばれ、たっぷりと嬲られている。
めちゃくちゃに揉まれ、男が感触を楽しむだけの行為。
「またおっぱいは出ないかなぁ」
「あっ、はぁぁっ!」
房を揉まれては突起を扱き、乳を搾り出すかのように一連の作業を繰り返される。
「で、出るわけ、ない……あうっ……じゃ、ないの……」
快感に四肢の力が奪われ、前のめりに突っ伏す。
するとベルーシは上体を反らして、私の両脇の腰をがっしりと掴んだ。
「あっ……」
屈服された雌の姿勢。
「あぁんっ!」
ベルーシからの強い打ち込みが開始される。
身体の中心部から爪先にまで衝撃が突き抜けたかのような錯覚。
「あっ! すごっ……! は、激しっ! あっ、あああっ!!」
身体全体を使った動きに、最奥まで一気に到達しては入り口にまで引き戻す。
「くぅ……っ、最高だよ、ジール……」
激しい打ち込みに子宮が揺さ振られ、奥底深くが快感で熱くなる。
ズンッ、ズンッと深く、浅く、幾度も内部を行き来され、余す所無く刺激してくる。
先程から焦らされていたことも手伝って、快感の波はあっという間に最高潮に達してきた。
「だ、ダメぇ! も、もう……! イ、イくぅ……!!」
「いいよ……イキなよ、ジール!」
片脚を持たれ、更に激しく膣内を行き来してくる。
「あっ、あっ、あああ!! だ、ダメェェ、い、イクぅぅぅ!!」
指先、爪先まで快感が巡り、思わずベッドのシーツを強く掴む。
下半身をよじられ、片脚をベルーシの肩に移され、開脚させられた。
空いた手を使い、勃起した陰核を擦られる。
瞬間、頭の中の快感の風船が弾け、一気に破裂した。
「あっ……ああーーーっ!!」
大きな叫びと共に、強力な絶頂に襲われる。
四肢を震わせ、尻尾は身体の向きに対して真っ直ぐに立つ。
「あっ……か……は……っ………」
か細い吐息と共に全身の力が抜けてゆく。
「はぁ……はぁ……んん……」
尾を引く絶頂感に酔いしれ、身体中に広がる満足感。
胸を熱く焦がし、溶けてしまうのではないのだろうか等と思った。
快感を与えてくれたベルーシに対して、この上ない程の感謝と愛情を注ぎたくなる。
「べ……ベルーシィ………」
鼻にかかるような甘ったるい声で、愛する夫の名を呼ぶ。
絶頂の後は甘い口付けをしてもらって、抱きしめて貰いたい。
熱い視線を送り、物欲しそうに唇を窄める。
だが、ベルーシはそれに応じず、再び動き始めた。
「あっ、ダメ! イッた後は……少し、休ませ……てぇ………!」
押し寄せる強い快感に、息苦しさを感じる。
力の入らぬ四肢を使い、ベルーシから逃れようと身をよじらせたが、徒労だ。
「お、お願い……やめてぇ……おかしく、なっちゃう………」
思考が麻痺してくる。
身体が、子宮が、ベルーシからの快感をもっと欲している。
「いいんだよ……今夜はおかしくなっても……」
肩にかけていた脚を下ろされると、再び後背位に移り変わる。
そしてまたしても容赦ない打ち込みの開始。
「あっ、あん!! あんっ! あんっ! あぁぁんっ!!」
ベルーシの腰骨が尻肉にぶつかり、パンパンと乾いた音を立てる。
私の内部の柔肉を蹂躙する、硬い肉棒。
強姦さながらのような激しい動きにも関わらず、その全てを快感として受け止めている我が身に羞恥を感じる。
「あむっ」
「えっ……ちょっ……な、何……?」
快感で垂直に立った私の尻尾を、ベルーシが口にする。
横向きに咥え、犬が骨を咥えているかのような図だ。
「逃がさないよ……」
ビクンッ
軽くだが、また絶頂に達してしまった。
ベルーシに犯されてる……。
その錯覚に、私の被虐心に火が灯り、燃え盛った。
膣内を行き来する男根が、とても熱い。
ベルーシも私を犯して、興奮している。
淫靡で背徳的な快楽の炎が二人を焦がし、焼き尽くしている。
獣のように荒い吐息を漏らすベルーシ。
悲鳴にも似た声で喘ぐ私。
数突きごとに軽い絶頂や、強めの絶頂と繰り返し、心と身体が弾け飛んでしまいそうになる。
鏡台に映る姿は、獣の交尾そのもの。
快楽に取り付かれた、オスとメス。
他種族による交配なのか、屈服されたメスが犯されているのか、どちらとも見て取れそうだ。
二人の快感は、頂点に達しつつあった。
「はぁ……! はっ……! くっ、ううっ……!」
荒い呼吸で本能の赴くままに腰を打ち込み、快感を貪るベルーシ。
腰の両脇をしっかりと掴み、己に快感をもたらすメスを逃がさないように必死だ。
「あん!! あん!! はぁっ……ああん!!」
快楽に溺れ、甘えた声しか発せられない。
一突きごとに更なる肉欲の業火に包まれ、二人の精神と肉体が溶け合う。
「だ、ダメ!! おかしくなっちゃうぅ!! あっ、あああっ……!」
「ああ、我慢できない……出る……! 出すよ………!」
腰を掴んでいた両手を離して私の両腕を取り、まるでチョコボの手綱を持つかのように引っ張る。
膣内を行き来するベルーシのモノが、更に強く肉壁を擦り、抉る。
野生動物のような興奮に塗れた二人の吐息が、部屋を息苦しいまでに包んでゆく。
「ジール……! 出すよ!!」
ベルーシの分身が抜ける寸前まで一気に引かれると、同時に最高に硬く熱くなり、体内の浅い部分にオスの体液を撒き散らした。
「あっ、あっ、あああぁぁーーーっ!!」
己の中に精を放出されたと同時か、張り詰めていた快楽の弦が弾き飛ぶ。
溶けそうだった脳内が一瞬鮮明になり、そしてすぐまた絶頂のエネルギーが身体中で爆発し、意識は快感に飲み込まれた。
ベルーシは射精の勢いのまま更に腰を打ち込み、入り口近くに放った精液を膣内の至る所に塗りつける。
結合部からはブヂュッと卑猥な音と同時に、内部の許容を越えた白濁の粘液が溢れだし、零れた。
新鮮な魚が陸地に挙げられて暴れるかのように、ベルーシの男根は膣内で跳ね、なおも射精を続けている。
「はぁっ……はぁっ……」
「あぁっ………あぁぁ………んん……」
気を失いそうになるのを堪え、甘美な絶頂の余韻に浸る。
ベルーシが咥えていた私の尻尾を解放した。
同時に倒れこみ、二人は繋がったままの状態で重なり合うようにして倒れた。
お互い、今は息を整える事に精一杯で、ろくに会話もできない。
「良かったよ……ジール……」
数分程して、ようやくベルーシが口を開き、呼吸音のみだった時間を破る。
「……私もぉ……」
四肢、指先、爪先を震わせながら答える。
ベルーシは身体を起こし、私の脚を持つと、そのまま開かせて身体の向きを変えさせる。
「はぅっ」
絶頂が尾を引き、少し擦りあっただけでも感じてしまう。
お互いが向き合う形になると、ベルーシが私の唇を奪った。
長い、長い、口付け。
お互いの荒い鼻息が、こそばゆい。
名残惜しそうにお互いの唇がわななくかのように震えながら、離れる。
「ジールのナカ、気持ちよすぎて凄い出ちゃったよ……アソコが痛くてジンジンしてる」
「ほんと……いっぱい出したわね」
そう言い、下腹部を摩る。
「ん……」
「はんっ……」
引き抜かれるベルーシの男根が肉壁を引っ掻き、快感に呻く。
弦のように弾みながら、白濁の粘液に塗れたベルーシのものが姿を現す。
同時に、内部に放たれた熱い精が奥底からジワッと垂れてくるのを感じた。
「僕もジールも汗びっしょりだね」
半脱ぎ状態の服がべたつく感触に今、気が付いた。
「ウェディングドレスなのに、これ……汚れちゃうじゃない」
眉を顰めてベルーシをじっと見つめると、ばつが悪そうに頭を掻くベルーシ。
「ご、ごめんよ。でもその半脱ぎ姿のジール、最高に可愛くてエッチだよ」
「お世辞でごまかさないのっ」
唇を尖らせ、わざと不機嫌そうな素振りを見せる。
「ごめんごめん。お風呂で体洗ってあげるから許して?」
「エッチねえ、ベルーシってば」
「ジールには負けるけどね」
そう言い、ベルーシは私を脱がそうとし、首の後ろにあるケープの紐を外しにかかる。
自分で作っただけあって、服の構造を理解しているので私は瞬く間に全裸にされた。
「よいしょ」
ベルーシは私を抱きかかえ、立ち上がる。
「それじゃあ、お風呂で綺麗になりましょうかね、お姫様」
おどけて見せるベルーシに、
「綺麗になるつもりが、また汗を流すことにならないといいんだけどねえ」
と、返す。
ベルーシはにっこりと微笑むと、
「やっぱりジールもエッチだね」
と、さぞ楽しそうに笑った。
「バカ……」
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