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★早坂暁「華日記」(全25回) 朗読:藤田三保子 太平洋戦争後の復興の中で、家元を頂点として巨大な権力構造を形成し熾烈な争いを繰り広げた華道界。この「華日記」は、昭和の華道史を通して戦後日本の虚像と実像、社会と文化を浮き彫りにした人間ドラマである。 室町時代に成立したとされる生け花は、今でも草月流、池坊、小原流など数々の流派が存在し親しまれているが、終戦後には猛烈な生け花ブームの嵐が巻き起こった。新興のエネルギーが古い流派を打倒しようと燃え上がり、古い流派は死力を尽くして防衛する、それは戦国時代さながらの様相であった。 「夢千代日記」「花へんろ」「七人の刑事」の脚本で知られている早坂暁氏(2017年没、享年88)は、戦後、生け花業界新聞の編集長をしながら、生け花評論を執筆、まさに生け花の戦国時代を目の当たりにしていた。『華日記』のあとがきでは、“もし外国人に「ひとつだけ日本を見せてほしい」といわれたら、私は生け花を見せるだろう。生け花は最も日本的な特性を端的に具現しているものだから”と語っている。昭和を描いた早坂氏の代表作『華日記』を朗読し、生け花を通して昭和という時代を振り返る。 ★朗読:藤田三保子(ふじたみほこ) 1952年生まれ。劇団文学座出身。1974年NHK連続テレビ小説「鳩子の海」鳩子役。1975年TBS「Gメン75」初代女刑事・響圭子役。銀河テレビ小説、土曜ワイド劇場等、時代劇では、必殺仕事人・桃太郎侍等出演。1996年帝国劇場「スカーレット」サリー役。1999年銀座ギャラリーGK「個展」以来、油絵作家としても活動。2002年~よみうりカルチャー朗読講師、シャンソン歌手、俳句の主催として活動を広げている。 ★早坂暁(はやさかあきら) 1929年愛媛県生まれ。2017年12月16日没(88歳)。海軍兵学校時代に終戦。日本大学芸術学部大学院卒。業界新聞編集長や生け花評論家を経て、放送作家・脚本家・作家となる。代表作は『天下堂々』『必殺シリーズ』『夢千代日記』『花へんろ』『ダウンタウン・ヒーロ-ズ』。『華日記~昭和生け花戦国史』は新田次郎賞受賞の代表作。あたたかく真摯な目で時代と人間を見つめひたむきに生きる人々を描き続けた。

出演者・キャストほか

  • 早坂暁「華日記」2025年現在放送中
    藤田 三保子
  • 「松本清張 短編作品集」2025年放送
    内藤 剛志
  • 須賀敦子「ミラノ 霧の風景」2025年現在放送中
    井上 あさひ NHKアナウンサー
  • 川上弘美「センセイの鞄」2025年放送
    神野 三鈴
  • 「芥川竜之介随筆集」2024年放送
    榊 寿之
  • 夏目漱石「坊っちゃん」2024年放送
    大原 康裕
  • 吉本ばなな「キッチン」2024年放送
    北乃 きい
  • 永井荷風「ふらんす物語」 2024年放送
    中原 丈雄
  • 壺井栄「二十四の瞳」  2024年放送
    藤澤 恵麻
  • 菊池寛「菊池寛短編集」2024年放送
    檀 ふみ
  • 山田太一「異人たちとの夏」2024年放送
    篠田 三郎
  • 酒井順子「平安ガールフレンズ」2024年放送
    瀧内 公美
  • フランソワーズ・サガン「悲しみよ こんにちは」2024年放送
    戸田 菜穂
  • 村上春樹「ドライブ・マイ・カー」2024年放送
    勝村 政信
  • 村上春樹「イエスタデイ」2024年放送
    山像 かおり
  • 梶井基次郎「梶井基次郎作品集」2024年放送
    高山 春夫
  • 芥川龍之介「芥川龍之介短編集」2023年放送
    林 真里花
  • 江戸川乱歩「少年探偵団」2023年放送
    渡辺 徹
  • 谷崎潤一郎「痴人の愛」2023年放送
    山像 かおり
  • 野坂昭如「火垂るの墓」「戦争童話集」2023年放送
    松尾 貴史
  • 野坂昭如「戦争童話集」2023年放送
    宮澤 エマ
  • 太宰治「津軽」2023年放送
    藤田 三保子
  • 髙村薫「髙村薫作品集」2023年放送
    上川 隆也

放送

  • NHK FM

    毎週月曜~金曜 午後9時15分

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