「地震雲」は存在するのか
地震雲についても、SNSでよく話題となる。気象庁HP「地震予知について」では「「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係で現れるのか、科学的な説明がなされていない状態」とされている。
「ないこと」の証明は難しいが、全く別の現象であり、関係性は低いと言ってよいだろう。そもそも、地震雲と称される雲はいずれも気象学的に説明がつくものばかりであり、地震と関係なく日常的に発生しているものと考えられるだろう。
自分のいる位置から遠ざかっていく飛行機雲や、等間隔に列をなす波状雲などが地震雲とされやすい。下の図に、変わった雲の出現と、地震発生の関係性をまとめてみた。A.変わった雲が出た後に大地震があれば関連付けたくなるが、それ以外のパターンについて語られることを見ない。
実際にはB.変わった雲が出たが大地震無しというケース(地震雲はない)が大半なのだが、このケースについて語られることは少なく、特段拡散されるようなことはない。C.変わった雲はないが大地震発生というケースも同様だろう。
地震予知のケースと同様に、日本は地震大国であるので、A. 変わった雲が出た後に大地震があれば、その場合の「的中」事例のみが取りざたされ、他のパターンについては気にも留めないというに繋がりやすい。
地震雲と大地震発生に限らず、2つの事象に相関があることを立証するには、少なくとも変わった雲の出現と、地震発生の関係について観測し、関係がなかった場合を含めたデータを蓄積して、検証することが必要だろう。