元タカラジェンヌの真琴つばさ(60)が9日、生バラエティー番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)にゲスト出演。後輩の曜日レギュラー・真飛聖(48)と共に、宝塚歌劇団独特な芸名について明かした。

 真琴は1985年入団の71期生。当時、芸名の付け方は「自分で決める、家族で決める、恩師に付けていただく」の3パターンだったという。

「私は自分で付けて。『真』ってのが本名にあったんですけども、翼(つばさ)…なんか大空飛びたいっていう、ちょっと願望があって。字画もありました。なるべく災難のないように、みたいな。『琴』は、ちょっと琴の音色好きなので…」

 実は、他の候補がもう1つあったそうで「『真名一輝(まな・かずき)』っていって、本当(=真)に〝名〟前が〝一〟番〝輝〟く」。ぽかぽかレギュラー陣から「すごい」「カッコいい」と褒められ、「やっぱり。よかった?(芸名を)替えたほうがいい?」と真琴は浮き立ったが、当時は「いろいろ大変そうだったので、字画が」とのことでやめたという。

 パターン3の、後輩に芸名を名付けたことはないのか聞かれ、真琴は「誰も聞いてこないから…」とポツリ。だが95年入団の81期生、真飛とは今では仲良し。

 真飛によると、母親や姉も元タカラジェンヌでその芸名を譲り受けるパターンもあるそうだ。「『二代目』とか付けないですけど、そのまま(の芸名)だったりちょっと変えて付けたりとか」
 真飛も芸名の由来を明かした。

「ギリシャ神話でマートブっていう月の光っていう響きが、母親が小説読んでてキレイで、マートブ→真飛(まとぶ)みたいな感じで。で、何となく聖(せい)って付けたので」

 真琴が「オリンピックの年ではなかったの?」と聞くと、真飛は「あ、違う。な、何で?」と質問の意味が分からず。「聖(=五輪聖火の聖)って付くから」と真琴は説明したが、真飛はあくまで「ち、違った。何となく付けた」と繰り返した。

 ちなみに調べたところ、真飛の母親が読んでいたのは、日本では93年に翻訳されたノンフィクション「マートブ!自由を求めて」とみられる。映画化もされたが、登場人物の娘マートブは、ペルシア語で「月光」を意味するとのこと。ギリシャ神話に「マートブ」という神や人は出てこない。