【東京】3日に那覇市内で開かれたシンポジウムでの発言について、報道各社からの問い合わせを受け、急きょ参院議員会館の自室で会見を開いた西田昌司参院議員。室内いっぱいに詰め掛けた記者団に「私の意図とは無関係に切り取られた記事が、この誤解を生んだ」と報道を批判した。
「事実が曲げられて報じられてしまうことが一番懸念される」として、取材の様子を自らの動画サイトユーチューブで配信することを想定し、撮影を始めた。
ひめゆりの塔に関連する「歴史の書き換え」発言について、日本の戦争責任を問う東京裁判に基づく歴史観で、教育が進められたことに問題があるとする自身の歴史観を強く主張。「今の政府も含めて、東京裁判史観による体制がずっと続いている」と疑問を投げ掛けた。広島市の原爆慰霊碑の碑文にも「違和感がある」と言及する場面もあった。
記者から報道のどこが食い違っているのかや、資料の存否など事実関係の確認が相次いだが、西田氏は「展示の文章は私自身、覚えてない」「その新聞報道自体、見てないからよく知らない」などと曖昧な回答に終始した。
自身が問題視する戦後教育に基づく展示に言及しながらも、根拠は「そういう印象を受けた」という説明だけだった。