がうる・ぐら卒業 ~かなりヤバくなってきたホロライブ運営~
【がうる・ぐら卒業に関するお知らせ】 pic.twitter.com/CWtSRUM2rp
— ホロライブプロダクション【公式】 (@hololivetv) April 16, 2025
2025年4月16日HololiveENの一期生通称「Myth(日本語名は神話組)」の1人で、登録数世界一のVTuber「がうる・ぐら」が2025年5月1日にて卒業する事が発覚した。後述する中の人の行動や都庁のホームページ等である程度推察できたが、まさか本当に卒業するとは思わなかった人もいただろう。
ここ半年で大量の卒業生を出しているホロライブだが、今回のがうる・ぐらの卒業は今後ホロライブに致命的な影響を与える事となるだろう。今回はがうる・ぐらの活動や卒業に関する反応や考察、そして今後のホロライブにどの様な影響を与えるかについて解説する。
がうる・ぐらの半生 ~ホロライブの顔だったサメV~
がうる・ぐらが初めて配信したのは2020年9月23日で、彼女の配信初めのセリフ「a domo same deshu.(あ、どうもサメです。)」の「a」の部分がネットミームとして有名となり、多数のイラストが投稿された。設定面でもアトランティスの末裔かつ「海底つまらんすぎてワロタ」と言い地上へやってきたと言うぶっ飛んでいる。2023年2月に同期の森カリオペ、ホロライブ0期生のさくらみこと共に東京観光大使に就任した。
がうる・ぐらの人気はHololiveENどころかホロライブプロダクション全体で見てもぶっちぎりの大人気で、デビューから僅か半月でチャンネル登録者50万人、39日で100万人、2021年1月18日で200万人、同年7月4日には300万人の領域に到達した。登録者300万超えは当時は前人未到の境地で、始まりのVTuberはキズナアイもまだ到達していなかった。現在でも300万人越えは上記2名と宝鐘マリンのみとなっている。遂には2022年6月16日にはなんとVTuber史上初の400万人越えとなってしまった。
2021年6月20日には誕生日記念配信内で初のオリジナル曲「REFLECT」を発表、翌日にはYouTube上に投稿し、2022年3月にはMVを投稿した。この楽曲は一部に英語のラップパートを織り交ぜた日本語メインでの歌で、アトランティスの末裔と言う設定を意識したのかイントロ・アウトロはギリシャ語が使われている。タイトルの「reflect」は自動詞として「自分と向かい合う」という意味を持ち、楽曲もそれに相応するシリアスな曲調で特に2番の歌唱ブロックによって声色を使い分ける部分はタイトルを強く意識している。
他のホロメンとの関わりでは、3期生通称ホロライブファンタジー所属の宝鐘マリン、2期生所属の湊あくあ、がうる・ぐらと同期の一伊那尓栖(読みはニノマエイナニス)、そして2022年から参加した6期生通称秘密結社holox所属の沙花叉クロヱと言った「海繋がり」のホロメンで構成されたユニットUMISEAがメンバーだった。2021年9月19日に「侵食!!地球全体オーシャン」、2022年8月29日に「りゅーーっときてきゅーーっ!!」、2023年5月9日に「うみシーのさちハピ!(ただしこの曲のみJPメンバーオンリー)」、2023年8月13日に「おーしゃんうぇーぶ・Party☆らぃ」を投稿していた。
順風満帆だったうる・ぐらだが、2022年12月には体調不良のため活動を休止、2023年2月に復帰するが燃え尽き症候群や依然として体調が回復しない関係か配信が激減し、2024年は配信数1~2回だったり1ヶ月以上音沙汰が無いことも珍しくなかった。最近だと中の人が同じと思われる人物のXに動きがあったり、東京観光大使のホームページから消えていたりした為「近い将来卒業が発表されるだろう」と予想されていた。
卒業に関する反応及び考察 ~何故卒業したのか~
また1匹、害悪が消滅したか
— LC🇺🇦 (@MOBIUS_1003) April 16, 2025
どうせガワ変えて戻ってくるだろうけど https://t.co/qoCPBu4WF3
がうる・ぐらが卒業した際に様々な反応がリポストされていた。推しの卒業に悲しむ人、運営の体制に疑問視する人、ホロライブが緩やかに崩壊する事を確信する人等がいたが、中にはこの様な下劣極まりないポストをする輩もいた。特に前者は余りにも酷く、(おそらく)大の大人がそこまで幼稚な発言はできるの不思議に思った。
やはりぐら卒業か…
— 猫ゲーマー (@fate565) April 16, 2025
今までのホロライブEN卒業発表者を見てみると、日本に移住するかしないかで差が出てきてるなぁ…
日本だと近い分カバーが直ぐにサポートや相談などに動けるけど、本国だと物理的に距離が遠過ぎる上にJPと違いメンバーとも気軽に会えないなどもあるだろうし… https://t.co/CKKyAb4yBP pic.twitter.com/8CmBgbSQEq
今回の卒業に関して様々な考察がでてきた。例えばあるホロリスはENメンバーは日本に移住するかしないかで差がでていると考察している。曰く「日本だと近い分カバーが直ぐにサポートや相談などに動けるけど、本国だと物理的に距離が遠過ぎる上にJPと違いメンバーとも気軽に会えないなどもあるだろう」だそうだ。
にじさんじもホロライブも上場してからタレント働かせすぎなんですよね……
— gekko (@stanyoob) April 16, 2025
替えの利かない歯車なんだから酷使せずに大事に使ってほしいものです
また、にじさんじを含めて上場したVTuber事務所はタレント(ホロライブならホロメン、にじさんじならライバー)を働かせ過ぎている事も指摘している。現にがうる・ぐらは卒業を発表する前のゲーム配信によると、「仕事のストレスで風邪を引いていた」等の理由で事実上の休止状態が続いたらしいのでその線が濃厚と思われる。
最後に~ホロライブ最大の危機~
がうる・ぐらの卒業は様々な場所で影響が出てきている。その1つの事例としては、ホロライブを運営するカバー株式会社の株価が一気に急落した。これまでもカバーでは所属するホロメンが不祥事を起こしたり、VTuberの卒業が切っ掛けで株価が下がった事が何度もあったが、今回は「(休止が長く続いていたとは言え)世界一のVTuberの卒業」なので株主はかなりの衝撃を与え、「流石にマズい!」と感じた結果こうなったのだろう。
無論、今回の騒動だけが株価急落の原因ではないだろう。ここ最近のホロライブでは、ホロライブゲーマーズ所属の大神ミオが配信サムネイルに使われているイラストをAIイラストと断定してしまった事で疑惑をかけられた絵師がファンと反AIに袋叩きにされたり、3期生ことホロライブファンタジー所属の兎田ぺこらが行ってたある配信に使われていたゲームは改造した物である疑惑が出たりと不祥事が多く出ていたからだ。
また、UMISEAに関しても、2024年8月28日に湊あくあが、2025年1月26日に沙花又クロヱが、そして今回のがうる・ぐらの卒業によってメンバーの大半がいなくなってしまう悲惨な状況になっており、現在いるのは宝鐘マリンと一伊那尓栖の2人だけとなってしまっている。がうる・ぐらが卒業する少し前に宝鐘マリンがJPメンバーが1人しかいないのをネタにしていたが、ENメンバーも遂に1人になってしまった。
利益の拡大は上場企業として当然なんですけど、そもそも利益の拡大っていうのが配信者とリスナーの交流が目的な元々の風土とマッチしてない様に感じます
— gekko (@stanyoob) April 16, 2025
さらに今回みたいに個々のタレントにファンが付く構造上引退や休止した時のリスクを排除できないんで最終的にUUUMルート辿っちゃいそうですよね… pic.twitter.com/v6tjwG0J9Q
一部のXユーザー達は上場企業特有の利益拡大というスタンスが配信者とリスナーとの交流元々の風土とマッチしていなかった点や個々のホロメンがホロリスを持つ構造上から卒業や休止したリスクを排除できない関係上、嘗て上場していたが支えていた大手YouTuberがいなくなってしまった事やショート動画等への対応の遅さから上場廃止となったHIKAKINも所属していた大手YouTuber事務所のUUUMの様になり兼ねないと懸念している。
私は今回のがうる・ぐらの卒業は旧アイドル部(現.LIVE)の騒動と似た様な雰囲気があると考えている。アイドル部は犬山たまきや神楽めあ等の(当時としては)人を選ぶ様なVTuberとのコラボに対して批判するリスナーに対して「モンペ」呼ばわりしたり、夜桜たま関連の対応で失敗した結果所属VTuberのチャンネル登録者は数激減してしまい、最終的に.LIVEに統合されてしまった。
そして、アイドル部騒動に嫌気を指した人達やアイドル部アンチが当時としては新興勢力だったホロライブに入っていった歴史がある。かくいう私もアイドル部のファン(とは言っても特定の所属VTuberのファンではなく切り抜きを見ていた程度)だったが、ホロぐらを見た事を切っ掛けにホロライブにハマっていった。そして夜桜たまは転生先の楠木栞の時に例の騒動やゴースティング疑惑に巻き込まれるがそれは別の記事で書くつもりだ。
アイドル部の衰退を間近で見ていた私にとってここ最近でのホロライブの騒動は明らかに酷似していると考えている。また、有識者の中には「運営との考えの違いで卒業した場合、ガワと中の人が一心同体の為再利用は難しく、中の人は自分ペースで配信して稼げてしまい、新人育成して1人当たりの負担を減らしても成長鈍化は避けられない」と考察している人もいる。
最後に同期だったホロメンはどう考えているかで、同期でホロライブEN最初のメンバーでもある森カリオペは「自分にとってより適して安全な場所に移る事は良いと思う。」「今は不平不満がある人はそこら中にいて、辛い人もいるが、私も同じ。」「『推しが居なくなった悲しみの余り怒りや自分の気持ちを吐き出しているホロリス』と『ホロリスを装い事態をかき混ぜる輩』は違う。」等とホロリスに語っていた。
また、JP2期生所属の大空すばる、ID2期生所属のパヴォリア・レイネ、EN2期生通称Promise(日本語名は会議組)所属の七詩ムメイ(現在は卒業済み)、JP6期生通称holox所属の鷹嶺ルイと共にHOLOTOLIなるユニットを組んでいる小鳥遊キアラは「『会社の方向性の違い』『運営の決定に同意できない』と言う言葉に混乱したり怒っているのは舞台裏の事を知らないから。」「(自分も柔軟性に欠けている運営に対する不満を持っているといった上で)私の知る限り卒業する人の理由はそれぞれ」等と話していた。
おまけ ~Nextにじホロ達~
ここからは恒例のおまけだ。大手VTuber事務所にじさんじやホロライブには劣るが、他の企業や個人勢と比べるときぼが大きい言わば「Nextにじホロ」的企業がチラホラ存在する。例えば2018年に発足した「ぶいすぽっ!」はe-Sports配信を中心に活動してる事務所で、所属するVTuberは28人とそれなりに多い。最近だとライブイベント「VSPO! SHOWDOWN」やVTuberによる格ゲー大会「VTuber最協決定戦」が話題となっている。
そんなぶいすぽっ!と2025年2月19日に経営統合したのが、新進気鋭のVTuber企業である「Neo-Porte」だ。Neo-Porteは元々2021年10月23日に設立したVTuber企業で、当時は「merise」と言う名前だったが、同名のの企業が既にあった為2022年2月27日に今の名前に変更した。所属VTuberはにじさんじと同じ男女両方が存在しており、21人と多い。また、渋谷ハルと言うVTuberがオーナーとして活動しているのもこの事務所特有の特徴だ。
この様ににじホロ的な事務所がある一方で、2018年10月発足のあおぎり高校はちがっていた。当初はゲーム実況が中心でそこまで目立たなかったが、2021年頃から精力的にYouTube Shortsでネタ動画を投稿したところ登録者数が一気に増えた経歴を持つ。この事務所最大の特徴は兎に角フリーダムな事で、所属VTuberはら12名と少ないが、本人の素の性格が出たり、超美麗3Dと称して顔を隠した実写動画を投稿する等ある意味凄い事務所で、最近では富士Qハイランドやギャグマンガ日和やブシロードとコラボをしている。
そんなあおぎり高校と良く絡んでいた女性漫画家佃煮のりお扮する男の娘系VTuber犬山たまきが率いるこれまたネタ系のVTuber事務所はのりプロだ。のりプロは2019年11月30日に設立し、所属VTuberは15人程で小規模だ。のりプロはアイドル特化やお笑い特化やゲーム特化等様々な分野で活動していたが、2023年に大規模な卒業があったりその一部はかなり守秘義務で殆ど喋れなかったりした事で一部でかなり憶測で出て荒れていた。
一方アメリカであおぎり高校やのりプロに当たる事務所はVShojoで、Twitchの創設者のひとりジャスティン・イグナシオ氏と音MAD系YouTuberのMowtendooことフィリップ・フォーテュナト氏と大物が2020年に設立した。特徴は前世が大手事務所や有名なVTuberが多い事で、元伝説のホロメン桐生ココのKsonや元VOMS天野ピカミィのヘミィや元にじさんじEN狐坂ミアのマタラカン等が代表例だ。日本ではV業界2大問題児の1人みけねこが中の人をしている飴宮なずな(今は卒業した?)の存在やTwitchでの配信メインのVがいるのが災いしてマイナー寄りとなっている。
一方苦境に立たされているのは774inc.で、嘗ては「有閑喫茶あにまーれ」「ハニーストラップ」「VApArt」「SugarLyric」「緋翼のクロスピース」と言った複数のグループがあったが、2023年頃から登録者数の多いVTuberが個人勢になったり、他の企業に移籍したり、卒業及び契約解除された結果現在は全てナナシインクに統合された。その一方で所属VTuber数は25名とぶいすぽっ!に次いで多い。


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