東京メトロ南北線東大前駅で7日に利用者が包丁で襲われた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された職業不詳戸田佳孝容疑者(43)が大学3年の男性(20)を3回切りつけていたことが、捜査関係者への取材でわかった。男性は「(容疑者と)面識はない」と説明しており、警視庁は事件に至る経緯を調べている。
◆無言で30秒間に3回切りつけ
発生直後は女性が襲われたとの情報だったが、後に男性だったと判明した。
捜査関係者によると、容疑者は同日午後6時55分ごろ、ホームから電車に乗り込む男性を後方から無言で切りつけた。車内に逃げ込んだ男性を2回切りつけたところで乗客3人に取り押さえられた。この間30秒程度だったという。
◆取り押さえたネパール人男性もケガ
男性は首などに切り傷を負って救急搬送されたが、命に別条はなかった。取り押さえたネパール国籍の30代男性も右手の指を切るけがを負った。
戸田容疑者は事件当日、自宅のある長野県生坂村から上京したとみられることも新たに判明。同日午後4時ごろから現場周辺を徘徊(はいかい)し、事件の30分前となる午後6時25分に東大前駅の改札内に入っていた。襲いかかるまでの間、被害男性との接触は確認されていないという。容疑者のナップザックからは別の包丁1本が見つかった。
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