キャンセルカルチャーってださいよ(その2)
年末年始はDOMMUNEでコーネリアスこと小山田圭吾さんの特集を観ていた。ご存知の通り、オリパラをめぐるゴタゴタに巻き込まれて怒りの矛先が一人に集中した事件を検証する番組。15時間連続放送だったので後半のDJタイムは寝てしまった。。。
で、結局、世の中の認識は「うんこ食わせてぐるぐる巻きにしてオナニーさせてバックドロップしてた人」で終わったままだ(報道ステーションでそう放送された)。
リアルタイムであのインタビューを読んだ身としては、内容を盛っている感はあったし、当時のロッキンオン誌はそういう風潮だったので「そんなんなもん」として読んでいたんだけれど、それが大半の読者には10%も伝わっていなかったようだ。そして時が経つにつれて、当時の空気は伝わらなくて、悪意のある切り取りブログだけが世の中に残った。
昨年のゴタゴタを時系列で振り返ってみると
7/14深夜、音楽担当就任発表
↓
7/15朝批判が集まる
↓
7/19辞任
その間、心を痛めた自分も随分とnoteを書いていた。
キャンセルカルチャーってダサいよ(2021/7/16)
あのインタビューで洋楽に目覚めた((2021/7/17)
人は誰でも間違える(2021/7/23)
歴史をいじらないで(2021/7/24)
あのインタビューに批判が集まったのは、教科書が読めない子どもたちが増えたせい?(2021/9/21)
しかし、現実は本人も否定しているし、周囲も否定している(ライターさんが言っていた)。いじめの事実はあったが、些細なことを大きく言ってしまったし、書かれてしまった。もちろん被害者とされる人の言い分もあるだろうけれど、それは永遠にわからないだろう。
弁護士の方がおっしゃっていたのは、40年以上前の出来事なので、検証しようもないし、する意味も無い。
逆に、ニュースソースとされた「孤立無援のブログ」やTwitterで最初に火を付けたとされる「みはる氏」の悪意のある切り取りブログだったり拡散だったりの執拗さが気持ち悪いし、20年以上にわたって粘着し続けてきたごく数名(だと思う)は名誉毀損や業務妨害にならんのか?
そして、取材をした週刊文春のライターさんも「そもそも、取材をしてわかった事実では、これほど糾弾されることだったのか?」とおっしゃっていたので少しは救われた。でも、本当のことって広まらないんだよな。
昨日のDOMMUNE、アーカイヴも25年は残すそうなので、是非。そして自分の頭で考えて欲しい。(2022/1/2アーカイヴが公開された)
ひろゆきさんが2ちゃんねる創設間もない頃に言っていた「嘘を嘘と見抜けないひとはインターネットを使うのは難しい」って言葉。何十年経っても変わらないのかな。
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コメント
3難しいところですね。
私見でしかありませんが。
大元の記事内容に事実がどの程度含まれるかは判断出来ないです。
また、時代と雑誌を考えれば盛られたものではあるでしょうけど
全くの作り話でもないでしょうしね。
しかし、記事発表以降定期的にプチ炎上を繰り返し、それに対して
小山田氏が適切な対応を行わないまま4半世紀放置した事は、
あまり賢いやり方ではなかったのでしょう。
また、少し調べれば分かるこの件を棚に上げて、
彼にオリンピック関連の楽曲を依頼したJOCの体制も
然り・・でしたね。
この件の後、小山田氏がどう考えているかは分かりませんが。
大山様コメントありがとうございます。オリパラの音楽担当発表後、最初にこの件を報じた毎日新聞は取材もせずにソース元のブログを信じて掲載していました。そしてソース元のブログはかなり巧妙にエディットされていて、小山田氏がいじめの首謀者であるかのように切り取りされていました(現在は削除)。例えるとスネ夫がジャイアンになったくらい。そしてそのブログだけが15年ほど放置されていて、元記事を読まずにブログの方を信頼していた人が大半を占めているという構図です。
そして、小山田氏もオリパラ前から再三にわたって否定し続けていたけれどだれも取り合わなかった。
小中高時代のいじめについては、過去にさまざまな有名人も雑誌等で発言していますが、これほど執拗に攻撃されているのはターゲットにされているとしか思えません。
村守さん
詳細情報ありがとうございます。
ブログ主は私怨でもあったのでしょうかね・・
記事については、元々の雑誌に問題があった感もします。
当時の世相を体現してた雑誌ではありますが、雑誌の運営体制も特殊ですし。
他の方の告白と比較しても、目をつけられやすい部分は
あったのではないかと考えます。
個人的には、家族含めて好きだった
デザインあ
等の番組まで封印されてしまったのが残念です。
オリパラは今回のテーマを考えると
流石に仕方ないかな・・と言う印象がありますが。