Wild Country REVOの改造

ソロ用デバイスとしても優秀なWild Country社のREVO。オートロックの作動がワンテンポ遅いのが唯一の欠点だったんだけど、これを解消する改造が紹介されていたので試してみた。

ソロで登るようになってから、ずっとREVOを使っている。ロープの繰り出しは極めてスムーズで、細いロープにも対応し、何より人間が制動を加えなくてもロックするという素晴らしくフェイルセーフなデバイスである一方、このオートロックを作動させるには落下速度が4m/sに達する必要がある。その為、ロープが弛んでいない状態から落ちたとしても1m強は墜落してしまう。幾つか策を講じてはいるものの、どうしても衝撃荷重の大きくなりがちなソロにおいて、特に離陸直後は恐る恐る登っている状態だった。そんなある日、YouTubeでこの動画を見つけた。

動画のタイトルの通り、即座にオートロックが作動している。投稿主のAndreaさんが公開しているドキュメントによると、Mountain Projectのあるスレッドで紹介されていた改造を実践したものらしい。

Andreaさんのドキュメント:
https://app.box.com/s/xe19rd4mymgu63vqaq1owf1doh2na92g

Mountain Projectのスレッド:
https://www.mountainproject.com/forum/topic/116598492/revo-rope-solo-spring-modification-for-faster-lockup

偶然だが、REVOが発売された頃にこのスレッドは読んでいて、改造の内容にも目を通した記憶がある。当時は気に留めなかったが、効果を目の当たりにしたことで俄然改造したくなってきた。

その前に、まずREVOのオートロック機構について。内部のプーリーにハンマーの役割を果たすパーツが付いていて、4m/sに達すると遠心力によってプーリーの外側に飛び出すようになっている。併せて、プーリーを覆う外殻の12時方向には鹿威しのようなパーツが設けられていて、飛び出したハンマーが鹿威しを叩いて動かし、鹿威しがプーリーに引っ掛かることでプーリーの回転が強制停止させられる。プーリーが回らなくなった結果、ロープは変形しながらプーリーに食い込んで動かなくなり、墜落が止まるという仕組み。長々と書いたけど、この辺りはメーカーの動画を見るほうが余程分かり易い。

で、肝心の改造の内容はシンプル。ハンマーを抑えているスプリングを緩めることで、より小さい遠心力で(=より遅い落下速度で)ハンマーが飛び出すようにしてやろうというものだ。この加工自体はペンチ等でスプリングの末端を押さえながらプーリーを回すだけなので簡単だが、大事なのは緩める塩梅だ。Andreaさんが動画内でデモンストレーションしているのはガッツリ緩めた「heavy」レベルで、かなり敏感にオートロックが作動するようになる。反面、ちょっと急いでムーブを起こす程度でもロックしてしまうらしい。そこで、Andreaさん推奨の万人向け「light」レベルを試してみる事にした。ちなみに、REVOのロック機構は2箇所あるので、やり過ぎてしまった場合に備えて片方だけ改造する。

改造が済んで岩場でテストしてみると、効果は十分だった。墜落しようと後ろに倒れ込んだ直後にはオートロックが作動しているような感覚で、「light」レベルでも全く問題ないと感じた。一方で、落ち着いて繰り出している分には不意にロックが起きることも無さそう。数年来の心配の種が解消されそうで、めでたしめでたしである。Andreaさん、ありがとう。

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