カスタマーレビュー

  • 2025年5月5日に日本でレビュー済み
    作者のTwitterで公開されているホラースレを見て、謎の呪文4文字の正体が気になりこの本を買いました。それ以外の事前情報は一切なしだったので、最初は思ってた形式と違うなーと思い、惰性で報告書を読み進めていましたが、いくつかの報告書の関連性や、主要な人物の人間性がはっきりしていくと段々と面白くなって、気づけば1日で最後まで読んでしまいました。ただのホラーではありません。日本の存続をかけた、かの4文字との生存競争であり、人間の醜さや弱さを訴えかけてくる作品でした。それでも人の側に立って戦う強い者、愚かな人を愛せなかった者、自分の意思を手放してしまった者など、とにかく様々な価値観が混ざり合って対立する展開に夢中になりました。淡々とした報告書の形式で、丸々一本の映画ができるくらいの物語をエンディングまで導いた作者のセンスに驚かされました。これはすごい。会話や人物の説明が少ない報告書形式なので、登場人物が増えると誰がどんな人なのか忘れてしまいがちですが、どの報告書に登場したのかちゃんと記述されているので、キャラを把握しやすかったです。前の報告書にまた戻って、新たな気づきを得る楽しさを知りました。
    個人的には田島茜と雪村瞳が大好きです。どちらも人として強すぎる。そして生き様がかっこいい。本当に面白い作品だと思ったので、興味がある方はぜひ読んでみてください
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