札幌市の建設会社で殴る蹴るの暴行動画拡散 バスケチームは契約解除、市も「確認取る」

札幌市役所
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札幌市は8日、X(旧ツイッター)の公式アカウントで市内の建設会社について多くの問い合わせが寄せられているとして「事実の確認が取れ次第、認証取り消しの手続きを進めていく」と明らかにした。問題の会社を巡っては、幹部とみられる男性が従業員とみられる男性に対し、殴る蹴るなどの暴行を働いている映像がSNSで拡散されている。

正座の男性に足蹴り

映像は、椅子に座った作業服姿の男性が、椅子の前で正座した男性の顔をはたいたり、髪をつかんだりしている。そばにいた女性が止めようとしても、男性は被害男性に馬乗りになり、たたいたり蹴ったりするなどして暴行は止まらない。

映像は防犯カメラのものとみられ、撮影日時は3月25日午前と表示される。今月7日にXで約280万のフォロワーを持つインフルエンサーが映像を投稿した。

映像はコメントも表示されており、「社長がブチギレた理由」として「飼っている鯉の水槽に細菌発生防止の薬を規定とは異なる量入れられ、細菌が発生したため」としている。

また、「殴られている従業員は実際には本件と無関係で薬の量を間違えたのは社長夫人だった」と記載され、夫人と示された女性は映像で暴行を制止しようとしている所が確認できる。

市やバスケチームと連携

同社は札幌市の「ワーク・ライフ・バランスplus企業」など複数の事業で企業認証を受けており、同市は事実確認を行っているという。また、プロバスケットボールBリーグ1部所属のレバンガ北海道も同社とサポートパートナーシップを結んでおり、8日にXで契約解除を公表した。

映像について同社でのものと確認されたといい、「このような暴力的な行為は、スポーツの健全性や地域社会への信頼に著しく反するものであり、当クラブとしても看過できるものではない」と強調した。

同社のHPは9日午前、閲覧できない。電話も「業務は終了した」とつながらない状況となっている。

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