月曜日の新聞配達は軽くて良かった。
今の紙面も月曜日は割と薄いと思うけど(折り込みチラシはある)、昔は月曜日は薄くて配達するのに楽で助かった。
しかも、余計な折り込みチラシも月曜日はナシだったから、本当に月曜日の新聞配達は他の曜日と比べて楽だった。
自転車で配達するときは、自転車を走らせながらかごから新聞を1部取り出して、片手で2つ折りの新聞を4つ折りにしてポストに投函してました。たいていの家の玄関前に自転車ごと横付けしてポストに投函してました。郵便配達員とそんなに変わらない感じで配達してました。
中には、ポストのない家があってそいうところは、ドアの隙間から新聞を差し込んだり、ドアの周囲や玄関の周囲で新聞を置けそうなところを探して新聞を置きました。ちょっと、面倒。
夕刊のときは玄関が開けっ放しの家もあるので、そんな時は玄関から家の中に放り投げてやることもあった。
たまに、ちょっとしたトラブルもあって、よく「〇〇新聞は入れないでください」って張り紙がしてある家がありました。新聞販売所と契約上の問題があったんだと思うのですが、こちらはいい迷惑です。新聞をポストに投函したことに家の人が気が付くと、家人が出てきて「「新聞入れないで!」って書いてあるでしょ!」って、新聞を突き返されることがしばしばあった。ひどいところだと、ポストをガムテープなんかで塞いで入れられないようにする家もあった(これって何なの?)。そんな時は、玄関前に置いていったりした。どうにもならないときは、仕方なく販売所に持ち帰って「配達できませんでした。」って報告することになるんだけど、それでも所長は「構わず配達してきてくれ」っていうもんだから、嫌々ながらも配達した。そういった家への配達は、あらかじめその家の人に気づかれないように、そうっと自転車で家に近づいてポストに投函して、追いかけられないように逃げるように配達してました。
犬に吠えられるのはしょっちゅうなんだけど、暗い中、放し飼いになってた大型犬(セントバーナード)に吠えられてポストに近づけなくてに入れることができないなんてこともあった。犬は、結構大きいから怖いし迂闊に近づけない。でも配達はしなくちゃならない。犬とはしばし対峙(犬の方も自宅の外には出ようとしない)。
あまり、やかましく吠えるもんだから、そのうち家のの人が出てきて新聞を渡すことができるんだけど、その家に行くのはいつも犬が鎖につながれているかどうか心配で緊張した。
新聞は、配達前に販売所できちんと部数を数えて過不足なく配達するんだけど月替わりに、契約を止めた家にうっかり投函しちゃうと、「ヤバい!」。玄関のドアに投入口があって新聞を一度投函しちゃうともう取り出せないタイプのポストがあると販売所に戻って不足分をもう1部取りに行くこともあった。
あとは、配達する新聞が何種類かあるからこれを間違えると場合によっては大事になる。発行部数の少ないマイナーな新聞だと販売所に予備がなかったりするから、この時ばかりは間違えた家から回収するしかなかった。それも、家の人が起きていてくれないとどうにもならないので途方にくれた。まあ最後は、たいていなんとかなってました。
そうやって、小学校5年から高校まで新聞配達してました。