中国主席、モスクワ到着 プーチン氏との連携強化へ
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【5月8日 AFP】中国の習近平国家主席が7日、訪問先のロシアの首都モスクワに到着した。3日間の滞在を予定しており、旧ソ連の第2次世界大戦勝利を記念する「戦勝記念日」の軍事パレードに出席し、ウラジーミル・プーチン大統領への支持を表明する。
ロシアと中国は、プーチン氏が2022年2月にウクライナ侵攻を命じる数週間前に「無制限のパートナーシップ」を宣言した。それ以来、軍事および貿易関係を拡大しており、西側諸国の懸念を引き起こしている。
習氏のロシア訪問は、米国の貿易関税をめぐる米中の緊張が高まると同時に、ウクライナ紛争の仲介を試みるドナルド・トランプ米大統領がプーチン氏に接近する中で行われた。
政府機関紙「ロシア新聞」に7日に掲載された記事の中で習氏は、「強靭(きょうじん)な」中ロ関係を称賛し、他国に対して両国関係に干渉しないよう呼び掛けた。
習氏は「両国は、中国とロシアの友情と相互信頼を妨害しようとするいかなる試みにも共同で抵抗し、一時的な出来事や荒波に惑わされず、中ロ戦略協力の確実性と強靭性を生かして、世界の多極化プロセスと人類の運命共同体の構築を共に推進すべきだ」と続けた。
ロシア大統領府(クレムリン)によると、プーチン氏と習氏は一対一の会談で、ウクライナと米ロ関係について話し合う。(c)AFP