平和堂は、68回目の創業記念日を迎えました
1957年3月1日に創業した平和堂は、おかげさまで68周年を迎えました。
創業の地・彦根銀座街には、いまも創業店の「彦根銀座店」があり、今日も元気に営業を続けています。そんな彦根銀座店には、今でも語り継がれている、あるエピソードがあります。
滋賀県で初めてのエスカレーター
1963年、それまで平屋だった店舗から商店街の防災建築事業の一環で4階建てのビルに建て替えられた彦根銀座店。銀座街に点在していた3つの店舗を集め衣食住が揃う店舗となり、現在の平和堂に通じる「ワンストップショッピング」の店舗の形が完成した記念すべき出来事でした。
しかし、それ以上に地域の方の記憶に残っているのは、滋賀県で初めて設置された「エスカレーター」の存在。当時、エスカレーターは大変高価だったため、1階から2階までの上り1基のみでした。
それにも関わらず、新しい乗り物に惹きつけられた子どもたちがエスカレーターに乗りたいと親御さんにせがんだり、市外からわざわざエスカレーターに乗るために来店するお客様がいらっしゃったと言います。
極めつけは、地元の小学生の遠足ルートに「平和堂へ行き、エスカレーターに乗る」ことが入っていたというから驚きです。
いまの時代で例えると、ドローンや空飛ぶクルマのような存在でしょうか。それくらい、エスカレーターは珍しい存在だったようです。
当時を知るOB社員によると、子どもたちにあまりにも人気で、けがをしないか心配で止めようとしたところ、創業者が「あの子らは未来のお客さんやから、けがをしないようにみてあげてや」と、反対に社員をいさめたそう。
そのおかげもあってか、今でも彦根銀座店にまつわるエピソードを子ども時代の思い出として話してくださる地域の方もいらっしゃいます。
歴史を一歩ずつ積み重ねる
現在、164店舗を展開する平和堂。そのすべての店舗で一日、一年と着実に歴史を重ねています。この先、何年何十年も経ったあと、それぞれの店舗が今の彦根銀座店のように「オープンした頃が懐かしいわ」「昔から、このお店に来ているの」と地域の方に思っていただける存在でいられるよう、全員で気持ちを新たに69年目をスタートしたいと思います。
稼働はしていませんが、当時を振り返るパネル展示とともに大切に保存しています。
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