大阪 小学生7人負傷事件から1週間 家族は事件の影響懸念

大阪 西成区で小学生7人を車で故意にはねて重軽傷を負わせたとして容疑者が逮捕された事件から8日で1週間。警察は無差別に子どもを狙ったとみて事件に至ったいきさつを調べていますが、けがをした児童の1人は事件で使われたものに似た白い車を見かけると「容疑者の車だ」と言って反応することもあり、家族は事件の影響が出ないか懸念しています。

今月1日、大阪 西成区千本中で小学生7人が車にはねられて重軽傷を負った事件では、東京 東村山市の無職、矢澤勇希容疑者(28)が殺人未遂の疑いで逮捕されました。

捜査関係者によりますと、これまでの調べに対し「すべてが嫌になったので、人を殺そうと車で突っ込んだ」と供述していて、警察は周囲の人や社会に対する一方的な不満などから無差別に子どもを狙ったとみて、8日、容疑者が住んでいた東京の集合住宅の部屋を捜索し、事件に至ったいきさつを調べています。

被害児童の父親「心理的な影響が続かないか心配」

今回の事件で重軽傷を負った小学生7人のうち、3年生の男子児童の父親がNHKの取材に応じました。

父親によりますと、男子児童は当時、ほかの小学生6人とともに道路の端に一列になり、一番後ろを歩いて下校していました。

すると突然、「車が来たぞ」という声が聞こえ、後ろを振り向くと車が迫ってきていたということです。

男子児童はとっさによけようとしましたが車と接触し、そのまま転倒して腕や足に軽いけがをしました。

車はさらに前を歩いていた子どもたちを次々にはねたということで、男子児童は急いで起き上がり、学校に戻って教員に報告したということです。

父親によりますと、男子児童は事件の後、ショックを受けているような様子で、寝ている時に急に声を上げて飛び起きたり、事件に使われたものに似た大型の白い車が走っているのを見かけると「容疑者の車だ」と言って反応することもあるということです。

父親は「息子を含む全員が生きていて本当によかったが、何の罪もない子どもが狙われ、けがをさせられたことは許せない気持ちだ。もし車の接近に気付かず、状況が少しでも違っていたらと思うと怖い。今後、息子への心理的な影響が続かないか心配だ」と話していました。

事件目撃した学校支援員は

事件が起きた当時、現場近くで子どもたちの見守りを行っていた元警察官で学校支援員の男性が取材に応じました。

当時の状況について、「学校の正門の近くに立っていたが、大型のSUV=多目的スポーツ車が私や保護者に近づいてきた。そして、道の反対側に膨らんだ後、歩いていた子どもたちのほうへ向かっていった。このあたりでは見かけない車で、ナンバープレートでレンタカーだと分かったので、長年の刑事の勘で『これは人をひくぞ』と思い、子どもたちに『危ない、右に寄れ』と大声で呼びかけた。その直後、大きな衝突音とともに子どもたちの叫び声が聞こえてきた」と話しました。

男性は車が止まった後、すぐに運転席に駆け寄ったということで、その時の状況について「容疑者はハンドルを両手で握ったまましばらく動かなかった。このままでは逃げると思い、とっさに『免許証を出せ』と声をかけると、容疑者は財布を取り出そうとして体勢を崩した。その瞬間に運転席から引っ張り出し、その場で取り押さえた」と話していました。

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