日立産業制御ソリューションズは、社員が病気になっても“工程が遅れるから”という理由で、配慮よりも進捗管理を優先しました。私は、このメールをきっかけに病院に足を運びました。なぜここまで追い込まれなければならなかったのでしょうか?
2010年2月10日、私は精神科を初めて受診しました。
そのきっかけとなったのは、同月5日に上司である益子康弘氏から届いたメールでした。このメールには、私が日中に「睡魔に襲われていること」への対策を求める内容が記されており、文面の中で「工程が遅れれば全体に影響する」「現状が他のメンバーに見えないので困る」などの言葉が並んでいます。
一見、部下を心配するような体裁を取っていますが、実態は**「休むな、ただし症状は見えないようにしろ」**という無言の圧力でした。
この文面からは、私が体調不良で業務に支障が出ることを本人以上に恐れていた様子が読み取れます。つまり、私という人間の健康よりも、業務の進行が優先されていたのです。
さらに、このメールの中には、会社のイントラネットでの「自己診断ツール」を用いるように促され、「相談できる日程」が社内カレンダーで示されているという一文もありましたが、それは会社全体での対応ではなく、個人の自己責任でどうにかしろという姿勢に他なりませんでした。(当たり前とも言えますけどね)
私はこのメールを受けて、自分で精神科に予約を取りました。上司からの「医者に行け」という命令ではなく、自分で病を疑い、自費での検査を経ての決断でした。会社からは何の支援も、労働負荷の調整もありませんでした。
結果として、私はその後、状態がさらに悪化し、3月15日をもって休職に至ります。
社員が病に倒れても、会社は動かず、何も変えない。むしろ病人を追い込み続けた。
これは果たして、「人を人として扱う企業」の行動でしょうか?
以下に、当時のメールの文面を添付します。ぜひご一読いただき、あなた自身の目で判断してください。
【メール本文(原文)】
(メールの内容:上から順にメールの発信が新しいものから古いものになっています。一番下の“>>”が付いている文面が一番最初の益子康弘氏が発信した時の文章です。)
主題:Re[2]:睡魔対策の件
送信者:益子康弘
To: 私
受信日時:2010/02/05 16:46:12
〔本文〕
設計環境の変更が必要であれば、時間が掛かりますが検討します。
よろしくお願いします。
益子
>送信者:私
>主題:Re:睡魔対策の件
>受信日時:2010/02/05 16:30
>属性:なし
>
>(益子)K
>
> ご面倒お掛けして、申し訳ございません。
>
> ひとまず、精神科ですが2/10(水)に予約が取れたので病院へ行ってみます。
>
> ここ2~3年の間に、いくつか病院へ足を運びましたが、いまのところ何も
>得られていません。
> 一昨年は、睡眠時無呼吸の検査入院もしましたが、異常なしでした。検査
>結果に不審はあるものの、検査に自費で3万円程度要したので再検査は躊躇
>しています。
>
> とにかく、諦めずにやっていきます。
>
>―以上―私
>
>(以下は益子康弘からの一番最初に到着したメールの文面)
>>(私)K
>>
>> 題記の件、何とか対処しないといけないと考えます。
>> 下記URLで、自己診断チェック等して対処法を見つけてください。
>>http://intra.hitachi-ics.co.jp/anzenhp/index.htm
>> でなければ、イントラ上記URLにカウンセリング(一緒に相談に乗ってくれるプロと会話)が
>> あります。本日は、(茨本)であります。各事業所 1日/月のようです。
>> 次週は(茨一)、月末には(茨二)で同様に開催されるようです。
>> 作業工程で、担当(私)Kを期待しているので、
>> (私)Kの工程が遅れれば、全体工程が遅れます。
>> 題記の件の実態が、工程仲間に見えない現状を何とか対処してもらいたく。
>> 本メールを出します。
>> よろしくお願いします。
>>
>> 益子
>>
(注釈および補足)
・題記の件とは、「睡魔対策の件」というメールのタイトルのことです。これは、私が終業時間中に居眠りをしていることを問題にしているということを示します。
・益子康弘は、グループのリーダーで鷹田聡の上位職になります。
・下記URL(http://intra.hitachi-ics.co.jp/anzenhp/index.htm)とは、会社のイントラネットで自身の健康状態をチェックすることができるチェックシートが掲載されていてその中の複数の質問事項に答えることで健康状態をスコアにし、「問題なし」「やや問題あり」「要注意」「医師に相談」などと判定されます。おそらく私は「医師に相談」というような結果だったので病院の予約をしました。
・(茨本)とは日立産業制御ソリューションズの茨城本社のことで私が勤務していた場所になります。
・(茨一)、(茨二)とはそれぞれ日立産業制御ソリューションズの日立市内にある別の当時の事業所になります。
・益子のメール中「作業工程で、担当(私)Kを期待している」というのは、私の作業が重要であることを示す証拠になります。
・益子のメール中「(私)Kの工程が遅れれば、全体工程が遅れます。」と言い私へのプレッシャーが存在していることを示している。
・益子のメール中「題記の件の実態が、工程仲間に見えない現状を何とか対処してもらいたく。」これは、問題を私1人に丸投げ状態になっていることを示している。つまり、積極的に介入するつもりはないということです。
以上