今回で13回目を迎える日隅一雄・情報流通促進賞2025の大賞は、かんぽ問題を報道したNHK「クローズアップ現代+」に対する日本郵政の抗議を受けてNHK会長を経営委員会が厳重注意したことを議事録に残さなかった問題について、市民によるNHK経営委員会議事録公開を求める裁判闘争活動に決定しました。
奨励賞には、問題になっているPFOA(難分解性化学物質)について、原因企業の社長にも直接取材するなどして工場由来の汚染の実態を明らかにしたNPO法人「Tansa」による公害「PFOA」報道活動と、最も取材が困難とされている無期懲役囚についての丹念な取材をもとに自分以外の人を支えるとはどういうことなのかを深く考えるきっかけをつくった木原育子氏による「服罪―無期懲役判決を受けたある男の記録」執筆活動が選ばれました。
特別賞には、既成メディアの多くが民主主義をゆがめる立花孝志氏の活動に対して正面から論じることができない状況下で立花氏とN国党の活動の実態を伝えた選挙ウォッチャーちだい氏による立花孝志氏とN国党の選挙活動に対する評論・執筆・裁判活動、東日本大震災において日本政府が外国人の犠牲者数を正確に把握していないという事実を明らかにし犠牲になった外国人に光を当てた三浦英之氏による「涙にも国籍はあるのでしょうか 津波で亡くなった外国人をたどって」執筆活動、地域・地方政治に対する既存の報道メディアの監視の目が後退している現状下において奈良県内で地域の人々が知るべき情報を丹念に掘り起こしたウェブメディア「ニュース『奈良の声』」取材報道活動が選ばれました。
◆表彰式は以下の要綱で6月8日に開催いたします。
【日時】6月8日(日)開場14時 表彰式 14時半~15時半ころ
【場所】プラザエフ
【参加費用】:無料(どなたでもご参加いただけます)
<大賞>(副賞50万円)
・市民によるNHK経営委員会議事録公開を求める裁判闘争活動
かんぽ問題を報道したNHK「クローズアップ現代+」に対する日本郵政の抗議を受けて、NHK会長を経営委員会が厳重注意したことを議事録に残さなかった問題については、報道機関などの情報公開請求により会議の記録は開示されたものの、「議事録」とせずウェブサイトでも公表されませんでした。このことに対し、裁判を提起し、和解で公表にまでこぎつけた粘り強い取り組みは、公正な情報の流通を促進するという本賞の趣旨に合致すると考えます。
<奨励賞>(副賞30万円)
・NPO法人「Tansa」による公害「PFOA」報道活動
今まさに問題になっているPFOA(難分解性化学物質)について、工場由来の汚染の実態を明らかにして原因企業の社長にも直接取材、著書としてもまとめて世に問いました。社会正義のために問うべきことを問い、社会に情報を届けるジャーナリズムの原点・原型を体現する活動であり、公正な情報の流通を促進するという本賞の趣旨に合致すると考えます。
・木原育子氏による「服罪―無期懲役判決を受けたある男の記録」執筆活動
無期懲役囚は最も取材が困難とされているが、35年間服役した後に仮出所した一人の人と向き合い、なぜ罪を犯し、どう更生していくのか、仮出所後に何を考えたのかを誠実に書き記しました。自分以外の人を支えるとはどういうことなのかを深く考えるきっかけとなる、人の内面に迫る情報を社会に届ける取り組みは、公正な情報の流通を促進するという本賞の趣旨に合致すると考えます。
<特別賞>
・選挙ウォッチャーちだい氏による、立花孝志氏とN国党の選挙活動に対する評論・執筆・裁判活動
既成メディアの多くが民主主義をゆがめる立花孝志氏の活動に対して、はれ物に触るように正面から論じることができなかった中で、多くの裁判を提起されたにもかかわらず、屈せずに評論活動を行いました。立花氏とN国党の活動の実態を伝える活動は、民主主義の基礎というべき選挙のあり方を考えるための材料を提供するもので、公正な情報の流通を促進するという本賞の趣旨に合致すると考えます。
・三浦英之氏による「涙にも国籍はあるのでしょうか 津波で亡くなった外国人をたどって」執筆活動
東日本大震災から13年が年過ぎてはじめて、日本政府が外国人の犠牲者数を正確に把握していないという事実を明らかにし、犠牲になった外国人に光を当て、被災は国籍に関係なく、地域に共にいた人間が犠牲になったという当たり前のことに気づかされました。外国人との共生とは何かを考えるきっかけとなる取材活動と報道は、公正な情報の流通を促進するという本賞の趣旨に合致すると考えます。
奈良県内を主な取材範囲として、地域に密着して地域の関心や問題、地域の人々が知るべき情報を取材や情報公開請求を活用して掘り起こしていく取り組みを続けています。地域・地方政治に対する既存の報道メディアの監視の目が後退している現状下、希望となる取り組みであり、公正な情報の流通を促進するという本賞の趣旨に合致すると考えます。

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rin (木曜日, 08 5月 2025 10:08)
特別賞にも賞金をあげてください
よーこ (木曜日, 08 5月 2025 11:30)
いずれの受賞者も民主主義実現に資する素晴らしい成果を納められた方々で、納得の受賞だと思います。これからのさらなるご活躍を期待致します。