よくあるご質問
乾電池と充電式電池には以下のような特性差があるため、充電式電池には電池容量の表示が有りますが、
乾電池には表示がありません。
上記グラフは、一般的な充電式電池(ニッケル水素電池)とアルカリ乾電池について消費電流が異なる機器に使用した場合に、放電できる電池容量の概略を示したものです。
左端の時計やリモコンなどの低消費電流の機器では、緑線の充電池よりも青線のアルカリ乾電池の方が大きな容量が取り出せますが、右端のデジカメやストロボなどの大電流機器では明らかにアルカリ乾電池よりも充電池の方が大きな容量が取り出せます。
また別の見方をすれば、充電池は低消費電流から大電流機器までほぼ一定の電池容量が取り出せますが、アルカリ乾電池(マンガン乾電池も含む)は使用する機器の消費電流で、取り出せる電池容量が変化すると言う事が言えます。
以上の事から、ニッケル水素電池などの充電池は使用する機器にほとんど影響されることなく電池の容量が引き出せるため、電池容量の記載が可能であります。一方、アルカリ乾電池などの乾電池は機器によって取り出せる容量が異なり、電池容量が決められないため電池容量を記載していません。
<参考情報>
●電池容量:使い始めから使い終えるまでに電池から取り出し、放電できる電気量です。 具体的には、放電時の電流(消費電流)と終止電圧に達するまでの時間の積(掛け算)で,単位として[Ah](アンペアアワー)が用いられます。
●乾電池は、使っているうちに電流を流しにくくする性質(内部抵抗)が大きくなる性質があります。
この性質は大きな電流と小さな電流では変化量が大きく異なる性質があり、使用する電流により電池容量が大きく異なります。
●ニッケル水素電池などの充電式電池は内部抵抗が比較的小さく、大きな電流や小さな電流を取り出しても内部抵抗の変化はごくわずかな性質があります。この性質により使用する機器が変わっても電池容量の差が出にくいため、充電式電池には電池容量の表示が可能となり記載されています。
●[アルカリ・マンガン] 乾電池の電池容量はどれ位? PZ29060
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