札幌地裁が傍聴人のスマホを回収 録音や撮影防止 遺体切断事件

札幌地裁=札幌市中央区で2020年12月4日午後1時23分、岸川弘明撮影 拡大
札幌地裁=札幌市中央区で2020年12月4日午後1時23分、岸川弘明撮影

 札幌市の繁華街・ススキノのホテルで男性を殺害し頭部を切断したとして、無職の田村瑠奈被告(31)ら親子3人が起訴された事件で、札幌地裁は7日、死体遺棄と死体損壊のほう助罪に問われた母に有罪判決を言い渡した。

 社会的に注目された事件の裁判に際し、地裁は傍聴人に手荷物の持ち込みを制限する対応をとっている。7日の裁判では、報道関係者を含む傍聴人に金属探知機による手荷物検査を行い、録音や撮影を防ぐためスマホを一時的に回収するなどした。

 地裁は一般の傍聴人に対し、裁判所と法廷の入り口で、金属探知機を使って手荷物を検査。法廷にはノートと筆記用具、財布のみが持ち込み可とされ、バッグや上着、スマホなどは特別に用意されたロッカーに入れるよう指示した。回収された荷物は閉廷後に返却された。

 刑事訴訟規則は、許可がない法廷の撮影、録音、放送を禁じている。この事件の裁判では、これまでに証人が撮影されたとみられる画像がインターネット上に流出したり、録音機能付きのペンが持ち込まれたりするトラブルが起きていた。

 地裁は今回の対応について「法廷内の秩序を維持するため」としている。【和田幸栞】

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