両手を床につけて尻を突き出し、肛門をチェックされる…日本軍で実際に行われていた「ヤバすぎる徴兵検査」

昭和初期の満州を舞台に、アヘンの密売を描いたクライムサスペンス『満州アヘンスクワッド』(原作/門馬司、漫画/鹿子)。1931年9月18日の満州事変を契機に現在の中国東北部に成立した満州国は、アヘンで栄えアヘンとともに滅びたと言えるだろう。

そんな約100年前の満州の「裏社会」では、いったい何が起こっていたのか……? 『昔々アヘンでできたクレイジィな国がありました』より、当時の満州の軍事情勢を紹介しよう。

入隊時の検査は性器や肛門まで入念に

大日本帝国では1873(明治6)年から徴兵制を実施しますが、日中戦争が泥沼化するまでは選抜に厳しい基準が設けられていました。厳しいといっても、単に身体剛健で持病がないか調べるだけで、知能や学力、職歴などは合否判定とは無関係でした。

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すべての男子は満20歳になったら徴兵検査を受けねばなりませんでしたが、軍医の立ち合いのもと、とりわけ入念に調べられたのは男性器と肛門です。

受検者は褌を脱いだフルちんの姿で両足を大きく開いた姿勢を維持。軍医は股の付け根から男根、精索、陰囊、睾丸、副睾丸までくまなく検査した後、排尿の難易とチビりの有無について問い、指でもって尿道を刺激して膿だまりやしこりの有無をも調べ、必要があると判断したなら、排尿をさせることもありました。

続いては肛門です。受検者は前屈して両手を床につけた状態で尻を突き出し、軍医は両手で肛門を大きく広げた上で、鬱血や痔瘻、脱肛その他肛門周りの病気の有無を調べ、必要と判断したならば前立腺の検査に加え、排便をさせることもありました。

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