千葉県にある房総東線(現外房線)や房総西線(現内房線)では、夏季は海水浴臨時列車が多数走り、ダイヤも単なる増発ではなく夏ダイヤとして大幅に書き換えられていた時期がありました。
また車両も電化前の昭和40年代は、急行はキハ58系またはキハ55系、普通はキハ10系・キハ20系・キハ35系等の混成DCやC57・C58が牽く旧客が中心で、始発駅は急行が新宿または両国(地上ホーム)、普通が両国または千葉となっていました。
①昭和44年7月 両国駅地上ホーム(頭端式) キハ58系「急行そと房」と、到着したばかりのC57125が牽く普通列車の機回し(ホームには千葉から来た、米や野菜や卵を家庭に売り歩く行商人のおばちゃん達の姿が見える)
②昭和44年7月 両国駅高架ホーム 急行うち房(キハ55系の後ろはキハ58系でその後ろは・・・)
③昭和43年7月 両国駅地上ホームの留置線 多客期には車両が足りずに色々な所からかき集めたようですが、ついにはオハ35系客車も臨時急行に充てられました。因みにこの年の牽引機はC57ではなくDD51のようでありました。
④昭和44年7月 総武線 新小岩-平井 C57105が牽く両国行き普通列車 鋼製化改造のオハ60系客車が中心でした
なお、千葉県内は昭和45年3月には旅客・貨物全てが無煙化されました。また頭端式の両国駅地上ホームは、総武快速線ができたことにより始発駅が東京に徐々に変更され、現在は臨時列車以外の発車はありません。