第百九回:独学できないなら、やめちまえ!
今日は2025年5月7日です。ゴールデンウィークが終わりましたね。私はゴールデンウィーク期間中、一生懸命パソコンさんをペチペチしていました。その代わり、今日から少しだけのんびりするつもりです。久しぶりにゲームでもしようかなぁ。さすがに、そろそろ『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』をクリアしたいです。そんな与太話をしたところで今回もゆるく行ってみましょう。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!
はじめに
栄えある百九回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!
独学できないなら、やめちまえ!
です。
今回は、新卒でIT業界に就職して、慣れない環境で数ヵ月間ガムシャラに頑張ってきたけど、大型連休で一息つけちゃったことによって「これからやっていけるかな……」と不安になっている新卒1年目の人に向けて書いてみます。
とはいえ、身も蓋もないことも書いているので、メンタルよわよわな人は読まない方が良いかもしれません。
読むかどうかは自分のメンタルと相談して決めてください。
あと、お忙しい人に向けて先に結論を書いておくと、今回のコラムの結論は
あなたは頑張る必要がある。その代わり、頑張っているならそれでOK
です。
最後まで読んでくださる方は、この結論を知らないことにして読み進めてください。
一人前になれるように頑張ってね
学校や塾では勉強を手取り足取り教えてもらえます。
至れり尽くせりで、育ててもらえます。
それは何故かというと、お金を払っているからです。
「お客さま」だから、手厚く指導してもらえるのです。
それでは、社会人の場合は、どうでしょうか。
習い事とかではなく、仕事上で何かを教えてもらう場合です。
私は会社を経営していないので推測で話しますが、会社側の本音は、おそらく「教えたくない」です。
より正確に言うと「教えるコストをかけたくない」です。
何も教えなくても最初からバッチリお仕事ができる人を雇えるのが理想です。
とはいえ、そんなことは、あり得ませんよね。
知らないことを、教えられなくても完璧にできる人なんていません。
そこら辺の分別は会社側にもあるので、わざわざ時間を割いて、あなたに仕事のやり方とかを教えているのです。
あなたを育てるために会社がコストをかけるのは投資です。
1円も稼げないお荷物のあなたにお給料を出して、お仕事のやり方を教えてくれているのは、一人前になったあなたから搾取するため……もとい、バリバリ仕事ができるようになった未来のあなたが会社に利益をもたらしてくれると期待しているからです。
まずは、それを意識してください。
お金をくれて、お仕事のやり方を教えてくれて、その上で何の見返りも求めないなんて甘い話はありません。
逆の立場で考えてみると、納得しやすいと思います。
仮に、あなたが採用面接を担当しているとしましょう。
私が中途採用で応募して、面接で「御社のノウハウが欲しくてきました。お給料をもらいながらノウハウを盗んで、それが終わったら辞めます(--)ノ」とか言ったら、あなたは私を採用しますか?
絶対に採用しませんよね。
それと同じです。
「お給料くれ!仕事のやり方を手取り足取り教えてくれ!やりたい仕事をさせてくれ!」は、さすがに欲張り過ぎです。
会社は、あなたに早く一人前になってほしいと思っています。
1円も稼げないお荷物のあなたにお給料を出してくれているのは、あなたが一人前になろうと頑張ってくれると期待しているからです。
あなたが今もらっているお給料は
「一人前になろうと頑張る」という行為に対する報酬
だと思ってください。
頑張っているなら、それでOK
新卒1年目のあなたのお給料は「一人前になろうと頑張る」という行為に対する報酬です。
早く一人前になれるように頑張ってください。
頑張っていますか?
頑張っているならOKです。
胸を張って、お給料をもらってください。
失敗ばかりしていても気にする必要ありません。
周りと比べて成長が遅くても気にする必要ありません。
会社のお荷物になっていても、まったく、これっぽっちも気にする必要ありません。
何故なら、それは、あなただけの責任ではないからです。
もしかしたら、教え方が下手なのかもしれません。
あなたの適性に合わない業務を割り振られている可能性もあります。
いろいろな可能性が考えられます。
あなたが力いっぱいポンコツだったとしても、あなただけの責任ではありません。
そのポンコツを採用した人がいるからです。
あなたが採用試験で落とされていたら、今の状況にはなっていません。
ポンコツなあなたを採用した人にも少しは責任があります。
基本的に、新卒1年目で仕事の結果に責任を取らされることはありません。
金庫に入っているお金を盗んだとか、ムカつく取引先をぶん殴ったとか、ファンキー過ぎるのは例外ですけどね。
新卒1年目なんて仕事ができないのが当然ですし、真っ当な先輩・上司であれば、そこら辺は織り込み済みです。
だから、頑張ってやったのに失敗する分には、これっぽっちも気にする必要ありません。
さすがに「僕、悪くないも~ん; ̄3)~♪」みたいな態度を取るのは、感じ悪いですけどね。
「す、すみません(;_;)」みたいな顔をしていたら、長くても1ヵ月くらいで(飲み会でネタにはされるかもしれないけど)なかったことになります。
繰り返しになりますが、あなたが今もらっているお給料は「一人前になろうと頑張る」という行為に対する報酬です。
「頑張る」という行為
に対する報酬です。
結果は、そこまで気にする必要ありません。
あなたにも少しは責任がありますが、あなたの先輩・上司などにも責任があります。
独学しよう
新卒1年目のあなたがもらっているお給料は「頑張る」という行為に対する報酬です。
だから、頑張ってください。
そのために必要なのが
独学
です。
会社から指示されたこと以外も勉強しましょう。
このように言うと「えー、余計な勉強なんてしたくないよー。お給料だって、指示された業務をやることに対する報酬でしょー?」などと、こまっしゃくれたことを言う人も出てくるでしょう。
そんなやつは五月病にならなそうですね。
このコラムは必要ないと思います。
ちなみに「自分なりのポリシーを持っているから」という理由で、その考え方自体は私は嫌いではありません。
壁にぶち当たるまでは、その勢いで突き進んでください。健闘を祈る!
逆に「そうだよね!1日でも早く一人前になるために頑張らなくちゃ!今日から業務外も最低2時間は勉強するぞ!」みたいに意気込んじゃう人もいるでしょう。
そんな人は要注意です。
数十年続く社会人生活の1年目で気合いを入れ過ぎると、途中で燃え尽きちゃうかもしれませんよ。
「独学」をどのように解釈するかは人それぞれでしょうが、今回のコラムでは
「やれ」と指示されたこと以外の勉強を自主的にする
行為を「独学」と表現しています。
だから、大げさに考える必要は(ヾノ・∀・`)ナイナイ
例えば、そうですね。
会議に参加したら、会話の中で知らない用語が出てきました。
その用語の意味を後から調べてみるのも、私基準では立派な独学です。
「やれ」と指示されたこと以外の勉強を自主的にしていますからね。
「えっ?そんなので良いの?それくらいなら、いつもやっているけど……」と思う人もいるでしょう。
そんなので良いです。
だって、客観的に見て、頑張っているでしょ?
会社側からするとですね。
「やってもらって当然」という態度がムカつくのです。
ちょっと極端な言い方をしますが「さぁ、必要なことを、すべて私に教えなさい。私が一人前になるように、あなたたちが育てるのです\(--)/あっ、もちろん、お給料はしっかりもらうよ」みたいな態度を取られたら「なんで、こっちがお金を払っているのに、わざわざそこまでしないとダメなんだべ(-へ-)」のような嫌な気持ちになります。
主体的に勉強している姿が見えると、その嫌な気持ちが一気に緩和されます。
「おっ、頑張っているなぁ」という目で見てもらえます。
ちょろいです。
だから、独学しましょう。
何も大きなことを本格的にやる必要はありません。
いつものやつに、ちょっとだけプラスして勉強してみましょう。
主体的に勉強していたら、それだけで評価は爆上がりです。
独学していることをアピールしよう
さて、あなたは頑張って独学しています。
実は、これだけでは不十分です。
独学していることをアピールする
必要があります。
あなたが思っているより、先輩・上司は、あなたを見ていません。
……と言うと、語弊がありますけどね。
あなたがお家でやっていることを先輩・上司が把握していたら怖くないですか?
先輩や上司も普通の人間です。
見たり聞いたりしたことしか分かりません。
そのため、あなたが独学していることを先輩・上司に伝える必要があります。
とはいえ「独学してまっす!偉いでしょ!褒めてください!お給料を上げてください!」とか言うのは嫌味です。
さり気なく、奥ゆかしく、アピールしましょう。
さり気ない独学アピールで私がオススメするのが
報告・相談に紛れ込ませてアピールする
です。
例えば「これについて調べたのですが、合っているか確認してほしいです」とお願いしたり「これを勉強していたら、ここで詰まってしまいました。アドバイスが欲しいです」と相談したりです。
慣れてくれば自分なりの方法論ができあがるでしょうけどね。
最初のうちは独学していて行き詰ることも多いでしょう。
その打開になって独学アピールもできる一石二鳥なやり方です。
ちなみに、完全に仕事と関係ないことはNGですからね。
仕事と関係があって、それを学ぶことで一人前に近付く(≒会社に利益をもたらせる≒先輩や上司が楽になる)内容にしてあげてください。
上の方で書きましたが、基本的には「教えるコストをかけたくない」のが会社側の本音です。
そこを曲げてもらうのですから、相手に利がある題材を選ぶ必要があります。
まとめ
今回は
独学できないなら、やめちまえ!
というテーマで好き勝手に語ってみました。
今回のコラムの結論は
あなたは頑張る必要がある。その代わり、頑張っているならそれでOK
です。
新卒1年目のあなたは会社のお荷物です。
会社に1円の利益ももたらしていません。
あなたがもらっているお給料は
「一人前になろうと頑張る」という行為に対する報酬
だと思ってください。
よって、あなたは一人前になろうと頑張る必要があります。
ただし、あなたがお給料としてもらっているのは
「頑張る」という行為
に対する報酬です。
結果は、あまり気にする必要ありません。
あなたが一人前になろうと頑張る上で必要なのは
独学
です。
会社から指示されたこと以外も勉強しましょう。
ただし、大げさに考える必要は、ありません。
ちょっとした空き時間を使って知らない用語の意味を調べたりするのも立派な独学です。
また
独学していることをアピールする
ことも大事です。
そのためにオススメなのが
報告・相談に紛れ込ませてアピールする
です。
「仕事に関係あること」という条件付きではありますが、さり気なく先輩・上司にアピールしてください。
お仕事を続けていると、どこかの段階で、頑張っているだけではお給料をもらえなくなります。
結果に責任を持つ必要が出てくるのです。
とはいえ、それは、まだ先の話です。
新卒1年目の仕事は「頑張ること」です。
それに対して報酬が支払われています。
だから、あまり結果を気にし過ぎないで、心と身体の健康に気を付けつつ目の前の仕事を頑張ってみてください。
応援しています。
思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。