英BBC放送は7日、バイデン前米大統領のインタビューを公開した。
バイデン氏は、トランプ米大統領がウクライナに対し領土問題でロシアへ譲歩するよう迫っていることを批判。領土を諦めればロシアのプーチン大統領を止められるだろうと考えるのは「愚かだ」と述べた。
BBCによると、バイデン氏が退任後、個別インタビューに応じるのは初めて。5日に収録された。バイデン氏は、プーチン氏がウクライナを自国の一部と考えていると強調。トランプ氏の方針は、第2次大戦本格突入前の1930年代に欧州がナチス・ドイツの勢力拡大を許した失敗になぞらえ「現代の宥和政策だ」と指摘した。
2月にホワイトハウスでトランプ氏がウクライナのゼレンスキー大統領と口論となったことに触れ「米国の品位を下げるような出来事だった」と嘆いた。
「米国第一主義」を掲げるトランプ氏によって「欧州は米国のリーダーシップへの信頼をなくしていくだろう」とも語った。