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迷走プルトニウム

原発が生み出すプルトニウムの利用が難航しています。海外の最新事情を含め何が起きているのかを探ります。

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迷走プルトニウム

イギリスが核燃料サイクル断念 プルトニウム「ごみ扱い」、地中処分に

再処理工場やMOX燃料加工工場があった英国・セラフィールド事業所の全景=旧英国核燃料会社提供
再処理工場やMOX燃料加工工場があった英国・セラフィールド事業所の全景=旧英国核燃料会社提供

 英国は、原発の稼働によって生じる核物質・プルトニウムを再利用する「核燃料サイクル」政策を変更し、事実上「ごみ扱い」にする方針を今年打ち出した。民生用プルトニウムとしては世界最多の約120トンを所有するが、地中に処分する。英国で21・7トンのプルトニウムを保管している日本は沈黙を保っている。

 使用済み核燃料に含まれるプルトニウムは、再処理工場で化学処理して分離される。長崎原爆に使われた核物質で、燃料としての加工は難しいものの、原発で利用されている。

西側諸国の再処理担う

 英国は1952年、イングランド北西海岸のセラフィールドに再処理工場を建設し、使用済み核燃料からプルトニウムを分離してきた。当初は軍事目的だったが、民生用に拡大。日本を含む西側諸国の再処理をフランスとともに担ってきた。

 英国の構想では、分離したプルトニウムを効率よく燃焼できる高速増殖炉を開発して、利用する計画だった。ところが、その原型炉「PFR」が事故を起こし、後に廃炉になるなどしたため開発を中止。主に外国向けの再処理を担ってきたセラフィールドのソープ再処理工場も2018年に操業を停止するなどして、現在は再処理ができない状態になっていた。

 分離したプルトニウム約120トンの取り扱いをどうするか。英国原子力廃止措置機関(NDA)は①地上での貯蔵を長期継続する②燃料化して既存の原発で燃やす③固定化の処理をした後に地中処分する――の3案を検討してきた。

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