ハリウッドスターのトム・クルーズさんは自身が主演を務める映画のPRのため来日し、6日、都内で行われたイベントで、ファンたちの前に登場しました。
今月23日から公開される『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』はトム・クルーズさん演じるアメリカのスパイが主人公の、人気シリーズ最新作で、飛行機を使ったスタントなど、迫力あるアクションシーンが見どころです。
トム・クルーズさんが日本を訪れるのは3年ぶり、25回目だということで、ほかの出演者とともに集まったファンたちと写真を撮影したり、サインを書いたりして交流していました。
日本映画製作者連盟の統計によりますと、ここ数年、映画の興行収入は、日本映画の好調が続く一方、外国映画はコロナ禍やハリウッドでのストライキの影響のため低調で、「邦高洋低」の状態が続いていましたが、ことしは「ミッション:インポッシブル」シリーズなどの人気作や話題作の公開が予定されていて、増加が期待されるということです。
トム・クルーズさんは「日本の文化が大好きですし、日本に来るのは本当に楽しいです。映画館の大きなスクリーンでみんなで映画を見ることは文化的で特別な体験だと思うので、多くの人に映画館で楽しんでもらいたいです」と話していました。
トム・クルーズさんが来日 最新作をPR 映画「邦高洋低」続く中
日本映画に比べて外国映画の興行収入が低いいわゆる「邦高洋低」の状況が続く中、人気シリーズの最新作をPRするため、ハリウッド・スターのトム・クルーズさんが来日し、「映画館の大きなスクリーンで、ぜひ楽しんでほしい」と語りました。
「邦高洋低」日本映画界の現状は
近年の国内での映画の興行収入をめぐっては、日本映画、邦画は好調な一方で、外国映画、洋画が低調となっている「邦高洋低」の状況が続いています。
日本映画製作者連盟の統計によりますと、去年1年間の興行収入は全体で2069億8300万円で、このうち邦画が統計を取り始めて以降、過去最高の1558億円となった一方、洋画は前年より30%ほど少ない511億8300万円で、全体のおよそ25%にとどまりました。
連盟によりますと、ハリウッドでの俳優や脚本家のストライキの影響が長引き、公開本数が少なかったことが影響しているとみられるということです。
洋画の収入は、1970年代後半から邦画を上回り始め、「ハリー・ポッター」シリーズの第1作や「モンスターズ・インク」などの話題作が数多く上映された2002年の興行収入は過去最高の1434億円を記録し、全体の72%を占めました。
その後は減少傾向となり、特に2020年以降はコロナ禍の影響もあり、300億円から700億円余りで推移していました。
その一方で邦画は製作本数が増え、興行収入も伸びていて、ここ数年は1000億円以上で推移する状況が続いていました。
日本映画製作者連盟によりますとことしは「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作を含め、話題作の公開が続くことから一定の回復が見込まれるということです。
専門家「出演者が日本に来て話題作る価値高まる」
映画や配信ドラマなど国内外のエンタメ業界に詳しい徳力基彦さんは「邦高洋低」の理由について、テレビ局によるドラマを原作とした映画が大ヒットしたことや、アニメの視聴者層が広がり、大作映画が話題となることが増えたことなどで邦画の人気が高まり、相対的に洋画への関心が低まったのではないかと指摘します。
徳力さんは「洋画の情報に触れる機会が減り、世界的にヒットした作品でも日本での知名度は全く高くないということが起き、シェアがさらに低下する可能性がある」と話していました。
そのうえで、トム・クルーズさんなどの著名なハリウッドスターが来日しPRする機会が以前に比べて減っているという指摘もある中、「2000年ごろであれば、来日しなくてもたくさんの人が見に行ったと思うが、今は新作がいつ上映されるのかも多くの人が知らない状態で、出演者が日本に来て話題を作ることの価値は相対的に高まっている」と指摘していました。
そして今後の映画界について、「邦画が洋画よりシェアが大きいことは必ずしも悪いことではない。ただ、邦画のほうが売れるからといって、映画館で邦画しか上映されないということにならないよう、いろいろな作品が並んでいる環境は維持すべきだと思うので映画関係者には洋画も見てもらえるような工夫をぜひ講じてもらいたい」と話していました。
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