インターネット上の性的な「エロ広告」(アダルト広告)の対策へ、市民の声を後押しにして議論が本格化している。4月には政府の検討会で議題となり、ネット広告の業界団体に10万筆のオンライン署名が出された。野放しだった現状が変わりつつある。(福岡範行)
◆ディズニーヒロイン検索したら「露骨に性的な広告」
署名は、小学生ら3人を育てる30代の母親、香川きょうさん(仮名)が昨年9月に募集を開始。「無差別に表示される性的な広告」の対策への賛同を募ってきた。今は有志の男女10人で情報収集や広告業界、国への働き掛けをしている。
実際に目にした事例も記録する。ディズニーアニメのヒロイン名と「かわいい」の検索で出てきた豆知識の紹介ページでは、制服姿の女子が描かれた漫画の広告があった。もうろうとし、同意なく性行為を受けているような描写だった。「こちら特報部」が5月に確認したときも表示された。
◆求めているのは規制じゃなく、ゾーニング
香川さんらが求めるのは、性的な漫画やゲーム自体の規制ではなく、ネット上での「ゾーニング(すみ分け)」だ。18歳未満禁止のビデオが専用区画で取り扱われるのと同じようにし、「露骨に性的な広告」を子どもらが見てしまう環境を改善したいと考えている。
署名には400超のコメントも書き込まれた。「性加害漫画の広告、本当にやめてほしい」「自分は成人男性だけど、本当に規制してほしい」などだ。
香川さんらは業界団体「日本インタラクティブ広告協会(JIAA)」が既に性的な広告の自制を促すガイドラインを持ち、不適切な広告の事例集でも例示していることに着目。4月16日にJIAAに署名と要望書を提出し、事例集の普及啓発などを求めた。
◆長らく放置されてきた問題、署名が動くきっかけに
こども家庭庁などが同月24日に開いたネット利用の青...
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