大阪在住の女性Ｓ様から「私は妥協をして生きている。魂で生きていない。つまらない。人生全力で楽しんで生きたい！！どうしてもお会いしたいです」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。手術費用として親から貰った百万円を、ストレスで散財してしまった。服や化粧品を爆買いして、オンラインサロンにも登録し、ジムにも入会したのだが行っていない。ピラティスも習ったが、先生の言うことを聞けなくて通うのをやめてしまった。Ｓ様は、そのようなことを言った。

熱海の家に来たＳ様に「水とビール、どっちがいいですか」と聞いた。Ｓ様は、しっかりと「ビールをお願いします」と言った。そういうところだぞと思ったが、そういうところが好きと思った。お金が全然なくてコンビニのものばかり食べていると言うので、坂爪お手製の料理を振る舞った。Ｓ様は「一緒に食べると美味しいですね」と言った。だけど私には何もお返しができない、私はつまらない女ですよねと言って泣きそうになった。

私は「俺をよく見ろ。俺がつまらなそうに見えるか」と聞いた。Ｓ様は「見えません。目の前の人のことをちゃんと見ないで、自分のイメージだけで話していました」と言った。私は「お返しとかは大丈夫だから、今、やりたいことはあるか」と聞いた。Ｓ様は「海が見たい。温泉に入りたい。今夜一晩泊まりたい」と言った。さっきまで泣きそうになっていた割に、すごい出てくるじゃないか。ゲンキンな女だなと思ったが、ゲンキンな女が好きと思った。私は「全部やろう」と言った。

Ｓ様は「本音を言えば、甘えて頼って遊びたい」と言った。シングルでこどもを育てて、メンズエステで家計を支えるＳ様は、時折「なんで私がここまでやらなきゃならないんだろう」と思うことがあると言った。甘えちゃいけないと思って、自分一人で頑張ってきたけれど、仕事に行くのがどうしても嫌で、カラダが動かなくなる時がある。坂爪さんといると自分の気持ちが言語化されるから楽しい。第一希望を買わないから、お金がなくなったのだ。Ｓ様は、そのようなことを言った。

超いいの敵は「悪い」ではなく「いい」だ。超いい日々を送りたければ、いい日々を拒む必要がある。悪い服なら最初から着ない。超いい服だけを選び、いい服を捨てる。超いい関係だけを選び、いい関係を捨てる。思わず「最高」と言ってしまう瞬間だけを求める。毎日が選択。毎瞬が真剣。本当は、お前はこだわりの強い人間なのだろう。それを全面に発揮しろよ。超いい子の敵は、悪い子じゃなくていい子なんだよ。いい子になんかなるなよ。超いい子になれよ。思わず「最高」と言ってしまう人間になれよ。これから京都に行く。