計算問題での間違えやすいポイントは、いくつかあります。特に、帯分数は大人になると扱う機会が少なくなります。そのため、計算のポイントを忘れている方も多いのではないでしょうか。
今回は、分数の問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(2+1/4)÷(3/8)
※(2+1/4)は帯分数の2と1/4を表しています
帯分数を含んだ計算です。正しい答えを求めることができるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「6」です。
途中の計算は次のようになります。
計算のポイントを順に解説していきます。
まず、今回は帯分数を含んだ割り算です。この場合、帯分数は仮分数に変換しましょう。
2+1/4 = 9/4
これによって「(9/4)÷(3/8)」という割り算になりました。
次に分数の割り算は、掛け算に直します。
分数を割り算から掛け算にするときは、割る数の分数の分母と分子を入れ替えなければいけません。
(9/4)÷(3/8)
=(9/4)×(8/3)
分数の掛け算になれば、分母どうし、分子どうしを掛け算します。
このまま掛け算をしてもいいですが、先に約分をすると、その後の計算が楽になります。
分子:9×8
分母;4×3
上記を約分すると、分母は「1×1」、分子は「3×2」になります。
したがって、答えは「6」です。
一つひとつの式変形を落ち着いておこなえば、正しい答えにたどり着くはずです。
まとめ
分数の計算は、一般的な電卓ではできないので、苦戦した方もいるかもしれません。
間違えてしまった方は、ぜひ復習をしてみましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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