年収1000万円越えへの2つのルート
具体的にいくらくらい稼げるのか。一つの目安となるのが「年収1000万円オーバー」だが、井上氏はこのラインを超えるのには2つのルートがあると言う。
1つ目のルートは技術一本で独立し、「一人親方」として稼ぐ方法。これは個人事業主のことを指す。もう1つは仲間を集め法人化し「親方」となる方法だ。こちらは会社経営者の側面が強い。
まずは、技術一本で1000万円以上を稼ぐ「一人親方」の例を見ていこう。
ポイントは下積み時代に技術を身につけ、早く独立することだ。雇われの状態から脱することで、雇い主に中抜きされることなく、本来の発注金額を受け取れる。井上氏が続ける。
「なかでも稼げるのはとび職です。軀体系と呼ばれる、鉄骨、鉄筋関係などの基礎工事関係は稼ぎやすいですね。あくまでも目安ですが、独立すれば日当で3万円を超えてくる。月に70万~80万円は軽く稼げますので、年収1000万円も見えてきます」
ほかのケースも見てみよう。クレーンの操作を専門にしている職人のケース。50代の彼は年収で800万~1000万円以上と言う。
「若い頃からクレーン一本で仕事をしています。クレーンを使うような大型の工事があれば、全国から呼ばれます。たとえば、高層ビルやダム、橋梁工事などが多いですね。クレーンを動かす際のちょっとしたコツや勘所を摑むのが難しい。メーカーごとに操作方法が異なり、それぞれクセも違います。若い頃から腕を磨いて、ゼネコンから指名をもらえるようになったことで収入も増えました」