EU、欧州に優秀な学者を招へいへ 800億円あまりの支援を発表
アメリカのトランプ政権が大学への優遇措置の取り消しなどを表明する中、EU=ヨーロッパ連合は5日、ヨーロッパに優秀な学者を招へいするため、800億円あまりの支援を行うと発表しました。
トランプ政権はハーバード大学の非課税資格を取り消すと表明するなど、学界との対立を深めています。この状況を受け、ヨーロッパへ招き入れる動きが活発になっています。
フランスの名門ソルボンヌ大学で5日、マクロン大統領とEUのフォンデアライエン委員長は大学の研究者らを集め、ヨーロッパを選ぶよう呼びかけました。5億ユーロ、日本円で800億円あまりを招へいなどの資金として拠出します。
アメリカの大学教授「現在、アメリカは非常に厳しい状況で、緊張が高まっています。皆が不安を感じています。もし、ヨーロッパで安定を得られるのなら、素晴らしいです」
一方で、ヨーロッパの大学はアメリカと比べて資金力が乏しいため、新たな拠出によってもトップクラスの人材を集められるかは不透明です。