大阪在住の女性Ｓ様から「坂爪さんのnote楽しくて胸に刺さりまくってます！！今私は妥協して生きてる。魂で生きていない。つまらない。人生全力で楽しんで生きたい！！とおもいました。どうしてもお会いしたいです」と連絡をいただいた。私の正しい使い方である。借金が原因で旦那とは別れた。シングルで子育てをしているが、毎月の返済があるからメンズエステで働き出した。客が来ないと給料も出ない。だから、働かなくちゃならないのに「誰も来るな」と思ってしまう。このままだと死ぬ。Ｓ様はそのようなことを言った。

結論から言うと「峰不二子が清貧とか言うな」と思った。露出の多い服を着て、さみしい男の体をほぐして一万とか二万では安過ぎる。仕事が辛いと言うよりは、安売りしていることが辛いのだ。百万円貰えたら「やってやるか」となるだろう。女たるもの、最高だけを求めてなんぼである。仕事があるだけありがたいとか、嘘をつくと死ぬ。峰不二子が「丁寧な暮らし」とか言い出したら、つまらなくなるぞ。金を貰っているんだからちゃんとしなくちゃとか、感謝をすると奴隷になる。

これだけ散々「ブス」だの「死ね」だの書いている男（私）に会おうとしただけ、あなたには勇気がある。あなたは勇者だ。勇者だから、なんでもできる。そのようなことを言ったら、Ｓ様は「坂爪さんに会うのだから猫を被るのはやめようと思った。斬られてもいい。殺されてもいい。何が起きても受け入れる覚悟で来ました」と言った。ブラボー。そうなのだ。優しくされたいとか、可愛く思われたいとか、こう思われたいを持ってくる人ほど、私の前で玉砕する。逆に「どうなっても受け入れる」と思って来る人とは、親友になる。

好きな女のタイプを聞かれたので「金と男が好きな女」と言ったら、Ｓ様は爆笑した。Ｓ様は「本当は、甘えて頼って遊びたい」と言った。甘えて頼って遊びたい。これは、全女の願いだと思う。甘えられる女がいい女なら、甘えさせられる男がいい男ということだ。金だけ出す男は、ＡＴＭとしては便利だが、会話がつまらないから地獄になる。清楚で可憐なＳ様に「あなたは本当は男を殴りたいんじゃないか？」と聞いた。Ｓ様は「痴漢に胸を揉まれた時に、思い切り肘を入れてやったことはあります」と言った。恐怖で固まるのではなく、暴力で反撃できるＳ様には見込みがある。

インターネットには裏話や暴露があふれている。時代の流れは、隠し事ができなくなる方向に向かっている。いい格好をしたがる奴は死ぬだろう。最初から「私はこんな人間です」と言える人間は強い。金と男が好きですと言う女。酒と女が好きですと言う男。彼らが、次の時代の英雄になる。猫を被るほど、裏話や暴露に怯える人間になる。猫をやめて虎になると、裏話も暴露も楽しめる人間になる。一緒に爆笑できるようになる。ふざけたことを言う奴がいたら、我慢するのではなくて「殴るゾ♡」とか「殺しちゃうゾ♡」とか、ポップに暴力を振るえる人間は強い。峰不二子が清貧とか言うな。欲しがる女は勝ちまくる。合法的なロマンス詐欺師になろう。相手にいい夢を見させて、ガッポガッポ稼ごう。一緒に幸せになろう。