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冒険者になると旅立った俺たち、再会したらみんなTSして女になってました/Novel by XJ(改)投棄場のようなもの

冒険者になると旅立った俺たち、再会したらみんなTSして女になってました

15,748 character(s)31 mins

冒険者になるんだ! と、誓いあった5人の少年たち。共に育った片田舎を出て、それぞれ冒険者になるために旅に出る。そうして数年後、久しぶりに会おうと再会することになり、とある酒場に集いあったら……全員がTSして女になっていた。

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田舎ってところはまあ得てしまえば何もないところだ。
だから当然多くの若者はいつかはこの田舎を出ていこうと思う。多分それが普通だろう。

かくいう俺もその「普通」に漏れなかった。けど、田舎の退屈を補って余りあるのが、くだらなくも楽しかった幼なじみとの時間だったわけであり。
朝から山を駆けて、川に飛び込んで、とにかく遊んで走り回って。でも、そんな俺たちの五人組、ハンス、ロルフ、アンドリュー、クロード、フランク、こいつらと過ごした日々が退屈な村をちょっとだけ輝かせてくれた。

そして子供ながらに盛り上がるのは当然今見ていない未知への好奇心、平たく言えば「冒険者になる」ってやつだった。
多分、近くの街に来てた冒険者の話が格好よかったんだろうな。剣一本で生きる、モンスターを相手に大立ち回りする、魔法で苦難を乗り越える。

子供だったら当然のように思う願いと言えるかもしれない。当然大人たちは反対だが。
そりゃあ田舎だからね、大人たちは子供たちには家業を継いでほしいって思うのが普通だろうよ。
それに加えて冒険者ってのがその日その日で生きていく、決して楽な道ではないってことも知ってのことだが。

だが俺たちは皆冒険者にあこがれた。「冒険者になって金銀財宝を探し出したい」「強大なドラゴンや魔獣を倒して名を上げたい」「美女と旅をして物語を作りたい」って具合で。
子供特有の空想力で描いた未来でもあり、一方で明確な目標への第一歩だった。

そうして俺たちは成長していき、明確に誓い合った。「冒険者になろう」って。
こうしてそれぞれが自分達の足で立ち、世界を知ろうと一念発起して村を後にした。旅立ちの日、手を取り合って約束した。
それが俺たちの旅立ちの日までの出来事だった。

こうして月日は流れていき、俺たちは互いに冒険者としての腕も磨いていった。
もっともずっと一緒に旅していたわけではない。冒険者と言っても色々なジョブがあるからだ。剣士、剣闘士、魔術師、魔導士、回復術士、シーフ、探索士……様々だ。

全員が全員同じジョブに適性を持っていたわけではない。そもそも同じジョブの奴だけで冒険者パーティなんて組めないし。
それぞれがそれぞれの適性を持っていて、そして腕を磨いていく過程で気がついた。一緒だと、伸びないかもしれない、と。

ある者は有能な剣士の弟子として、ある者は魔法使いの弟子に、ある者は己の腕を磨くために。
そうして互いに、互いの目標に向かって進んだ。要するに、分かれたのだ。

だからといって全く疎遠ってわけじゃない。村で共に誓いあった冒険者になるという共有の思いは抱いたままで。
そして別れる時に決めた、3年後にまた会おう、と。

3年という区切りでどれだけ互いに成長しているか、確かめ合うためだ。
そうした中で月日は流れていき、あっという間に3年という時が過ぎた。
3年ぶりの再会、懐かしい思い出とともにお互いどのような成長を遂げているかと期待していた……かもしれない。
それはいろんな意味で複雑神妙な空気となった。何故ならば……




「なんでみんな女になっているかなぁ?」

これである。
ここはとある街の酒場。俺たちは席を共にして、互いに互いの姿を見て何とも言えない表情を浮かべていた。
だってねぇ、久しぶりに顔を合わせて再会してみたら、全員女になっているんだもの。

この世界は様々な魔法が存在している。そうした中には姿を変えてしまうものはあるのは事実。
だから性別が変わってしまうなんて話はまれにあるらしいのだが、だからといってこの友人たちが全員女になってるってどうよ? そんなことあるぅ
?

「そんなこと言われてもなぁ」
「お前だって女になってるだろ?」
「こっちはまだ面影のこってるけど、お前は全然違うじゃん」
「いやもうびっくりだよ」

思い思いに口にする感想。確かにこうしてみると印象があんまり変わってない奴もいれば、大きく変わってるやつもいる。
それでも口を開けば「あ、あいつだ」ってわかるあたり、絆を感じるなぁ。
出された酒をちびり、と口にして、当然の疑問を口にしてみる。

「で、何が理由で女になったの?」

女になるといっても原因はそれぞれであるはず。実際ここにいる面々も面影は男の時とそれほど変わってないのもいれば、随分変わってしまったのもいるわけだし。
だから当然、きっかけは気になるわけであり。



「それじゃあ、オレからでいいか?」

手を挙げたのはフランクだった。ぱっと見の印象は男だった、かつてのフランクとの面影が残っている。
だが、そのボディは、首から下は確実に女だ。誰がどう見ても。

「っていうか、スタイルいいな」
「まあ、うん。それは否定しない」


再会したらTSしてた話
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思わず感心してしまう。なにせ今だって体にフィットした服着ているせいで線の良さが目立っているし。
とはいえ顔の印象とか声とか、多少ガラついてるし、相変わらず口調もフランクだし。
ちょいと違和感があるな。

「おまえ、どこの美人怪盗だよ」
「『奴はとんでもないものを盗んでいきました!』って感じだな」
「お前ら好き放題言いやがって」

「怪盗」などといじっているが、実際こいつのジョブはシーフ、つまりは盗賊である。
ただし冒険者のジョブとしてのシーフは文字通りの盗賊ではない。戦闘スタイルはナイフを主にした格闘術、そしてダンジョンでは罠の解除やマッピング補助、モンスターへの警戒探知を得意としている。
つまりのところ、パーティではサポート役に徹することが多い。

そしてシーフの装備は動きが多いため体にフィットしたものが多く使用される。
だから今、こうして体にフィットしている装備をしているおかげでボディラインが目立っているわけであるが。

「オレはな……『ガルマの迷宮』を攻略してたんだよ」
「うわ、まためんどくさい名前のダンジョン出た」

『ガルマの迷宮』は割と最近発見されたダンジョンのはずだ。
まだ全容は解明されておらず。当然冒険者はその未開拓のダンジョン目当てに集まってくるのであり。

もっとも全てのダンジョンの管理そのものはギルドに一任されている。
いくら冒険者がその日暮らしの命がけの職業だからと言って無法地帯というわけにはいかない。そもそもダンジョン自体が外部に悪影響を及ぼす危険なものである可能性だってありうるのだ。

だからギルドがきちんとに探索する冒険者の出入りを管理しているのであり、ある程度の安全のうちに冒険者を派遣して、内部の探索している。
そしてそのダンジョンで見つかったお宝やモンスターから採取できる素材もきちんとギルドが買い取りをしているのであり。
フランクもそうして探索に向かったのだろう。なにせシーフとなったら探索は得意分野だし。

「で、その『ガルマの迷宮』で何があったんだよ?」
「そこの第8階層だったかな? ギルドの依頼受けて探索していたんだけど、そこの一室に水晶みたいな玉があってな」
「ふむふむ」

ダンジョンの中の一室にあった水晶とな? 聞くからに怪しさ抜群ですな。

「当然なんかの罠じゃないかって疑ったんだけど、スキルで探索しても何も反応しないから大丈夫と判断してそいつに触ったら急に強烈に光って……」
「光って?」
「……こうなってた」

ぐっとフランクが自分の胸を両手で押さえた。もにゅんとたわわに実った胸が揺れた。

「つまり、罠と見抜けなかったと?」
「いやいやいや、マジで罠じゃないって反応しなかったのは確かで、もっと別のなんかのきっかけで発動するらしくて!」
「それじゃあ何が要因だったのさ?」
「……その水晶、跡形も無くなっちまったから調べられねぇ」

それじゃどうにもわからんじゃないか。
今の話だけだと結局はこいつのミスでダンジョンの罠にかかったって結果だけど、本当に探知できない罠だったら結構悪質だぞ。
そんな罠が他にもゴロゴロあったとしたら、そのダンジョン相当ヤバいな。

「そしてその罠食らって女になって、戻れないと?」
「ああ……」

がっくりうなだれるフランク。戻れないのは結構ダメージでかいな。
過去報告されたダンジョンの罠の中には試練のようなものがあって、一定の要件を満たすと元に戻れる、なんてのもあるらしい。

だが今回の罠はそういうものではなかったようだ。もしかして一生女のままと?
しかしこういうのは何だが、まだ女でよかったのではないか? もし人外なモンスターになってしまっていたら最悪だぞ。

「ぶっちゃけ女になって厄介な問題もあるし」
「何だ?」
「体力が落ちたんだよ」
「あー……」

確かに、女って基本的には男と比べたら体力は低いものだ。
勿論個人差ははあるが、どうやらフランクは如実に表れたらしい。

「敏捷性はむしろ上がった気がするんだが、筋力がこう、携帯できる装備に限界があってな」
「あー……」

冒険者におけるシーフのジョブってのは探索がメインだ。要するにダンジョンの。
そうすると一度潜ったら何日もダンジョンで過ごすことになる。ともなればできる限りの装備、携帯品が必須になる。
女になってその物量が、体力が減ったことで携帯できる物品に限度があるってのは地味にダメージがデカい。

「しかも防具も女性用に全部取り替えた。女になって体格変わったせいで今まで使ってたやつがブカブカで話になんねぇ」
「痛い出費だよなぁ……」

ここにいる女になってメンバーは全員経験しているだろう、防具類を更新しなければならない状況になってしまった事に。
特にブラを用意しないといけないってのが、きつい。精神的にもだし、費用的にも高いし。

「おまけに酒場に行ったらナンパされるしよ」
「それはある」

女になったフランクはこうしてみるとなかなか美人の枠に入る見た目だ。ついでにスタイルもいいし大きいし。
今だって女ばかりの俺たちのテーブルに向って男共が値踏みするような視線を送っているのは事実だし。
女になってからいつもこれだ。まあ俺の場合は都合のいいスキルで対策できるのだがな。



「次はオイラだけど……」

続いて語り出したのはロルフだった。
こちらもどこか面影は残っている。具体的に言うならばロルフのお姉さんに見た目が近くなったな。
いや、実際あの人に会ったのは一回だけだけど、そっくりだったせいで一瞬そっちが本人かと思ったくらいだ。

「それにしても……デカいな」
「ん、デカい」
「オレよりもデカいぞ」
「確かに、デカい」
「お前らのその反応、ムカつくけどなんか安心するところもあるな」


再会したらTSしてた話
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どうしても見てしまう。すごく、デカいです。
フランクもでかいけど、確実にロルフの方が大質量です。何がって、胸が。
ロルフのお姉さんに似ているとは言ったけど、ここは似ていな……これ以上はやめておこう。

「で、ロルフの場合は何があったんだ? 何がどうなってお前は女になっちまったんだよ?」
「ああ、それはな……フィンブルの樹海って知ってるか?」

フィンブルの樹海、確か南方にあるほぼ未開の地じゃなかったっけ?
あそこはどこかにモンスターの発生地とも言われるポイントがあって強力なやつらが実質無尽蔵にうじゃうじゃ発生するとか。
その分、モンスターを倒して得られる素材は一級品が多いので危険と知りつつも突入していく命知らずな冒険者も少なくはない。

「そこに行けば腕試しと素材で手っ取り早く稼げるってことで行ったんだよ。そしたら……」
「そしたら?」
「得体の知れない植物系モンスターに遭遇しちまって」

うん、強力なモンスターいっぱいな場所だからな。まだ存在を知られていない新種のモンスターがいてもおかしくはないな。

「そいつ、図体の割に異様に俊敏で、あっという間に触手につかまって……」
「触手!?」

なんということでしょう。存在がまことしやかにしか言われてた触手な魔物が実在したというのか!
目撃報告が圧倒的に少なくて実に貴重な存在なのですよ!!

「それで捕まっちまって、なんかよくわからない液体で装備があっという間に溶かされちゃって、触手が口とか尻とか突っ込んできて……」
「お、おう?」
「あげく触手がオイラの(ピー)にまで、バクっと……」
「ヒエッ」

存在しないボールがヒュンとなった。男の大事なモノをそんな事されちゃったら、誰だって思うよね?

「それがどんだけ時間が経ったかわからないけどとにかく……気がついたら女になってた」
「おおう……」

その植物系モンスターの毒で女になったということか? それにしてもそのモンスター、一体どういう生態なんだろう?
男をアッーなことにして女にしてしまうなんて、いい趣味してやがるじゃねえか。
……ロルフがアッーな目に合ってる様子を想像してしまった。これはいかんいかん。

「肝心のモンスターはどうなったんだよ?」
「知らん、気がついたら姿がなくなっていたし。だから戻る方法なんてわからん」

せめてものモンスターを捕縛して女にしたと思われる毒なものを採取できれば手掛かりはあったかもしれないけどねぇ。
肝心のモンスターが行方不明じゃ、ましてやあの樹海を探索して同じモンスターに遭遇できるとは到底思えないし。

「苦労したよ、なんせ装備一式溶かされて全裸の状態で街に戻る羽目になってすれ違うやつらが変な目で見て来るしいざ街についても事情説明するけどなかなか信じてもらえなくて衛兵も変な目で見るし装備整えるにしても預けた金下すのにも本人確認でめっちゃ時間かかるしなんとか下ろせて買いに行くにしても今まで使ってた大剣が女になって筋力低下で持てなくなるしなによりも……デカすぎて剣ふるうに邪魔だし」
「あー」

ロルフは剣士だ。それも大剣っていう身長と同じくらいの長さのデカい剣をふるっている。
当然それだけサイズのある大剣であれば重量もある。女になってその腕は引き締まっているようだけど、やはり今まで通りの剣は持てないということか。

それも含めて、胸が邪魔ときた。そりゃぱっと見スイカですかって感じのサイズだからな、そりゃ邪魔だろう。
大剣はサイズゆえに腕を大きく振る必要がある。ともなれば当然胸が邪魔になるだろうなぁ。だとしても……

「何で露出過多?」

ロルフの只今の装備、結構露出が多い。
鎧のはずなんだけど必要最低限の場所しかガードしていない、いわゆるビキニアーマーってやつなんですけど?

「だってさ、胸デカいせいで普通の鎧がきつくてきれなくて。それと重いからちょっとでも軽いものにしないと」
「あー」

なるほど、デカいと確かに服や装備の制限ってあるわな。
そして重量もあるからなぁ。防御力が低下するけど致し方なく軽量なビキニアーマーにしている、ということか。

「俺はてっきりモンスターに襲われたせいでなんかが目覚めちゃったのかと思ったよ」
「そっ!? ……そ、そんなわけっ、な、ないだろっ!!」
「「「「…………」」」」

ロルフお前、昔からそうだけど嘘つくのが本当に下手くそだよなぁ。
今の動揺でもうわかっちゃったよ。ていうか露出狂になっちゃったの? それはそれで悲しいんだけど友人たちとして。



「で、ボクの話なんだけど……」

次はアンドリューの番ですか。
アンドリューは前二人と全然違っていた。俺らと同じ年代であるはずなのに、どう見ても子供が大人の中にまぎれているようにしか見えない。


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というか、ほんとにちっこい。肩までのふわっとした金髪にぱっちりした目、そしてローブを着ていてもその下は起伏がほぼないことが悟られる体型。
どう見てもょぅι゛ょである。これは酒場にいていいのだろうか? 事案にならないだろうか?

元々のアンドリューも俺らの中では弟分というか、結構小柄で一番年下に見えていたが。
しかし実際には俺らの中では僅差とはいえ、一番年上だったりする。ギャップが激しい。

「で、何があったんだ? ロルフみたいに毒? それともフランクみたいになんかの罠?」

そうなると当然話題は今まで通り、こんな姿になったきっかけである。
いくら元々が小柄だったとはいえ明らかに縮んでるし女の子になっているし。今度はどういうパターンなのか。

「えっとね、ボク魔法使いとしてミラルス師匠のとこで修行してたんだよ。知ってる?」
「あー、聞いたことある」

魔術師ミラルス、その昔は冒険者として名を馳せていたらしく、かつてA級危険度のドラゴンをたった一人で相手して倒してしまったというトンデモ伝説持ち。
現在はたまにギルドからの依頼をこなしつつ、街外れの屋敷で各種魔道具の開発研究をしているって話だがな。
結構な大物じゃねえか。よくそんな人の弟子に採用してもらえたな。

「ちょっとしたことでミラルス師匠と知り合って、それで弟子にしてくれてね。なんだけど……ちょっと変わった人で」
「ちょっとどころじゃないぐらい変わった人と聞いたことあるが?」

伝説も大きいが、それとは別のうわさを聞いたことある。
曰く自動で洗濯してくれる魔道具を作ろうとしたら泡が無限に出てきて町中泡だらけになったとか、冷却して食品を長期保存できる箱を作ろうとしたら周囲が氷漬けになったとか、馬を必要としない馬車を作ろうとしたら街道を勝手に爆走したとか。
要するに、失敗談がすごい。

「で、 師匠が人の魅力をアップするっていう魔道具を作ったんだよ。その実験ってことでボクがそれを使ったら……」
「そうなったと?」
「戻れなくなったと?」

要するに実験の失敗でした。例に漏れず。

「さすがに師匠も土下座して謝っていたけどね。戻れなくなっちゃったからさぁ」
「それが普通だろ」
「むしろ謝罪なかったらダメだろ」

一応失敗に対する謝罪ってことはするんだ、その人。
これで「実験に犠牲はつきものだ!」などと言っていた物ならば制裁を加えてやらねばならんが。

「まあ師匠は謝っていたけど、僕は別にこれはこれでいいと」
「ん?」
「だってほら、ボクこんなに可愛くなったし♪」
「「「「………」」」」

お前、俺らの中では一番年上なのに振る舞いが子供っぽいとは思っていたが、そっちの願望あったのか?
まんざらでもなさそうだし、よくよく見たらそのローブだって割とおしゃれでカワイイ系の奴じゃねえか?

「お前それで冒険者やっていけるの?」
「……子供扱いされて苦労してます」

そりゃそうだ。

「身元は師匠が保証してくれたからよかったんだよ。ギルドの人が『あーまたやっちゃったんですねぇ』って反応だったけど」
「迷惑行為の常連で知られているのかよギルドにまで」
「ちゃんと臨時のパーティ要員で参加させてもらうことはできるんだけど、皆して特に女性パーティで『カワイイー』とか『アメちゃん食べるー?』って子供扱いで。いやボクキミらよりも年上だけど? って感じだし」
「「「「…………」」」」

苦労しているというか、お得感があるというか、何と言うか。
男社会な殺伐とした環境で女に人気があるって、だいぶ都合がよくねえか? あ、でもアンドリューも俺らも今は女だった。
言っておくが少なくとも俺は男相手に恋愛感情はないぞ? 対象は今だって女だからな?
だから今のこいつらだって……おっと、余計なこと考えてしまった。いかんいかん。



「そ、それでクロードはどうなんだ?」
「ああ、ワテが話す番か」

そしてクロードの場合は、と。
クロードは元々俺らの中では一番腕っぷしがよかった。その体格を生かして適性があったジョブの「拳闘士」、つまりは格闘家として腕を磨いていたはず。
で、今はというと――

「なんか、文字通り岩肌になってませんか?」


再会したらTSしてた話
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見た目のインパクトがすごい。両腕が肩から先のほとんどが岩というか鉱物というか金属じゃねえか?
しかもその岩がちょっと光沢を放っていて、微妙に美しく輝いているような。これもしかして魔鉱石か?

太ももの半分から先も岩というか鉱石みたいになってるし。わき腹の一部も張り付いている感じだし。
なんかのアクセサリーとか装備とかそういうのじゃない。完全に体の一部になってるのかこれ?

いかにも硬そうな手足だが、ボディはメリハリのある鍛えられた肉体。
ガタイの良かった筋肉はちょっと落ちて細くなっている様子だが、しなやかでありながら女として主張するところは主張しまくっている。何だこの彫刻像は。
要するにこれって……

「半分ゴーレム?」

いわゆるゴーレムだった。岩や鉱石で作られた人の形をしたオートマター。
厳密にはモンスターではないが、ダンジョンではガーディアンとして姿を現すこともある。一方で魔術師が作り上げて使役しているパターンもある。
なお、クロードは魔術師としての適性は皆無である。

「お前の場合は何があったんだよ? なんで半分ゴーレムで、女になってるんだ?」
「ふっ、あれはもう1年ほど前のことや……」

あ、これ長くなる語り方だ。
こいつのめんどくせー語り口調は変わってねーな。まあある意味クロード本人であることを証明できて安心なのだが。

「ギルドの依頼で魔獣の巣を駆除することになってな」
「まさか一人じゃねえよな?」
「いやさすがに無謀なことはせえへん。ちゃんとパーティ組んで行ったわ」

お前結構無茶苦茶することあったからな、かつてのノリで一人で行こうとしたんじゃないかと疑ったわ。

「最初は一人で行こうとしたんだがギルドに止められて……」
「当たり前だろ」

やっぱりクロードは無謀で無茶苦茶だった。

「で、とにかく……その魔獣の巣の駆除依頼だったんだな」
「ああ、駆除そのものは簡単だったんやが、タイミング悪く巣の主が帰ってきて」
「あー」

巣の駆除作業そのものはそこにいる卵かまたは幼体の魔獣を倒すだけだから難易度は低めだよな。
しかしその主はかなり厄介。そもそも駆除依頼が来る時点でヤバい魔獣であることはほぼ確定だがな。

「ワテらも焦ったわ、数日は帰ってこないと踏んでたのに目の前に来ておるんやもの。それで何とか倒したんやが……」
「でも倒したんだ。が?」
「ワテはブレスを食らって瀕死の重傷になってもうて」
「うわぁ……」

魔獣ってやつは普通のモンスターと異なり、ある程度の魔法というか魔力の行使ができる。だから魔獣と呼ばれている。
その魔力の行使の一つがブレス。火炎であったり氷だったり溶解液であったりと種類は様々。
種類はわからんが、重症になるのは無理もないだろう。

「さすがにワテも死んだなって思ったわ。せやけど、そん時のパーティメンバーの一人が『近くに魔法医がいる』ってゆうて」
「ほほう?」
「ほんで気がついたら、こうなってた」
「なんで?」

目が覚めたらいきなり体の半分がゴーレムになっていて、おまけに女になっていたってどうなの?

「あとから聞いたんやけど、その魔法医はゴーレムを使った義手義足の研究しとったらしい」
「義手義足?」
「ああ、なんでもゴーレムを応用すれば本来の手足同様にモノを掴んだり走ったりできるとかで」
「なるほど?」

義手とか義足は手足を失った人に使用するものだが、普通は木製であるはず。であれば当然歩くのは補助としてできるだろうが、義手の場合は物を掴むことができるものではない。
しかしそれをゴーレムで作ることで、本来の手足の機能と同程度に働かせようってことか? それはすごいな。

「ってことはお前、瀕死の重傷の度合いって……」
「おう、手足千切れとったらしい」
「ヒェッ」

そりゃ瀕死の重傷になるわ。むしろ生きている方がすごくねえか?
たぶんクロードじゃなかったら死んでたかもしれない。こいつ元々体力結構ある方だったし。

「そいで怪我の治療しつつ手足をゴーレムで保管するってことになったらしいんやけど……」
「それがどうして女になっているんだ?」
「なんか、その魔法医が作るゴーレムって女のボディしかいなかったらしい」
「ん?」
「ほいで『男は作りたくない! 女じゃなきゃダメだ!』なんて言うとったと」
「ただのワガママスケベか」

一部界隈には「ふぃぎゅあ」なる完成度の高い人形があるらしいが、そいつは女性がモデルの場合が多いとか。
そっち系の用途かどうか知らんけど、その魔法医ってひょっとして医者じゃなくて造形氏じゃねえのか? 本職って。

「ってことはその体はもう完全にゴーレムってことか?」
「いや、ゴーレムなっとるのは手足だけで、胴体は生のままやけど」
「生って、要は本物の女ってことか?」
「おう、胸は岩とちゃうぞ? ちゃんホンマもんで柔らかいど」

などと言いながら自分の胸揉み始めて証明しておりますが。なるほど、確かにもにゅもにゅと柔らかい見た目だ、本物のおっぱいのようだ。
だがほどほどにしておけ。俺らに聞き耳立ててるよその男がガン見してるぞ。お前ちょっと無防備だぞ。

「ってことは手足はともかく、胴体は男から女になったってことだよな? ということは魔法医がなんかやって女になったと? どうやって……」
「それが、どこぞのモンスターから採取した体液で生成した薬とか言うとったが……ロルフの、やろなぁ?」

思わず全員微妙な顔になってしまうじゃないか。それどう考えても、ロルフが食らったモンスターの、だよねぇ?

「そ、それじゃあその液体研究すれば元に戻れ……」
「いや、研究したらしいんやけど、なんか男を女にする効果しかないらしい。逆は無理と」
「む、無念……」

ロルフがそれを聞いて肩を落とす。ロルフだけでなくフランクも肩を落としていた。
なおアンドリューはノーリアクション。やっぱり女になったこと受け入れてるな。というより楽しんでるな?
ところでその医者嘘言ってる可能性ありませんかねぇ? 男は嫌で女がいいなんて言ってるあたりからして女から男になる方法隠してるってことありませんかねぇ?

「まあワテはこんな体になってもそれはそれでええと思っとるよ?」
「なんで?」
「死にかけてたところ助けてもらえたなら文句は言わん。むしろ感謝しとる」

うーん、律儀なやつ。懐がデカいともいうなぁ。

「あと手足がゴーレムになったことで結構強くなってな」
「ほう?」
「一応体の一部やから感覚はあるけど硬いのは確かで、そこらのモンスターに噛まれたぐらいじゃ何もダメージ受けん」
「それはすげーな」
「拳も固うなったからグリズリーのアゴも一撃で粉々やし」
「こっわ」

とんでもない凶器人間が生まれちゃったよ。拳一つで凶悪モンスターを一撃粉砕ってヤバくないか?
これクロードだからよかったわ。他の性格悪い奴だったら好き放題暴れまくったりして大変な事になってたぞ。

「拳闘士として強くなったはいいけど、女になったのはいいのか?」
「言うたやろ? 命助けてもらったんやから文句ないって。それと……」
「それと?」
「そん時のパーティの……あ、いやそれは何でもないわ」

おい、何でもないんだったらなんで顔赤くしながら言うんだよ? その反応、絶対怪しいぞ。さてはデキているな!?
ぜってぇパーティの誰かといい感じなっただろ。相手は女か? 男か? どっちなんだおい。



「しかしまあクロードも半分人外になっちまって、苦労するなぁ」
「……あのなぁ」
「何?」
「どー見てもお前が一番人外になってる気がするんだが?」

うんまあ、そうだよね? そう思うよね?
一応普段は混乱を招かないようにある程度隠蔽術使ってごまかしているけど、今は説明のために解除している。
この地域はまだ他にも半獣人種族との交友があるから多少目立たないし、何よりこいつらに説明するのに今の本来の姿の方がいいと思ってね。
そう、今の俺、ハンスの姿は……

「それ、ひょっとしてサキュバスじゃねえか?」
「……その通りデース」


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ええまあその通りです。ぱっと見は人間と変わらないけど、角も生えてるし、耳も尖ってるし、どう見ても人外ですね。
そしてその正体は、サキュバスなのデース。なおサキュバスという単語に聞き耳立てている野郎が目を見開いていた。そしてこそこそと逃げ出した。吸い取られると思ったのか?

「よりによって一番ヤバそうな種族……」
「なんか失礼な言い方だな」

聞き耳立てていた野郎共はそれを恐れて逃げたっぽいけど、俺はそんな無節操じゃないぞ?
今だってちゃんと普通にこうして会話しているじゃねえか。無節操に生命力吸ってるならばとっくにここにいる全員は干物になっているっての。

「言っとくけど無差別的に誘惑して吸い取るなんてことはしねーぞ? そもそもサキュバスと言っても中途半端な状態だし」
「そうなの?」

そりゃあ野生のサキュバスは本能だけのヤバい個体がほとんどで、会った相手を手当たり次第生命力を吸い取ってるって具合かもしれんが、俺はそんなのと一緒じゃない。
まだちゃんと人間としての理性は存在するし俺は俺だし。

「で、お前はどうしてそんなことになっちまったんだよ?」

当然の疑問。まあここまで全員女になった経緯を話したんだから、俺だけ話さないってわけにはいかないよな。
勿論隠すつもりはないけどね。それがこいつらとの仲だし。

「それがな、依頼で街道に現れるモンスター退治があってさ。報酬もまあまあだったし、単独でもいけるかと思って受けたんだ」
「いや、なんで一人で行くんだよ」
「俺基本的にソロで動いているからさ……淡々と粛々と」

俺ってパッとしないのよ。ジョブの適性判断してもらった時も「特になし」って結果だったし。アレは涙出るかと思いました。
そんな目立った適性や特技のない俺だからパーティを組んでくれるところがほとんどなくて、仕方ないから一人でこなせる仕事を淡々としていたのですよ。
別に、悲しくはないもんっ!

「それに駆除対象のモンスターだって出没情報からは大したことない初級程度のレベルの奴だから、ちょっと頑張れば俺一人でもなんとかなるレベルだったし」
「つまり、油断したと?」
「うんまあ……ツキがなかったんだろうなぁ。出ちゃったんですよ、サキュバスが」
「うわぁ」

サキュバスがどういうモンスターなのかはある程度知られている。前述のとおり殆どの個体は理性がなく本能だけで獲物とした人間動物の生気を吸い取ってしまう。
中には人間と同等の知能を持っている上位サキュバスもいて、こいつはさらに対象を魅了し理性を奪って自身の配下にしてしまうこともある危険度の高いモンスター、魔物である。

「そりゃあ俺も必死になりましたよ? 死にたくないし搾り取られるのは勘弁だからねぇ。で、必死になってたら開花しちゃったんですよ」
「何が?」
「俺の本当のジョブスキルが、テイマーが」
「マジか」

わずかながら報告されているが、逆境に陥ったことで特殊スキルが開花することがあるらしい。
俺もそれに漏れず、命の危険にさらされたことで自身の中に眠っていたテイマーのスキルが覚醒したようだ。

テイマーってのはモンスターを操る能力のあるジョブで、結構希少なジョブスキルでもある。
ジョブ適正が「特になし」な俺にとってはもう最高の事なんだけど、そんなことより目の前のサキュバスだよ。

「ただ覚醒したばかりだからテイマーのスキルを上手く使えるわけじゃなくて、もう必死にやたら滅多な具合で振り回す感じだったのよ。そしたら……」
「そしたら」
「こう、サキュバスがなんか使った魔法と相打ちになった具合でして」
「ほう?」
「それが変な具合でブレンドしちゃったみたいなんだなぁ。サキュバス撃破できたと同時に気を失って、気がついたらサキュバスになってた」
「マジかよ」

いや本当にマジかよ、でしたよ。サキュバスの姿がなくなった代わりに俺がサキュバスになっているんだもの。
戦いで相打ちみたいになって気絶して、気がついたらさらさらヘアが流れ落ちて、胸がゆさっと揺れて、尻が重くなってて、声も高くなって角も生えてて、だもの。

「当然元には、戻れないんだよなぁ?」
「ええ、戻れませーん」

そもそもサキュバスと相打ちになってサキュバスになってしまいましたなんて前例聞いたことないし。
そんなことギルドに報告に行ったら「なにそれおもしろ!」って魔術師ギルドの面々までやってきてあれやこれやと調べられまくったんですよねぇ。

「そういえば師匠が前に『なんか面白い変身事例があったらしいから見に行ってくる!』って外出したことがあったけど……」
「俺、かなぁ?」

まさか俺の事例を調べまくっていた魔術師たちの中にアンドリューの師匠がいたのだろうか?
そういえば一人、美人なのに雰囲気台無しになるぐらいにすっげぇ鼻息荒くして調べまくっていた人がいたなぁ。その人かな?
まさかここで調べたのを応用してアンドリューが……うん、これ以上考えるのはやめておこう。

「しっかし人外でサキュバスか。重いな」
「うん、重いよ……胸が」

さすがサキュバス。エロい方向で有名なだけあって胸がすごくデカい。
ちょっと歩いただけでゆさっ、と揺れるし。俺自身も大きいのは好きだけど、やっぱりデカいと邪魔だな。

「いやそっちじゃなくて……」
「まあまあわかってますよ? 言いたいことは。けど俺はこれでいいし」
「いいのか?」
「だってちゃんとジョブ適正は『テイマー』のスキルあるし。それに……」
「それに?」
「サキュバスになったからなのか、めっちゃ魔力値上がった」
「えぇ……」

当然こんな姿になったことであらゆる調査をしたのだが、結果俺の魔力ステータスが爆上がりしていた。
ためしにファイヤーボール打ってみたらめっちゃ威力あったし。しかも魔法使いの適性のない俺が打ったんだよ? それであの威力よ? とんでもない事ですよ?

「そんな状態でテイマーって、ドラゴンも使役できそうだな」
「使役してるよ? クリスタルドラゴン。この街の馬屋に預けているけど」
「マジか!?」

あの時はギルドの依頼でドラゴン討伐するパーティの補佐につけって話になって、それで討伐しに行ったんだよね。
もしかしてワンチャンドラゴン使役できるんじゃね? と思ったがそうは簡単にはいかなかったので当のドラゴンはパーティの方々によって討伐されました。

が、何とドラゴンの卵がありました。ダメもとでそれを持ち帰って魔力流して温めていたら無事孵りました。
しかし討伐したのはファイヤードラゴンだったのに孵ったのはそれはそれは光り輝く綺麗なクリスタルドラゴンなのです。なんでかなぁ?

「すりこみってやつ? 俺のことすっかりお母さんと思ってるしカワイイよ?」
「規格外もいいところじゃねえか」

なかなか育てているうちに情もうつってきたからなぁ。
しかしできればモフモフも使役したいところなんだけど。そろそろ探そうかな? 仲間にしても食べないでよドラちゃん。

「テイマーはわかったけど、その……サキュバスのスキルも、まさか継承しているのか?」
「……気になるぅ?」

サキュバスがなぜサキュバスと言われているか? 対象を魅了して生気を吸い取るに尽きるから。
つまりは、それだけ見た目も魅力的ともいえる。実際、俺を襲ったサキュバスも理性がなく本能で動いていたけど見た目は魅力的だったし。

そしてどうやって生気を吸い取るか、そりゃあもう……お決まりですよね?
俺はそっと前かがみになって、俺の谷間を見せつけてやって。

「どう思う? 俺のこと」
「「「「…………(ごくり)」」」」

口には出さないけどその反応、正直でよろしい。ぶっちゃけ俺はテイマーのスキルほどサキュバスの能力を使いこなせてはいない。が、全く使えないわけではないのだ。
事実、こうしてちょっと俺の素肌をちょっと見せつけて少し魔力を乗せてやれば、男だろうが女だろうが魅了されましてね。

サキュバスの本能ってのも苦労するんだよね。どうにも素肌を隠すと落ち着かないんだよ。普通の人が服を脱ぐと恥ずかしいって気分になるのが逆に働いている感じでして。
だから普段来ている服は露出多めになっちゃうのですよ。今だって露出多めの服で防御力低いけど仕方ないのですよこれ?

しかし肌をさらすと相手を簡単に魅了してしまう。肌をさらして相手かまわず魅了させるわけにもいかない。だから魔道具で魅了を抑えているんですよ普段は。
苦労しているんですよ?

ただ、やっぱりサキュバスの本能ってやつがありまして、適度に発散させてやらなければいけないのですよ。
普段は一人でヤッてますが、一人ではどうしても処理しきれない時もありまして。そういう時はたまに望みのある方に協力いただきましてねぇ。

仲良くなったギルドの受付嬢とか、道具屋の娘さんとか、宿屋の未亡人な女亭主とか、女性のみの冒険者パーティの皆さんとか、街の屈強な女騎士さんとか、盗賊ギルドの女頭とか、ちょっと仲を深めてましてね?
あくまで独身者だけですよ? 人妻には手を出してませんからね? けど今は、こうして旧友たちが集まってくれましたので、せっかくですから……

「サキュバスのスキルで、生やすこともできるんだなぁこれが」
「「「「…………(生やす!?)」」」」

何を? って、ナニをですよ。サイズも形も自由でして、男だった時よりもビッグなエクスカリバーだったり。
女性のみの冒険者パーティの皆さんには大変好評でしたねぇ。盗賊ギルドの女頭さんも普段は強がってる癖に俺のエクスカリバーの前ではすっかりトロ顔になっちゃいますし。
さて目の前の旧友たちはいかがでしょうか? 女になって久方、見てないでしょうかねぇ?

「今日は宿、ちゃんととってるよ?」
「「「「…………」」」」
「久しぶりに再会したんだし、昔を語り合わねえか? ベッドの上で」
「「「「…………」」」」


それはそれで旧友たちと仲を深めてしまいました。
なお後に自分が街の女性たちにひっそりと「女魔王様」と呼ばれていた事実を知ったのである。


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