皆さんは複雑な割り算を正しく計算することができますか? 数字が大きくなればなるほど、計算のしにくさや間違えてしまう可能性が大きくなっていきます。
そこで、今回紹介するポイントを使いこなして楽に、正しく、計算ミスを防ぎながら解いてみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
1200÷24
割る数も割られる数も大きいので、このままでは計算しにくいですね。
解説
この問題の答えは「50」です。
計算しやすくするために意識したいのは「数字を小さくすること」です。
今は「四桁÷二桁」ですが、もしも「四桁÷一桁」なら少しは楽に計算できるかもしれません。
そこで、24を一桁の数に分解して割り算を細かく行ってみましょう。つまり、24で割るという計算を、4で割った後に6で割るという操作に置き換えてみましょう。
1200÷24
=1200÷4÷6
=300÷6
=50
これで正しい答えを出すことができましたが、なぜ「÷24」を「÷4÷6」と置き換えることができるのでしょうか。実際に行っている計算過程をわかりやすくするため、式を変形して説明していきます。
式の変形には、次のような「割り算と掛け算の関係」を使用します。
<割り算と掛け算の関係>
a÷b=a×1/b
これを使用しながら、次のように式を変形します。
1200÷24
=1200×1/24
=1200×1/4×1/6
=1200÷4÷6
このように、割り算を分数の掛け算に変形すると、「÷24」を「÷4÷6」に置き換えられる理由がわかったのではないでしょうか。
このように割り算分けて計算することで、桁数の多い数どうしの割り算も簡単に計算することができるのです。
まとめ
割り算を分けて計算するテクニックは、きちんとその原理を理解した上で使用するようにしましょう。今回の解き方を暗記しているだけでは間違えてしまうこともあるので、注意が必要です。
ただし、割り算を分けて計算することでとても計算しやすくなりますので、どんどん役立てていきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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